さて最終日がおわり、1年に一度の大イベントが終了しました。正直下手するとシーズン中よりこの時が一番楽しいまでありますよね。
JAXとしては巷での評価通り決して興奮するものではありませんでしたが、堅実にニーズは埋めていったようなそんなドラフトでした。基本的に実際の指名順位よりバリューの低い選手ばかりだったのは気になるところです。
正直情報も多くないのでさらっと選手のまとめだけしていこうと思います。
4巡114位 Javon Foster
A bodyguard joins the bunch 😤
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We have selected Missouri OL Javon Foster with the 114th overall pick!@Dream_Finders | @_ybvon pic.twitter.com/1gGTjGImkT
Newest Jacksonville Jaguar 😤@_ybvon X @Jaguars #MIZ 🐯🏈 pic.twitter.com/r7kiutYyHN
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Stats
主な受賞歴:AP 3rd-Team All-American、AP Coaches 1st-Team All-SEC、Joe Moore Award Semifinalist
サイズがあり、3年間欠場せずにLTとして出場した経験のある選手。高くない身体能力と未熟なフットワークとテクニックをサイズや腕の長さなどで補っている。これを改善できればNFLでも通用する可能性があると思われます。すでに24歳なのでどの程度成長の余地があるかはわかりません。
父親のJerome FosterもNFL選手だったらしく、DLとしてヒューストンオイラーズ(現TEN)に5巡でドラフトされたようです。あまり結果は残せなかったようですが、DNAとしては優秀でしょう。
PFFによれば2023年のRun Blockingグレードは85.8で今年のOTの中で4番目とのことで特にゾーンブロックが得意のようです。また全体のグレードも2022年から87.9とこちらも4番目とのことでした。
本人によれば、「インサイドでもアウトサイドでもプレーできると感じている。自分はハードワークと努力を持ち込むだけ。毎日このチームでの自分の役割を得るためにプレーする」とのことですが、ドラフトプロセスではLT、RTのトレーニングをしていたようです。
2024年シーズンはスイングタックルとしてLittleと争うような形になると思います。後のプレスカンファレンスでもそんなことを言っていました。来年はCam、Littleともに去就が不透明なのでどうなるかはわかりませんが、同じくスイングタックルか今後の伸び次第ではLTまたはRTとしてスターターとなることもあるかもしれません。
4巡116位 Jordan Jefferson
Whole lotta big cats! 🐯
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We have selected LSU DT Jordan Jefferson with the 116th overall pick!@Dream_Finders | #DUUUVAL pic.twitter.com/Zk29tVEUzS
Bring on the big fellas!@_JJefferson_95 | #DUUUVAL
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2024 #NFLDraft – Today on NFL Network/ESPN/ABC pic.twitter.com/3GV3ax85yc
Stats
主な受賞歴:特になし
JAXのJJ。昨日すでにJarrian Jonesも指名したので実は2人目ですが、こっちは特に名前が似てるのでついJustin Jeffersonと言ってしまいそうになる。
West Verginiaで4年間プレー後に昨年LSUに転校しプレー。NTメインで、3テクでもプレーするランストッパー。サイズはそこまでだがOLに十分に打ち勝てるパワーがあり、ベンチプレスも34回と素晴らしいが、PRWR 3.5%とパスラッシュは残念ながら全く期待できない。
「チームが必要とする限り、どんな形であれチームに貢献したい」と言っていて献身的な感じもあるのですが、一方で気性が荒そうな未熟な部分も見えていて不安はあります。この点は割と最近Baalkeが気にしている部分なので大丈夫だと思いたいですが、事前に接触した情報はないのでちゃんと評価できているのかは不明です。
Jaguars are getting an absolute dog in Jordan Jefferson pic.twitter.com/JNwBgE0zXO
— Tyler Nettuno (@TylerNettuno) April 27, 2024
とにかくパワー重視の選手のようですね。Baalkeもそれについて言及していたので、そこに期待しているんだと思います。確かに去年は期待していたNTのHamiltonが抜けてしまいそれでランディフェンスが悪くなったところもあると思いますし、今年復活するという保証もないのでそこの改善ということでしょうね。ローテーション要員として計算できる選手になってくれるといいですね。
5巡153位 Deantre Prince
The Fresh Prince of #DUUUVAL
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) April 27, 2024
We have selected Ole Miss CB Deantre Prince with the 153rd overall pick!@Dream_Finders | @prince_deantre pic.twitter.com/xoXq1cniyC
Stats
Ole MissにてFreshmanから控えで出場し、その後はスターターとして3年間をプレー。
スピード、クイックネスに優れており、ランパスともにアグレッシブなプレーが持ち味。プレスカバレッジも得意だが、やや力不足が目立つ。
3巡で指名したJerrian Jonesがスロットとしてがメインだったので、アウトサイドが必要と思っていたところの指名でした。Baalkeはこの順位よりも高く評価していたようです。Darbyとスターターを争うレベルには残念ながらないですが、まずはBuster Brownあたりと争って勝ってくれたらいいですね。
インタビューでは去年一番大変だった相手を聞かれて1巡のBTJと答えていました。
5巡167位 Keilan Robinson
Hooked ‘Em
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) April 27, 2024
We have selected Texas RB Keilan Robinson with the 167th overall pick!@Dream_Finders | @__keilan pic.twitter.com/TWi0WGUW9v
Hearing @__keilan’s mom celebrate on his draft call >@Dream_Finders | #DUUUVAL pic.twitter.com/aaPP4jI2gk
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) April 27, 2024
Statsは割愛。
Alabamaに入学し控えとして数試合に出場、その後COVID-19期間を経てTexasに転校、以降3シーズンをプレーしましたが、ここでもJonathon brooks(CAR2巡)、CJ Baxter(Freshman)、Jayden Blue(Sophomore)に続く4番手にとどまりました。サイズが小さくスピードはあるタイプでKR、ガンナーとしても出場していましたが、特筆すべきものはないように思います。
予想していなかったRBの指名。しかもUDFAでもとれそうな選手。なにか光るものを感じたのでしょうか。RBということだけでいえばEtienneが2年後にどうなるかわからないことなどからは確保しておいても問題はないと思いますがこれは正直ひどい指名。今回のドラフトで一番の疑問ですね。ちょっと前のSnoop Connerみたいに気づいたらいなくなってそうです。トレードアップしてないだけましかもしれませんが。
Duvernayの獲得により正KRは確定していますが、控えがParker Washingtonではやはり心もとないです。今年からキックオフルールが変わるのでその恩恵をうければもしかしたら生き残るチャンスがあるかもしれません。
6巡212位 Cam Little
Woo Pig!
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) April 27, 2024
We have selected Arkansas K Cam Little with the 212th overall pick.
@Dream_Finders | @cameronglittle pic.twitter.com/KSELkx34ZT
Stats
キッカーとしてはAlabamaのWill Reichard、StanfordのJoshua Kartyに続く3番目で指名されました。JAXがキッカーを指名したのは2002年の7巡Hayden Epstein、2004年の5巡Josh Scobee以来で3人目とのことです。ドラフト史上最も若いキッカーらしく、ArkansasにてXPは129本でキャリア成功率100%、FGは83.3%、特に50ヤード以上のキックではキャリアで63.6%、去年は4/5で80%とキック力も十分です。ついでにキックオフのタッチバック率も84%と高いです。これはキックオフルールの変更でどうなるかわかりませんが。
高校では優秀なパンターでもあったそうでもしCookeがケガした場合などには出場できるかもしれません。
ドラフトで獲得も事前に予想されていましたが来ましたね。JAXのRosterには2人のキッカーがいますが、Slyeはキック力はあるものの精度が低い、Pattersonは精度は高いがキック力がない、とどちらも欠点があり不安があったためこれはうれしい指名だと思います。
なお、本人はその後のインタビューで自分をドラフトしたことを後悔させない、といったことを言っていたようでそれに期待したいと思います。まずは2人を順調に打ち破ってRosterに残ってほしいですね。期待外れじゃないことを祈ります。
7巡236位 Myles Cole
Cole World!
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) April 27, 2024
We have selected Texas Tech DE Myles Cole with the 236th overall pick.@Dream_Finders | #DUUUVAL pic.twitter.com/wTmbz3aOen
今ドラフトのEDGEで一番腕が長いみたいです。これだけでBaalkeが指名する理由としては十分です。サイズがあり身体能力も高いものの6年間のキャリアで6サック、昨年のPRWRは9.0%と全くスタッツにはつながっていません。
7巡らしく素材枠としての指名ですね。さすがにこのままではEDGE3にはなりえないので今年はBill Shueyの下で勉強して来年以降開花してくれると嬉しいですね。
ピック振り返りと評価
全体のピックが以下となります。アルファベットは自分の個人的な評価です。その左の数字はコンセンサスビッグボードの順位と指名がそこからどれくらい離れているかです。+がスティール、-がリーチという感じです。
ニーズは概ね埋められたドラフトだったと思います。ただIOL、EDGE3をドラフトしなかったのは意外かつ残念でした。4,5巡で十分とれたと思います。特にEDGE3はどうするつもりでしょうか。この後でFAやトレードなど必ず動いてほしいところですね。
気になるところとしては、ほとんどがコンセンサスビッグボード的にはリーチですね。2日目以降ほとんどだし1巡どころか何巡かリーチしているのも多くてなんだかなぁという感じでBaalkeらしいと思います。
結局今年も事前に接触があったのは、BTJ、Jarrian Jones、Deantre Princeの3人だけで33%でしたね。意外と少ないものです。
全体の評価としては現状はB-くらいでしょうか。最低限ニーズは埋めたもののインパクトのある選手はBTJくらいですし。ただ、アップサイドを考えるのであればBで評価した選手は伸びる可能性があると思っているので期待したいです。特にMaason Smithが一番伸びしろが大きいと思うので、もし彼が大成したらその時点でこのドラフトの評価も跳ね上がると思っています。すでにJAXのワークアウトでもコンバインのときから大幅に数字を伸ばしたりしているようですし、なにより見た目が強そうだし伸びてくれるはず。てかそれに期待しないと厳しい…それでも去年よりはましだとは思っていますが。
あとは続々とUDFAの情報も入ってきて、特にWRが面白そうなので少し期待したいです。とはいえ期待してもせいぜいRosterに残る程度でブレイクすることはほぼないことはこの数年で学んでいるのでそのぐらいの気持ちで見ることにします。