さて、コンバインやFAも近づいてきて楽しみになってきましたが、各ポジションについてのレビューをしていこうと思います。なお、試合にほぼ出場していない選手は省きます。
無駄に長くならないように簡潔にしていけたらと思います。
Roster
Player | # | Age | Ht | Wt | College | From | FA | Cap |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Trevor Lawrence | 16 | 23 | 6-6 | 220 | Clemson | 2021/Draft/1R/#1 | 2025 | 8.36M |
C.J. Beathard | 3 | 29 | 6-2 | 215 | Iowa | 2021/UFA/SF | 2023 | 2.72M |
開幕前
まず昨年のレビューは以下。
この記事でも書いた通りですが、一言で言えば「Urban MeyerがTrevor Lawrenceの1年を無駄にし、史上最低のフランチャイズとしての地位を確立した」そんな1年でした。
そこからオーナーはじめちゃんと心変わりをしたのか、SB優勝経験のあるDoug PedersonをHCとして採用しサポートスタッフも固め、FAでもレシーバー陣を大枚叩いて強化するというLawrence中心のチーム作りを進めました。
メンバーはPSに新加入選手はいるもののほぼ前年同様となりました。開幕前からLawrenceへの期待は高まっていましたが、同時に今年もしダメならバスト…?という不安も感じつつ、特に大きな問題もなく開幕となりました。
Stats
Trevor Lawrence
G/GS: 17/17
Passing
Att | Comp | Comp% | Yds | YPA | TD | INT | Drop | Drop% | TTT | DPR | Sack | P2S% | Rating | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 602 | 359 | 59.6 | 3,641 | 6.0 | 12 | 17 | 37 | 9.3 | 2.84 | 220 | 32 | 14.5 | 71.9 |
Rank | 7 | 13 | 29 | 17 | 30 | 27 | 29-T | 2 | 2-T | 23-T | 26 | 17-T | 6 | 28-T |
2022 | 584 | 387 | 66.3 | 4,113 | 7.0 | 25 | 8 | 34 | 8.1 | 2.51 | 185 | 27 | 14.6 | 95.2 |
Rank | 7 | 7 | 11 | 9 | 14-T | 8-T | 6-T | 1-T | 3-T | 3-T | 14 | 9-T | 5-T | 8-T |
'21→'22 | -18 | +28 | +6.7 | +472 | +1.0 | +13 | -9 | -3 | -1.2 | -0.33 | -35 | -5 | +0.1 | +23.3 |
Rank | → | ↑(6) | ↑(18) | ↑(8) | ↑(16) | ↑(19) | ↑(23) | →(-1) | →(+1) | ↑(20) | ↑(12) | ↑(8) | →(+1) | ↑(20) |
Rushing
TTT: Time To Throw
DPR: Total Pressure of the Passer
P2S%: Percentage of Pressures Turned into Sacks
YCO: Yards After Contact
MTF: Missed Tackles Forced
Syds: Scrumble Yds
DYds: Designed Yds
Beathardのスタッツはほぼ出てないので割愛。
シーズン振り返り
#16 Trevor Lawrence
評価:A+(昨年:C+)
シーズン前のプレビューはこちら。
昨年Meyerの下で期待を大幅に下回るパフォーマンスになり一部では早々にバ〇〇とも囁かれていましたが、今年はそれを払拭し素晴らしい成長を見せ、今後にも十分な希望を抱かせる存在となってくれました。シーズン前半まではパフォーマンスに波が大きかったのですが、Week 8のDEN戦でエンドゾーン内でINTされたあたりを境に調子を上げ、最終的にはチームを地区優勝、プレーオフに導いてくれました。
スタッツを昨年と比較すると上記のように大幅な改善が見られ、特に昨年大きな課題だったパス精度に関連するパス成功率、TD/INT、QB Ratingの改善は顕著でした。これはLawrence個人の成長はもちろん、HCやコーチングスタッフ変更、レシーバーの補強による影響が大きかったと思われます。
TTTもBrady、Burrowに次ぐ速さとなっていますが、これは早めのパス中心のプレーデザインが影響しているのでしょう。同時に被プレッシャー数やサック数が減少した理由もOLの影響もあるかもしれませんがむしろこちらが大きいのではないでしょうか。
前半〜中盤にかけてロングパスがほぼ皆無でしたが、早めのパス中心であったことが影響したのでしょうか。逆にロングの精度が悪いから投げられなかったのかもしれません。ただ終盤にはある程度通るようになっていましたし今後に期待が持てそうです。
プレッシャーがサックに結びついた確率は昨年から上位を維持しています。ここはルーキーからのLawrenceのポケットワークのうまさによるものですね。
ドロップについてはWRの変更にも関わらず昨年同様リーグワーストを維持していますが、これはLawrenceがタイトなレシーバーに投げ込むことが多かったからなのでしょうか。と思ったらNext Gen Statsによればタイトにカバーされている(1ヤード以内にディフェンダーがいる状態)ところに投げた割合はFields、Purdy、Mahomesに次いで4番目に低い10.8%とのことでした。そうするとやっぱりレシーバーが悪いのか、それともLawrenceのボールが捕りづらいとかあるんでしょうか?
ファンブル数はQBではFields、Allen、Ryanに次いでワースト4位。PHI戦での4ファンブルは雨の影響もあったんでしょうが、同期のEtienneとともにここは間違いなく改善しないといけないところでしょうね。
プレー以外では、リーダーシップも素晴らしいものを見せてくれました。LAC戦で4INTを喫した後もチームを鼓舞し逆転劇を演出しました。試合後の会見でも若いのに落ち着いており、今後も問題を起こしたりすることはなさそうです。
なお、シーズン予想はPassing: 65%、4,200yds、30TD、10INT、Rushing: 400yds, 3TDでした。もうちょっとTDが欲しかったところですが、それ以外は大体期待通りの結果でした。
とは言え、現時点の実力はMahomes、Burrow、AllenといったリーグトップのQBには一歩届かず、リーグ5-10位、といったところでしょう。まだまだ伸び代はあると思いますし、Pedersonやレシーバー陣との連携も2年目になってよりよくなると思うので来年にはトップ3レベルとなってSBを目指して頑張ってほしいですね。このポジションには全く不安は感じていないです。強いて言えば怪我だけは気をつけてほしいです。
2023年の展望
Roster
Player | # | Age | Ht | Wt | College | From | FA | Cap |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Trevor Lawrence | 16 | 24 | 6-6 | 220 | Clemson | 2021/Draft/1R/#1 | 2025 | 10.03M |
C.J. Beathard | 3 | 30 | 6-2 | 215 | Iowa | 2021/UFA/SF | 2025 | -M |
E.J. Perry | 25 | 6-2 | 210 | Brown | 2022/UDFA | |||
Nathan Rourke | 25 | 6-1 | 210 | Ohio | 2023/SFA |
QB1は不動で期待しかありません。今後10年お願いしたいです。
QB2はC.J. BeathardがFAとなり再契約の優先度も低いので空席になる可能性が高い、と踏んでいたんですが、まさかの再契約となりました。なんででしょうか。
We have signed QB C.J. Beathard to a contract extension. @Dream_Finders | #DUUUVAL
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2023年2月24日
なのでRosterは変わり映えしなさそうです。PerryとRourkeでQB3の座を争う感じですね。