ついに今年もデトロイトにてドラフトが開幕しました。今年はそこまで番狂わせは起きなかったように思います。初日はJAXもPHIも満足いく結果になったのではないでしょうか。
まず序盤は誰もが予想する展開で進んでいきました。そしてなんと14連続でオフェンスの選手、そこまでで6人のQBが指名されました。特にATLのPenixはかなり意外でしたね。そしてJAXの2つ前のINDが初のディフェンスの選手であるLatuを指名し、SEAがMurphyでそれに続きました。JAXの番になってなんとWR4、EDGE1~2、DL1~2、CB1が指名可能という素晴らしい状況でした。ここで前評判のArnold指名かと思ったところ、MINとのトレードが発生しました。詳細は以下。
The deets 👇
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(presented by Vaden Cadillac Brunswick) pic.twitter.com/mDZugj16rq
Vikings trade up for Dallas Turner pic.twitter.com/KvCHBcHLJ1
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どうやらバリューとしては上記のようにかなりJAXに有利な条件だったようです。MINとしてはEDGEが一番の目当てだったようで、Latuが指名された時点で他に取られることをおそれて焦ってアップしてきたのでしょう。
結果23位と6つも順位を下げてしまい個人的にはちょっと下げすぎかなと思いましたが、その後もOT、EDGEが続き、22位のPHIがCB1のQuinyon Mitchellを指名!これは熱かったですね。まさかこの位置でトレードアップもせずに取れるとは思わなかったです。
そして迎えたJAXの23位。かなりの選択肢が残された中で彼を選択しました。
1巡23位 Brian Thomas Jr.
A Big Cat from The Boot! 🐯
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We have selected WR Brian Thomas Jr. with the 23rd overall pick.@RandyMarionAuto | #DUUUVAL pic.twitter.com/NKXKs7xQr8
A proven playmaker joins the pride.@BrianThomas_11 | #NFLDraft on NFLN, ABC, ESPN 4/25-27 pic.twitter.com/IbjIDBPFC4
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When you see a 904 number calling >
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First-rounder checking in!@BrianThomas_11 | #DUUUVAL pic.twitter.com/DykheOcuvq
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すでにLawrenceとも電話でお話をしたようです。
The first of many connections between these two.@BrianThomas_11 🤝 @Trevorlawrencee pic.twitter.com/cnYN2Iicjw
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Stats
サイズ、スピードを兼ね備えた純正ディープスレッド。True Freshmanから2年はほぼ目立った活躍はなかったものの3年目に開花し、TD 17はカレッジ全体で1位の記録。特徴は以下の通り。
主な受賞歴:AP 3rd-Team All-American、AP 2nd-Team All SEC、Coaches 2nd-Team All SEC、Biletnikoff Awardセミファイナリスト
なお指名後のインタビューでは以下のようなことを言っていたようです。
- Julio Jonesが一番好きな選手。
- 同じ体型の選手をお手本にプレーするように心がけている。
- (JAXに指名されるという予感があったか?という質問に対し)Top30 Visitの時からチャンスはあると思っていた、かなり自信があった、と。
Ridleyが抜けたことでいなくなっていたXタイプのWRでうまく成長すればWR1になれる選手だと思います。今までKirk、Engramといった優秀なスロットレシーバーはいましたが、このタイプはいませんでした。去年はRidleyがそんな感じでも使われていましたが元々そういうタイプではありません。Lawrenceにとって純粋なディープスレッドとは初めてなんじゃないかと思います。これでディフェンスを奥に釣ることもできるしぶち抜ければ一発TDもあり得る、と今までより確実に幅は広がると思います。
これとFAのDavis加入によりZay Jonesの序列は明らかに下がりました。今年契約最終年でカットにより4.2M浮くことを考慮するとカットでしょうか。
コーチ・GMプレスカンファレンス
初日終了後のインタビューにて以下のことを言っていました。
- トップ3WRの行先についてはおおよそ見当がついていた。そこにトレードアップするには対価がかなり高かっただろう。我々の射程圏内には入らなかった。スリップしたら違ったかもしれない。
- 15~16位くらいから交渉の電話がかかるようになった。17~23位のチームのピックを考慮した上でトレードダウンに応じた。
- 17位であっても彼を指名していただろう。
- Pedersonは(Brian Thomas Jr.を)ドラフトプロセスの初日から支持していた。我々は常にそのスキルセットを評価していた。
- Brian Thomas Jr.はサイズ、スピードに加えて、全てのルートツリーを持っている。
- Ridleyが残ったら17位でWRを指名したかという問いに対して「たぶんとっていない」と。
ちなみにフルの動画は下記になります。
残りのピックと展望
MINとのトレードのおかげで5巡が一つ増えました。とはいえこれをそのまま使ったって去年と同じでスターターになり得るような選手は指名できないでしょう。また、初日で意外と指名されなかった選手、というのも複数います。それを考えれば3日目のピックを(来年の3-4巡を使ってもいいと思いますが)2巡のトレードアップに使ってほしいですね。正直多少損しても構わないです。
もしもトレードアップしてKool-Aid McKinstry、Jer’Zhan Newton、もしくはJPJなどがとれるのであればもう3日目なんてどうでもよく、ドラフトとしては勝ちでいいと思います。
と書いてみたんですが、去年のドラフト初日の記事を読み返してみたら全く同じことが書いてありました。
また2日目以降ですが、11個のピックがあります。まさかこれを馬鹿正直にロースターにも残らないような選手に使うなんてことは絶対あり得ません。2日目に大きなトレードアップが来るはずです。まだJAXが欲している1巡レベルの選手は残っていますしこの指名権をふんだんに使っていい選手を獲得してほしいですね。
馬鹿正直にロースターにも残らないような選手に使ってましたね。
やっぱりBaalkeは前回の記事でも書いたように2日目の指名が下手すぎるんですよね。一番怖いのは去年のようにトレードアップしないどころか無駄にトレードダウンしてその間にほしい選手が消え、あげくよくわからん控えにしかならないような選手が指名されることです。
今年も指名権を増やしたからトレードアップのための弾にするだろう、と言われてますが、去年だって弾はいっぱいあったのに無駄遣いしたんだから今年がそうなるとは思えません。あまり期待せずに見ておくことにします。
明日も仕事でしかもさすがに今日みたいにサボれないので結果だけXで追うことになりそうですが、いいドラフトになってくれることを祈りましょう。