Jaguars Note

NFL Jacksonville Jaguars(ジャクソンビルジャガーズ)の応援ブログ

Jaguars Note

【2022シーズン】Week1 @WASレビュー

いよいよ始まりました。なんとか頑張ってレビューを書きましたが、量が多くまとまらずこのままでは毎試合なんて無理すぎるので次回からはもっと短くします…

試合結果

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
JAX 3 0 9 10 22
WAS 7 7 0 14 28

負けました。非常に悔しいです。昨年こんな思いをすることはあったでしょうか。昨年は試合中もイライラしっぱなしで前半で大体結果が見えて後半は消化試合、というパターンが多かったように思います。一時的にでもリードを奪い、最終的に1ポゼッション差での敗北となりました。1敗は1敗ですし、それ自体をポジティブに捉えることはできませんが、このような試合をできるようになっただけでも昨年と比べると"正常"なチームになってきているということなのではないでしょうか。

もちろん反省点は多いです。プレシーズンに高まりすぎた期待値も現実を見て下がってきました。しかし、今の時点でシーズンを絶望するにはまだまだ早いなと思います。

それでは振り返っていきます。

全体的に

全体的な感想ですが、ランが出ていたことはいいのですが、比率がかなりパスに寄っており、OLがLawrenceのために時間を作れず、Lawrence自身もプレッシャーを受けた結果パス精度も落ちて失敗、という流れができてしまっていました。またディフェンスはパスラッシュが思うようにかからずWentzに自由に動かれてしまいました。さらに相手WRにDB陣が個人の力で負けてパスを通されていたのも辛かったですね。あとは無駄な反則の多さ、タックルミス、キッカーのミスなどでしょうか。それだけあれば負ける要素としては揃っていますね。

よかったところ

Travon Walkerの活躍

Stats:4タックル、1サック1INT

デビュー戦での1サック・1INTはJAXとしては1996年のLB Kevin Hardy以来の2人目、全体でも史上7人目で2017年のTJ Watt以来の快挙。

サックもとてもきれいなものでしたが、それよりも驚愕したのはGibsonへのスクリーンをINTしたところ。スクリーンに対する反応の良さと腕の長さ、身体能力を垣間見ました。

サックしたプレー

別角度

INTしたプレー

別角度

サックしたプレー以外のパスラッシュでは特にLTサイドはほぼプレッシャーをかけられておらず課題も多くありましたが、全体1位ルーキーの初戦としてはいいスタートを切ったのではないでしょうか。また、全体的に個人プレーよりもチームプレーに徹している印象で、役割をしっかりこなしているところは好印象でした。また、試合後のインタビューでは、「試合に勝てなかったのだから、1サック、1INT以上のことをしなくてはならない。私のように全体1位で指名された選手はそういうプレーをするのが当たり前だからこれからもこのようなプレーを続けなければならない」と全く自分のプレーに満足していませんでした。この彼のメンタリティーは今後の成長につながると信じています。それでもDROYをとれるほど今年から活躍するとは思っていませんが、長い目で見ればいい指名になってくれるとは信じています。

ターンオーバー

昨年のターンオーバー数は9でリーグ最下位でした。それがこの開幕戦だけで2INT、1FFからのファンブルリカバーと3回のターンオーバーがありました。

CampbellのINT、AllenのFF

またオフェンスのターンオーバーはラストプレーのLawrenceの逆転を狙った悪いパスのみです。問題はOLとLawrence本人が言っていたようにパス精度の問題だと思うので改善が必要ですが、あれは状況的には仕方なかったと思いますし昨年のような連発していたINTとは違うかなと思います。

問題はそれを勝ちに繋げられなかったことであり、それはチーム全体で反省すべきポイントです。ちなみにWeek 1でターンオーバーの差が+2以上のチームで負けたのはJAXだけ、とのことでした(PIT +5, LAC +3, MIA +3, MIN +2)。

RBデュオ

    Rushing Recieving
ATT YDS YPA TD LNG YCO/A FUM TGT REC YDS YPA TD DRP
#  1 Travis Etienne 4 47 11.8 0 27 7.5 (1) 1 4 2 18 4.5 0 1
#25 James Robinson 11 66 6.0 1 22 4.18 (11) 0 2 1 3 1.5 0 0

スタッツを見ればわかるように二人合わせて15回、113yds(YPA 7.5)とかなりよかったです。Etienneのスピード、爆発力、タックルを抜ける能力はやっぱり凄まじかったですし、YCO/A(Yards After Contact per Attempt)は全RBでトップの記録のようです(試行回数が少ないせいはありますが)。Robinsonもケガによる衰えは全く見られずRZ含めて頼れるところを見せてくれました。プレシーズンで大きな課題だったOLのランブロックもあのDL相手と考えればよくやっていたと思います。今後もこのRBデュオはJAXの大きな武器になってくると思います。

Etienneのロングゲイン

RobinsonのTDラン

しかしパスゲームでの評価は全く違います。特にEtienneはパスターゲットとしてよく使われていましたが、1stシリーズのTDパス未遂はLawrenceのせいですが、3rdシリーズのRZでのEtienneのドロップ、前半終了間際のRZでのファンブルによる約5ydsの後退は痛かったです。これによって実質10点くらいは失ったんじゃないかと思います。

Etienneのドロップとファンブル

元々Etienneはレシービングにも定評があった気がするのですが…まぁまだNFLレギュラーシーズンのデビュー戦と考えれば、緊張もあったかもしれませんしなんとも言えません。ここはしばらく様子を見てましょう。

また、おそらくケガ明けということもあってこれだけランがよかったにも関わらずわずか15回ということになったんだと思いますが、今後は体調には気をつけつつもう少しランの比率を上げていってもらいたいです。

WR問題解決?

    TGT REC REC% YDS Y/REC TD YAC/REC LNG DRP 1ST
#13 Christian Kirk 10 6 60.0 117 (8) 19.5 (18) 0 8.3 (17) 49 0 3
# 7 Zay Jones 9 6 66.7 65 10.8 0 3.8 18 0 4
#11 Marvin Jones Jr. 6 4 66.7 38 9.5 0 0.5 12 0 3
#39 Jamal Agnew 1 1 100 6 6.0 0 8.0 6 0 0
#17 Evan Engram 4 4 100 28 7.0 0 1.3 11 0 1

昨年悩み続けたWR問題は解決の兆しが見えてきました。

今オフに高額で契約し批判されたKirkはJAXデビュー戦に100yds超えを記録してくれました。驚きなのですが、昨年JAXの選手が100ydsを記録したのはWeek 6 vs MIAでのMarvin Jonesのみです(ピッタリ100yds)。すでにLawrenceにとって一番のターゲットとなったと言っていいでしょう。エースWRとしてシーズン通してこのパフォーマンスができることを期待しています。

Zay Jonesも1stダウンを4回とここぞという時にしっかりフリーになってくれますし、Marvin Jonesは2年目ということもありLawrenceのsecurity blanketとして困ったときのターゲットとなって堅実な働きをしてくれました。

WR全体でドロップがなかったこと、しっかりフリーになってくれることでパスゲームは昨年から明らかに改善しています。もちろんリーグトップレベルとは言い難いですが、あとはLawrence次第ではないでしょうか。少なくとも現時点では概ね満足な出来です。

悪かったところ・反省点

多くの反則

JAXは13個90ydsの反則で反則数で全チーム中ワースト1位罰退ydsで全体ワースト5位を記録しました。内訳は下記になります。

Penalty 回数 Yds Lost Player
Offense
False Start 2 10 Cam Robinson/Walker Little
Intentional Grounding 2 22 Trevor Lawrence
Holding 1 10 Luke Fortner
Illegal Shift 1 5 Evan Engram
Illegal Formation 1 5  
Defense
Neutral Zone Infraction 2 11 Travon Walker/Folorunso Fatukasi
Roughing the Passer 1 11 Dawuane Smoot
Offside 1 5 Roy Robertson-Harris
Holding 1 5 Foyesade Oluokun
Too Many Men on Field 1 6  

ある程度仕方ないものもありますが、あまりに多すぎます。これでは勝てるものも勝てないです…

Illegal Shift、Illegal Formation、Too Many Men on Fieldはコーチングでなくせるはずなので今後しっかりなくしてもらいたいです。あとはFalse Startもやめてほしいですね。珍しく1試合に2度もあったIntentional GroundingはOLのプロテクトが持たないがためにサックを逃れるためにやったもので実質サック。OLが悪いです。

一番許せなかったのはSmootのRoughing the Passer。自陣22ヤード地点での3&10。パスは失敗しており、そのままだったらFGに抑えられ、3-10となっていたはず。ここでそういうプレーが出ると一気に流れも悪くなるしチームの士気も下がるので本当にありえないです。反省してください。

次週以降も無駄な反則を減らすこと、特にここぞというシチュエーションでの反則を減らすよう頑張ってもらいたいです。それが勝ちにつながると思います。

RZオフェンス

プレシーズンからずっと言われていることでしたが、やはり開幕には間に合わなかったようです。最初のEtienneへのパス、その後のZay Jonesへのパス、Etienneのドロップ、いずれも非常にもったいなかったです。

ただ、これらはミスによる失敗なので、それがなければTDをとれていたとも言えます。前はそこにすら辿り着いていませんでした。なので、次はそのミスをなくしてしっかりTDまで結びつけてほしいです。

Lawrenceのパフォーマンス

今一番心配なところはここかもしれません。Twitterなどでは早くもバストみたいな声は聞こえてきますがもちろんまだ2年目の1試合目で判断するには早すぎます。ただ少なくともAndrew Luck以来の逸材と言われていた期待値からは大きく下回っていると言わざるをえません。本日もTNFで試合をしていたPatrick MahomesJustin Herbertなどは2年目にすでに現在の地位を確立しつつあったような気がしますしちょっと不安です。Josh Allenはもう少しかかりましたが、彼はドラフト時からそう言われていましたからね。

要所では今までのバストQBたちとは一線を画すようなプレーが見られるんですが、一貫性に欠けています。それに加えて3rdDやRZでのミスが多いのがかなり痛いです。カレッジの彼を見ていれば勝負弱いはずはないんですが…

スタッツは下記になります。

    ATT COMP COMP% YDS YPA TD INT SK RATING
#16 Trevor Lawrence 42 24 57.1 275 6.5 1 1 2 75.0 (25)
    Kept Clean 24 18 75.0 200 8.3 1 0 0 113.2 (9)
    Under Pressure 18 6 33.3 75 4.2 0 1 2 24.1 (33)

3rdDコンバージョン 3/12、4thDコンバージョン 0/1、RZオフェンス 2/5、Goal To Go 1/3。

擁護するとすれば、しっかりポケットが保たれている時の成績は悪くなく、プレッシャーがかかった時が異様に悪くなっていること。つまりOLが時間を作ってくれさえすればやってくれるんだと思います。

あとは判断ミスを少なく、パス精度を上げてもらえれば言うことないですが…今年も苦戦するシーズンになりそうです。スキルポジションが整ってきているだけに言い訳はできません。複数TDする試合を見たいんです。頑張ってほしいです。

OL

オフ中にScherffCam Robinsonに多額の投資をし、プレシーズンではランブロックで苦戦したもののパスプロはまずまずというところで開幕を迎えました。

結果として、パスプロは最低ランクでした。PFFによれば、QB Pressureを許した数はCam Robinson 5、Luke Fortner 4、Ben Bartch 4、Brandon Scherff 2、Jawaan Taylor 0でした。相手のDLが強いことを考慮しても流石に酷くないか。特に左サイドが壊滅的でした。やっぱりRobinsonにあれだけのお金をかけたのは間違いだったのでしょうか。キャンプ、プレシーズンでよかったのが嘘のようにボロボロでした。これならLittleをLTにしていた方が良かったと思われても仕方ないですね。

逆に右サイド、特にTaylorはプレシーズンから評価を上げてきています。課題だった反則もないですし、パスプロはこのOLの中では一番安定していました。ただ最後のシリーズに攣って出られていなかったようです。次に影響はないでしょうが…

ランブロックは全体的にプレシーズンよりよかったです。このDL相手にこれができるならそれなりに期待はできそうです。

ディフェンス

ランディフェンスは思った以上にFatukasiの存在が大きく、しっかり役目を果たしてくれていました。またNTがHamiltonだけというのを心配していましたが、今のところ大きな影響は出ていなさそうです。あとはタックルさえしてくれれば十分やれると思います。

問題はタックルミス、パスカバー(特にマンカバー)だと思います。

タックルミスは全体で12でした。特にDarious Williamsのタックルミスは3回あり目立ちました。特にロングゲインに繋がるミスをしていたように思います。まだ怪我明けで鈍っているのでしょうか。Lloydもスタッツ上は0ですが、足が止まってタックルに行けていない場面が何度か見られました。どちらかというとカレッジではアグレッシブにいってミスすることが多かったようですが、こちらも怪我明けで思い切りいけていないのでしょうか。

パスカバーは、特にGriffinWilliamsJenkinsがよくなかったですね。3人ともそれなりに高い給料をもらっているはずなのですが。特に終盤に逆転を許した連続被TDがありましたが、どちらもマンカバーだったように思います。CampbellもルーキーのDotsonにしっかり負けていました。プレシーズンからマンカバーに関しては不安がありましたが的中してしまいました。これは頑張ってもらうしかないでしょうか。

キッカー

Pattersonがしっかり前半終了間際の37ヤードキックを外しました。40ヤード以内は決めてくれないと困ります。まだ切られてないですが、次も続くようならまたキッカーの探し直しです。INDがRodrigo Blankenshipwaiveしたようですしありかもしれないですね。

まとめ

まだ1試合目なので何も結論は出ませんし、次の試合で全く違う課題が出てくることも十分考えられますが、まずは今回の試合の反省点をしっかり改善して次に繋げてもらいたいです。まだ希望はあります。応援していきましょう。