今回はディフェンスの新メンバーについてです。こちらは大物が一人入ってきました!これは正直結構嬉しいです。
Arik Armstead
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One of them ones 😤@arikarmstead | #DUUUVAL pic.twitter.com/vYOFKiLOA8
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どうやらHOUが当初Maliek CollinsとArmsteadのトレードを試みていたようですが成立直前にHOUがHunterを獲得したことで白紙となったようです。その後もBUFやTENが興味を持っていたようですがRidleyを失ったばかりのJAXが急遽浮上し手に入れるかたちとなりました。よく切り替えた、と思っていましたが、Ridley残しつつArmsteadも手に入れるつもりだった、との情報もあり真相はわかりません。
2015年に当時BaalkeがGMを務めていたSFに1巡17位で指名され、その後9年間をSF一筋で過ごしました。EDGEとして指名されましたがスタッツがそこまで伸びなかったからか2021年頃より3テクDTとして起用されることが多くなったようです。サック数こそ2019年にキャリアハイの10回を記録して以降3テクを主戦場としたこともあり3.5、6.0、0、5.0と低下していますが、決して下り坂というわけではなく今年もQBプレッシャーはDLで12位、Win Rateは9位とまだトップレベルです。また3rdダウンと4thダウンのWinnrateは22.2%と非常に高いです。むしろ初期よりも現在の方が評価を上げている選手かもしれません。
今回の契約は2017にJAXと契約したMeyorことCalais Campbellに重なります。サイズ感やEDGEと3テクDTとして使われていることなども似ていますよね。さらにCampbellとArmsteadはともにJAXと契約時10年目で31歳になる年、という共通点もあります。
CampbellはJAXにきた2017年にキャリアハイの14.5サックを記録してAll-Proに選ばれています。Armsteadも今年キャリアハイを更新する可能性はあるかもしれません。もちろん元チームがSFで強力DL陣だったためそれよりうまくはいかないかもしれませんが…またCampbellは今年38歳でまだ現役でやれていますが、Armsteadも会見ではまだ5-6年はやれる、と言っていました。心強いですね。
またフィールド外でも優れていて、チャリティーやボランティア活動で活躍した選手に贈られるWalter Payton NFL Man of the YearにSFから4年連続でノミネートされています。会見でもさっそくJacksonvilleでそういった活動をしたいという旨を話していました。ここもCalais Campbellとかぶりますね。Campbell本人もまだやれそうですし昨年ATLでDC Nielsenの下でプレーしているので戻ってきたらうれしいですが…さすがにないですかね。
JAXでの起用方法ですが、まだNielsenがどのようなスキームにするのかわからないので何とも言えませんしそもそも3-4のままなのか4-3に変えるのか…ただ、基本的には3テクで使うことになると思っています。シチュエーション次第でWalkerと入れ替わったりもするかもしれません。Allen、Walker、Armsteadの組み合わせはなかなか楽しみです。
怪我歴
主なケガ歴
2016年11月 | 左肩関節唇断裂 | 8試合欠場 | 手術 |
---|---|---|---|
2017年10月 | 中手骨骨折 | 10試合欠場 | 手術 |
2018年2月 | 足のケガ(詳細不明) | 欠場なし | 小手術 |
2018年7月 | ハムストリング捻挫 | 欠場なし | |
2022年7月 | MCL損傷(Grade2) | 欠場なし | |
2022年9月 | 足底腱膜炎 | 7試合欠場 | |
2023年11月 | 足底腱膜炎 | 5試合欠場 | |
2023年12月 | 半月板断裂 | 手術 |
一番の懸念点はここです。2022シーズンは足底腱膜炎で長期離脱を余儀なくされ、さらに2023年シーズンも再発して欠場してます。さらにPHI戦にて半月板断裂を受傷、以降の5試合を欠場しました。プレーオフはなんとか出場しましたが、手術を要するとのことでした。先日の会見では手術はうまくいった、と言っていたのでこのままキャンプまでには間に合ってくれると嬉しいですね。また直近2年は上記で欠場が多いもののそれまではほぼ5年間欠場はなかったからまだやれる、と本人も言っていますので信じたいと思います。
契約
〈〉内は同ポジション内での順位
期間:3年(2027/UFA)
総額:51M〈16位〉
保証:M()〈位〉
年平均:17M〈13位タイ〉
詳細はまだ発表されていませんが、実力を考えれば妥当な、むしろ安い契約だと思います。年齢とケガ(この2年での13試合の欠場)が大きく影響しているのだと思います。出場さえできればかなりお買い得でしょう。
Ronald Darby
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We out here 🤞@realronalddarby | #DUUUVAL pic.twitter.com/ukrGuoJCEY
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Ronald Darby since 2022:
— PFF JAX Jaguars (@PFF_Jaguars) March 11, 2024
525 coverage snaps
31 receptions allowed, 353 yards
1 TD allowed
10 forced incompletions
75.2 passer rating allowed
💥 pic.twitter.com/qQXnLdpKFW
CB Ronald Darby
— JaguarsPR (@JaguarsPR) March 13, 2024
- Career totals include 105 games played (95 starts), 398 total tackles, 97 passes defensed, and 8 interceptions
- Recorded a team-high 18 tackles (16 solo) and 6 passes defensed during the Eagles’ 2017 playoff run that resulted in a Super Bowl LII victory pic.twitter.com/xlP1shGA6l
PHIファン的には馴染みのある名前です。2015年にBUFに2巡で指名され、2017年に3巡という高めの対価でPHIにトレードされました。自分にとってはちょうどNFLを見始めてPHIがSB制覇した時のCBなので印象に残っています。その後PHIで2019年までプレーしましたがその後WAS、DEN、BALと渡り歩いています。
もともとは身体能力の高い選手で年齢による衰えは懸念されますが、昨年のBALでのプレーを見るとまだやれそうです。マンカバーが得意、という点でもDC Nielsenのスキームにはフィットすると思われます。2023年シーズンはパス成功率49%でCBの中でも6位と素晴らしいスタッツを残しています。INTはないですが、QB ratingも72.2と全体の17位とのことでした。
Darious Williamsと比較するとややダウングレードという印象で批判する意見もありますが、昨年までのJAXはゾーンヘビーだったのでWilliamsは非常にスキームにフィットしていました。しかし今年はマンカバーが多くなることが予想されるため合わなくなるだろうこと、10Mと比較的高額のキャップヒット、カットでほぼデッドマネーがなかったことなどから妥当な判断だと思います。
ただ、やはり下記でも示すようにケガがちであること、年齢が30歳を超えていることなどからはシーズン完走することは難しいでしょう。FAでスターターレベルの補強はもう厳しいのでドラフトで指名、上位を使うことが有力視されています。
怪我歴
主なケガ歴
2017年9月 | 足関節靱帯損傷 | 8試合欠場 |
---|---|---|
2018年11月 | ACL断裂 | 7試合欠場 |
2019年9月 | ハムストリング捻挫 | 5試合欠場 |
2019年12月 |
股関節の捻挫 |
2試合欠場 |
2021年9月 | ハムストリング捻挫 | 4試合欠場 |
2022年1月 | 肩のケガ(詳細不明) | 2試合欠場 |
2022年10月 | ACL断裂 | 12試合欠場 |
彼も非常にケガの多い選手です。二度のACL断裂はなかなかつらいですね。昨年はBALで特に大きな怪我無くプレーできたようですが、このケガ歴を考えれば開幕スターターでいくとしても途中離脱を考えてそれなりのレベルのバックアップは必要そうです。
契約
〈〉内は同ポジション内での順位
期間:2年(2026/UFA)
総額:8.5M〈51位タイ〉
保証:5.5M(サインボーナス + オプションボーナス + 2024年のベースサラリー + 2025年のベースサラリーのうち1.25M)〈47位〉
年平均:4.25M〈40位タイ〉
昨年のスタッツを見る限りは悪くない妥当な契約だと思います。
Darnell Savage
We have agreed to terms with S Darnell Savage.@Dream_Finders | #DUUUVAL pic.twitter.com/QJnYeHFhMr
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Savage Mode #DUUUVAL pic.twitter.com/8CB4jRKZ87
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この補強は正直一番微妙です。Jenkinsはいなくなりシーズン後半で出場し始めたAntonio JohnsonをSとして使うと思っていましたが、彼をJenkinsの代わりとして使うことにしたようです。
Marylandから2019年ドラフトでGBに1巡21位で指名され、2023年には5年目オプションを適用されFAとなりました。高い身体能力、高いパスカバー能力を持つボールホークのSで、GB時代は5年で10INTを記録しています。またスロットでもカレッジから多くプレーしており、評価も高かったようです。NFLではスロットでのスナップ数は減ってはいるものの十分にプレーできそうですね。
Darnell Savage INTERCEPTION
— Cream City Central (@CreamCityCtral) December 7, 2020
That is @darnellsavage_ 3rd INT in 2 weeks!#GoPackGo pic.twitter.com/7I6fjqNbtS
このINTとか身体能力の高さがよくわかります。
2019~2022年の間に5つ以上のINT (9)、30以上のPD (33)、複数のFR (2)、複数のFF (2)を記録したSは彼含めて6人しかいないとのことでした。2023年にはスタッツもだいぶ落ちている印象ですが、プレーオフでのPFFグレードは87.7とすべてのSで一番だったようです。
欠点はランディフェンス、特にタックリング能力でしょう。昨年のミスタックル率は17.3%と500スナップ以上プレーしたSの中で10位タイ、キャリアでも17.4%とコンスタントにずっと悪いです。Jenkinsもこの点不安がありましたが、意外にも10.8%と昨年はそこまで悪くはなかったようです。
You do the work on early downs. Get the Bills into 3rd-and-14 and Josh Allen kills you doing what all the fans wanted and play man coverage.
— Peter Bukowski (@Peter_Bukowski) October 31, 2022
There just aren't many good answers against this Bills team with Allen playing like this. pic.twitter.com/pIO5o1MCOa
このプレーなんかひどいですね。ファンの中でもこれが一番の欠点だったようです。JAXの後半の失速はミスタックルの影響も大きいと言われています。チームとしても改善が必要な状態でタックルの苦手なSを連れてくるのはどうなんでしょうか。5年間直らなかったものはなかなか改善しないでしょうしね。
基本はSavageとCiscoの2人体制となるでしょうがシチュエーションに応じてAntonio Johnsonとスロットを交代したりはありそうです。
怪我歴
そこまで大きなケガというのはしていないようですが、昨シーズンは二度ふくらはぎの捻挫を受傷しており、計7試合も欠場しています。ケガがくせになっていないといいのですが…
契約
〈〉内は同ポジション内での順位
期間:3年(2027/UFA)
総額:21.75M〈12位〉
保証:12.5M(サインボーナス + 2024・2025年のベースサラリー + 2025年のロースターボーナス(2025年のリーグ開始から3日後にRosterにいれば4M))〈14位〉
年平均:7.25M〈15位〉
それなりに高い契約になりましたね。Antonio Johnsonの伸びや今後の補強次第では3年目にはカットされるかもしれません。
まとめ
ディフェンスはArmsteadは大きな補強だと思いますが、その他は比較的地味な補強ですね。全体としてはEDGE、DLはまだ薄いですし、CBは大きく補強が必要そうです。1巡でCBという意見が多くなっている感じがしますね。
Quinyon Mitchell、Terrion Arnold、Kool-Aid McKinstry、Nate Wigginsあたりが優秀そうで1巡候補となっています。個人的には特に前2人がほしいと思っています。WRと意見が分かれていますが、今までのBaalkeの傾向からするとCBが1巡じゃないでしょうか。
あとは2日目にDL、EDGEの指名の可能性は高そうですね。
EDGEは元CHI、TENのTrevis Gipsonと新たに契約したそうですが、実績的にはChaissonよりはいい程度だと思うのでEDGE3になりうる選手を追加してほしいです。