いつぶりかの2連勝です!まさかの結果に驚いています。確かにHerbertは怪我を押しての出場だし、主力のOUTや試合中の離脱などで万全の状態でなかったことは事実です。それでもここまでの結果になったというのは純粋にチームとしてのレベルが上がってきているということだと思います。
まだ序盤ですし怪我や不調などでこの勢いが最後まで続くことは難しいとは思いますが、それでもここ数年一瞬でもこんな結果を残したことはなかったので興奮しますね。来週はさらに厳しい戦いになると思いますが、それまでは勝利に浸りたいと思います。
INACTIVES
JAX
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— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2022年9月25日
最終日に突如としてInjury Reportに現れたShaquill Griffinはトレーナーとウォーミングアップをしていましたが、結局欠場となりました。
彼の代わりにはTre Herndonが出場し、CB2枚の時はDarious WilliamsがワイドCB、CB3枚の時はHerndonがワイド、Williamsがスロットを担当していました。
その他のメンバーは先週と代わりなしです。
LAC
#JAXvsLAC inactives
— Los Angeles Chargers (@chargers) 2022年9月25日
Keenan Allen
J.C. Jackson
Isaiah Spiller
Corey Linsley
Donald Parham Jr.
Christian Covington pic.twitter.com/50CeLvV1Q4
対してLACはQuestionable、Doubtfulだった選手はほとんど欠場、直前にバックアップQBのChase Danielが出場するのではという情報もありましたが、結局エースQB Justin Herbertは肋軟骨骨折の痛みに対して痛み止めを使っての出場、RT Trey Pipkinsも出場となりました。
試合結果
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
JAX | 0 | 16 | 15 | 7 | 38 |
LAC | 0 | 7 | 3 | 0 | 10 |
Bolt down.@net_acr | #JAXvsLAC pic.twitter.com/hEjneBJtwF
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今回の試合で達成した記録
- 2000年以来初の2試合連続で20点以上取っての勝利
- 2019年12月15日のOAK戦で勝利して以来のロードでの勝利(その間18連敗)
- 2019年10月のWeek 7, 8(CIN, NYJ)以来初めて同シーズンで2連勝
- 2000年以来最大の点差での2連勝(+52)
- フランチャイズ史上初ロードでのLAC戦勝利(1-5)
- 西海岸での試合の戦績を4-15に
Team Stats
試合の流れ
1Q
最初はJAXの攻撃からスタート、Robinsonの20ydsランなどで敵陣まで攻め込むもLawrenceのパスの精度もまだ定まらず。4&6をギャンブルしましたが失敗しダウン。その後のLACドライブでは3&out。1Q終了前のドライブで課題のRZに進入するもTDを取りきれず。0-0で1Q終了。なお、そのドライブの間にLACのエースEDGEであるJoey Bosaが鼡径部の怪我でOUT。
2Q
1Qから続くドライブをFGで締め3-0。
キッキングでそれなりにリターンされるも相手のHoldingの反則でLAC 9ydからスタート。その最初のプレーでHerbertからのパスをRB Sony Michelが弾き、Campbellがお手玉したところをLloydがごっつぁんINT。
Right place, right time!@DevinLloyd_ | #DUUUVAL#JAXvsLAC on CBS pic.twitter.com/Ue38MJFa2w
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2022年9月25日
敵陣5yd地点からの攻撃。再び課題のRZでCB Asante Samuel Jr.のナイスPBUもあり結局FGで6-0。
次のLACドライブではランで進まれるもその後はプレッシャーをかけてパスを通させず。そして3&10、スタンツで左サイドから回り込んできたSmootがストリップサック。すかさずOluokunがリカバーし敵陣28ydから再び攻撃。
.@Bigsmoot_94 with the big time sack/strip! @foyelicious on the recovery!#JAXvsLAC | #DUUUVAL pic.twitter.com/m2Cc9wc3TB
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2&8でZay JonesへのアウトのパスをDerwin JamesにINTされそうになるもドロップに助けられる。3&8でEngramのナイス1stDown更新もあり三度RZへ。そして敵陣14ydの2&7でインサイドからラッシュがかかったところを右に逃げてプレーが崩れたところで、フリーになっていたZay Jonesへ落ち着いてパスを通しTD。13-0。
Trevor Lawrence scrambles and finds Zay Jones for the TD 📈@Trevorlawrencee | @zayjones11
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続くLACドライブでは途中WalkerのまるでDBかのようなPBUあり全体1位の存在感を示すもHerbertが落ち着きを取り戻し10yd程度のパスで刻まれ簡単にRZへ。
Travon Walker is him. PBU pic.twitter.com/zbcGNGAG2Y
— Laurie Fitzpatrick (@LaurieFitzptrck) 2022年9月25日
そして自陣15ydからの1&10でMike WilliamsへTD。エースCBのCampbellがプレスカバレッジでついていくもここは高さと個人技で上回られる。13-7。
嫌な流れかと思ったが、次のドライブでもテンポよくRZへ。敵陣11ydでの2&GOALでLawrenceの落ち着いたポケットワークから左に抜け出しEngramへパス。TDかと思われましたがわずかに右足が浮いておりインコンプリートの判定。
Called a touchdown on the field but play under review. pic.twitter.com/2UA0YwJkBg
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そのままTDは決められずFG。16-7。
前半最後のドライブもきっちり抑え前半をリードして終了。
3Q
後半はLACオフェンスからスタート。しっかり抑えて3&16とするもHerbertのJaylen Guytonへの54ydパスが成功。意味がわからない強肩。
— Laurie Fitzpatrick (@LaurieFitzptrck) 2022年9月25日
しかし自陣7ydまで攻められるもTDは許さずFG。16-10。そのドライブでプロボウラーLT Rashawn Slaterが大腿二頭筋の断裂で負傷退場しそのままシーズンエンド…
JAXの後半最初のドライブ。ハーフラインまでは簡単に進むも3&1でKirkへのパス失敗でちょうど50yd地点でギャンブル。そしてナイスデザインのランでRobinsonがキャリア最長の50yd TDラン。23-10。
On fourth and one!
— Laurie Fitzpatrick (@LaurieFitzptrck) 2022年9月25日
James Robinson gets a 50 yard touchdown!! pic.twitter.com/9VPvUyssvO
The down blocking by the TE and then Scherff gets outside on the pull pic.twitter.com/RPRUwEuuQd
— Laurie Fitzpatrick (@LaurieFitzptrck) 2022年9月25日
LACのドライブでもHerbertにプレッシャーをかけ続け、LloydのPBUもあり流れを渡さずに3&out。
続くシリーズではEtienneを主体にランで進みRZへ。Wild CatフォーメーションからEtienneへのダイレクトスナップの少し面白いプレーもあり順調に進むと最後はKirkへTD。さらにEngramへの2PT Conversionも簡単に決まり31-10。
— Laurie Fitzpatrick (@LaurieFitzptrck) 2022年9月26日
Quick pass to Kirk. Touchdown Jaguars pic.twitter.com/udKFnBv8xH
— Laurie Fitzpatrick (@LaurieFitzptrck) 2022年9月25日
3Q最後のLACのドライブでは3&8のシチュエーションをつくるもJosh PalmerにRACを許し自陣まで進入される。ここで3Q終了。
4Q
3ポゼッション差で流石にもう大丈夫だろうとは思いつつ相手がHerbertであることから気の抜けない4Qがスタート。再びLloydのナイスPBUなどでTDを許さずギャンブルも失敗。
あとは時間を潰しつつランをメインに組み立てる。EtienneへのスクリーンなどでRZに進入すると3&GOALでMarvin Jones Jr.への完璧なパスでTD。38-10。残り4:55で流石に試合は決した。
DIME by Trevor pic.twitter.com/wZs9aUChMg
— Laurie Fitzpatrick (@LaurieFitzptrck) 2022年9月25日
あとはガベージタイムでパスは刻まれるも致命的なミスはせず。2ミニッツ後のプレーでWR GuytonがACL断裂するという悲しいプレーがありつつも最後までTDは許さず。最後のプレーはTDにも見えますが…試合結果に影響がないからかあまりレビューもされず最後はBeathardがニーダウンで試合終了。
よかったところ
3試合連続複数ターンオーバー
3試合連続の複数TOを記録し、INT数6でリーグ1位タイ、ターンオーバー数8で1位タイ、ターンオーバーの差を+7とし、NFL単独トップとなっています。早ければ来週昨年のTO記録に並びそうです。一つ目はRBのミスなのですが、しっかりCampbellがカバーできていたこと、Lloydがいい位置にいたことも大きく影響したと思います。SmootのストリップサックはやっぱりDC Caldwellの功績は大きいと思います。スタンツをとにかく有効に使っている印象でさまざまな場所からプレッシャーをかけにいけていますね。正直このままだと来年にはどこかのHCにさらわれてしまうんじゃないかと不安になります…
ランディフェンス
LACはHerbertがいるためパスが多かったのですが、それでも12回26ydsで抑えたのは素晴らしかったです。その傾向もあって実はベースの3-4よりも4-2-5の方がスナップ数は多くなっているのですが、それでもしっかり止められていたのはいいですね。中も外も脅威になるプレーはほぼありませんでした。
パスラッシュ
今回もDL陣のパスラッシュは印象的でした。サックこそ1回しかありませんでしたが、全体で31回QBプレッシャーを記録しています。中でもJosh Allenは印象的で10回のQBプレッシャーを記録し、パスラッシュの勝率は27.8%でした。Rashawn Slater相手にも十分勝っており、さらにSlaterが負傷後は控えのStorm Nortonが出ていましたがAllenの相手にはなりませんでした。
またDLのプレッシャーでLACの反則を誘発し、オフェンスで4回のHolding、1回のFalse Startを記録しています。
Walkerもあまりスタッツでは目立てていないのですが、全体1位として十分な働きをしてくれています。むしろ最初はもっと時間がかかると思っていたので既にここまでやれていることに期待しかありません。確かにパスラッシュの技術はこれからだと思いますが、大体のOLを押し込んでいますし、ランに関してはTEでは彼をブロックできず、OLにも基本的にほとんど押されずしっかりコントロールしてキャリアーにいけています。カバレッジをさせてもLBと遜色ないレベル。何をやらせてもうまくやってくれます。
“Physically, he’s just a dominant, dominant player.”
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2022年9月26日
@BaldyNFL with high praise for our guy @44Ytw!pic.twitter.com/3KEN4aNMlp
レシーバーも好調
TGT | REC | REC% | YDS | Y/REC | TD | YAC/REC | LNG | DRP | 1ST | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
# 7 | Zay Jones | 11 | 10 | 90.9 | 85 | 8.5 | 1 | 5.5 | 16 | 0 | 5 |
#13 | Christian Kirk | 8 | 6 | 75.0 | 72 | 12.0 | 1 | 4.3 | 35 | 0 | 4 |
#11 | Marvin Jones Jr. | 7 | 4 | 57.1 | 33 | 8.3 | 1 | 1.0 | 11 | 0 | 2 |
# 1 | Travis Etienne | 3 | 3 | 100.0 | 30 | 10.0 | 0 | 14.0 | 16 | 0 | 2 |
#39 | Jamal Agnew | 1 | 1 | 100.0 | 17 | 17.0 | 0 | 11.0 | 17 | 0 | 1 |
#25 | James Robinson | 3 | 3 | 100.0 | 16 | 5.3 | 0 | 8.7 | 7 | 0 | 1 |
#17 | Evan Engram | 3 | 1 | 33.3 | 9 | 9.0 | 0 | 6.0 | 9 | 0 | 1 |
#22 | JaMycal Hasty | 1 | 0 | 0.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
今回の主役はZay Jonesでしょう。基本的にフリーになってくれますし、10レシーブしていてそのレシーブの半分以上が1stDかTDと効率も非常にいいです。それに加えてKirkの安定したレシーブ、RAC、困った時のMarvin Jonesとしっかり投げ分けられています。さらにRBへのパス、スクリーンも効率的でした。Engramのレシーブも大事な3&longでの1stD更新ですし、TD未遂のあのパスも非常に惜しかったです。前評判でのドロップ癖は今の所全く見られません。
Lawrenceの覚醒!
Trevor Lawrence & the Jaguars are legit pic.twitter.com/bAOwABtsaC
— PFF (@PFF) 2022年9月25日
It’s pretty @NextGenStats pic.twitter.com/n7Dyrs8Zab
— Jordan de Lugo (@jordandelugo) 2022年9月26日
ATT | COMP | COMP% | YDS | YPA | TD | INT | SK | RATING | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#16 | Trevor Lawrence | 39 | 28 | 71.8 | 262 | 6.7 | 3 | 0 | 0 | 115.5 |
Kept Clean | 31 | 24 | 77.4 | 229 | 7.4 | 2 | 0 | 0 | 118.9 | |
Under Pressure | 8 | 4 | 50.0 | 33 | 4.1 | 1 | 0 | 0 | 100.5 |
最初こそ苦戦したものの気づけば素晴らしい結果を残していました。Week 1こそ開幕戦だからか判断が良くなかったりパスが乱れることが多かったですが、Week 2から今回にかけては昨年と別人のようにいいです。ポケットワークや走りながらのスローイングはもちろん、一番の成長は判断力ではないでしょうか。以前のような迷いも見えず、空いているWRを見つけたら即座に投げていた印象でした。Next Gen StatsによればWeek 3のLawrenceのTime to Throwは2.39秒とTom Bradyに次いで2位(PFFだと3位)であり、客観的に見ても早くなっています(昨年は2.87秒で全体28位タイ)。
また、昨年勝てなかった時からPeyton Manningも初年度は全然ダメだったから、という事実に励まされていましたが、実際こんな情報が出ているようです。
🤯🤯🤯 pic.twitter.com/gKnT5wMGjx
— NFL on CBS 🏈 (@NFLonCBS) 2022年9月25日
ここまで一致するのもすごいですが、根拠はなくても期待してしまいますよね。もちろんまだWeek 3ですし、次の試合で散々な結果で周りから手のひらを返される、なんてこともあり得ますが、少なくとも去年の時点でバストでは?とか言っていた人には今の活躍を見せてあげたいです。
あとはロングが見せられていないのは今後の課題だと思いますが、さらに成長してリーグを代表するQBとなってくれるのを楽しみにしましょう。
パスプロテクション
そんなLawrenceの活躍を助けたのがOL(、RB)のプロテクションです。なんとここ2試合でのサックは0、QBプレッシャーも10のみとなりました。もちろんゲームプランとしてショート〜ミドルのタイミングの早いパスをメインにしてた、ということはありますが、特にKhalil Mack、Joey BosaというAll-Proデュオを相手にこの結果は素晴らしいです。確かに見直してみると特にJawaan Taylorはその2人をほぼ完封していました。またRBのブリッツのピックアップも素晴らしく、Lawrenceに余裕を与えていましたね。
悪かったところ・反省点
RZオフェンス
後半こそ3TDをとったものの前半は4回RZに進みながらもTDは1回のみ。やはりここはまだ改善の余地がありそうです。とはいえ後半2/2でTDをとっているので改善しつつあるのかもしれません。
最後に
勝ったのはいいのですが、LACにとっては2人がシーズンエンド、Bosaも数試合は離脱しそうな怪我を負ってしまったということで非常に残念です…やっぱり怪我は後味も少し悪いですし敵とはいえ嫌なことですね…早く回復してくれることを祈っています。
そしてなんかメディアのJAXの持ち上げが気持ち悪いですね…プレーオフだとかSBコンテンダーとかいう人も出てきてさすがアメリカって感じがします。Power Rankingでも公式では18位と10位アップ、Rankingによっては9位とかも見ました…さすがにそれは。IND、LACと圧倒したものの相手の怪我の影響などもあり、まだ実力はちゃんと測れていません。このあと連敗して評価が逆戻りの可能性も否定はできません。
そして来週は今一番ノっている怪我人も少ない3連勝中のPHIです。PHIに勝てるビジョンは湧きませんが、もしいい勝負ができればそれはもうJAXも強いと思っていいでしょう。PHIも好きなチームなのでどちらを応援すればいいのかわからなくなりますが、ブログではもちろんJAX目線で応援していきます。