Jaguars Note

NFL Jacksonville Jaguars(ジャクソンビルジャガーズ)の応援ブログ

Jaguars Note

【2022】FA Review -Defense-

少し時間が空いてしまいましたが、次はディフェンスです。

#23 Foyesade Oluokun

Bio

Height
6-2
Weight
229
Age
27
College
Yale
Entry
2018/6R/#200/ATL
From
2022/UFA/ATL
Cap
6.66M (2022)→19.16M (2023)
FA
2025/UFA

シーズン前の経歴や評価は以下。

FA加入①(Defense) - Jaguars Note

Stats

G/GS:17/17

Tackles
Comb Solo Ast MIS MIS% TFL FF
184 128 56 9 4.7 12 2
Pass Rush
Total Sack Hit Hurry Win%
15 2 9 4 15.2
Pass Coverage
Tgt Cmp Cmp% Yds Yds/Cmp TD Rate PD INT
83 65 78.3 493 7.6 0 91.4 5 0

※タックル数、ソロタックル数でリーグトップ

感想

評価:A+(シーズン前:B+)

1年通してJAXディフェンスをリーダーとして引っ張り期待した以上のスタッツを残した上に、前年に引き続きリーグのタックルリーダーとなりました。またPFFによればミスタックルも少なかったようです。見てるとそんな印象はありませんでしたが…。またTFLもオフボールLBとしてはトップクラスのスタッツでした。

タックル数は多ければいいというわけではないと思いますが、彼はフィールド上のどこにでも現れてランパス問わずに我先にタックルしてましたしその点非常に信頼できました。反応は速く、ランに対する上がりは良かったと思います。ただLBとしては軽量級なせいか上がったところでOLやTEに綺麗に取られて画面外に消えていく場面も多かったように思います。

パスに関してはスキームなどの問題もあるのでしょうが、ゾーンカバーで下がりきれずに裏を通される、といった場面はよく見られました。元Sということでこちらにも期待はしていたのですが、その点は残念です。ただ他のLBもほぼ同様なので彼個人の問題とはいえないかもしれません。

彼のタックル数を見てPro Bowlに選出されるべきだった、という現地ファンもいるようですが、選出されたLBを見れば見劣りしますし選出外は妥当だと思います。とはいえ、JAXディフェンスにとってはなくてはならない存在ですし、今回の補強としては十分成功していると言えるのではないでしょうか。

契約に見合っているか、というとまた別の話にはなります。もちろんJAXにくる時点でoverpayになるのは仕方ないのですが、オフボールLBでは5番目くらいの高給取りと考えると高いですよね。もちろん補強としては大当たりで不満はないですが、シーズン終了時の評価としてもややoverpayでしょう。12M/年くらいが適正でしょうか?

2023、2024年のキャップは19.1Mと巨額です。なのでどのみち2023年は頑張ってもらうことになるんですが再構築はあり得るかもしれません。2024年に関してはカットで15MのキャップセーブになるのでルーキーのLloydMumaの成長具合によってはカットもあり得るでしょうか。

#94 Folorunso Fatukasi

Bio

Height
6-4
Weight
318
Age
27
College
Connecticut
Entry
2018/6R/#180/NYJ
From
2022/UFA/NYJ
Cap
5.77M (2022)→12.74M (2023)
FA
2025/UFA

シーズン前の経歴や評価は以下。

FA加入①(Defense) - Jaguars Note

Stats

G/GS:14/13

Week 5, 6:大腿四頭筋、Week 16:足首の怪我で欠場

Tackles
Comb Solo Ast MIS MIS% TFL FF
24 13 11 0 0.0 2 0
Pass Rush
Total Sack Hit Hurry Win%
18 2 1 15 10.1

感想

評価:C+(シーズン前:C+)

今シーズンはランディフェンスではリーグでも12位と悪くなかったです。ではそれがFatukasiのおかげかというとそれは疑問です。アウトサイドはAllenWalkerインサイドHamiltonの功績が大きかったようにも思います。もちろんここぞという時に止めてくれたこともありましたし全然だめ、というわけではないんですが、怪我での離脱もありましたしあまり高い評価はできないです。

契約的にも物足りないです。彼も2023年はそのまま頑張ってもらう感じですが、2024年のカットで8Mのキャップセーブになります。現状であればカット候補になりそうです。もちろんそんなに爆発的なものを期待していたわけではないんですが来シーズンは2年目でスキームにも慣れてくるでしょうし経験も積んでいるので活躍を期待します。オフの補強は必須なポジションになりますね。FAにも何人か有望な選手はいますが残念ながらJAXには今お金がないのでドラフトで指名することになると思います。

#31 Darious Williams

Bio

Height
5-9
Weight
187
Age
29
College
UAB
Entry
2018/UDFA/BAL
From
2022/UFA/LAR
Cap
7.0M (2022)→12.5M (2023)
FA
2025/UFA

シーズン前の経歴や評価は以下。

FA加入①(Defense) - Jaguars Note

Stats

G/GS:17/12

~Week 11, Week13:主にスロット、Week 12, Week 14~:アウトサイド

Pass Coverage
  Tgt Cmp Cmp% Yds Yds/Cmp Yds/Tgt TD Rate PD INT
Total 91 46 50.5 455 9.9 5.0 1 68.7 16 0
W1-10,13 65 38 58.5 392 10.3 6.0 1 80.0 11 0
W12,14- 26 8 30.8 63 7.9 2.4 0 53.0 5 0
Tackles
Comb Solo Ast MIS MIS% TFL FF
53 35 18 7 11.7 2 0

※PDはリーグ4位タイ

感想

評価:A(シーズン前:A-)

シーズン前の予想通り、アウトサイドがCampbellGriffinでスロットにWilliamsという形でシーズン開始となりましたが、Week6を最後にGriffinがIRへ。その後WilliamsのスロットはそのままにアウトサイドをHerndonMontaric Brown、シーズン途中に加入したTevaughn Campbellと試すものの思うようにはならず。最終的にはWeek 14のTEN戦からWilliamsがアウトサイドでほぼ固定となりました。

Williams自体は昨年のLARでスターターだっただけあり最低限の働きはこなしてくれましたが、やはりスロットは本職ではないためか特段いいところはありませんでした。スタッツを見てみるとスロットメインの時とアウトサイドがメインになった時で全くスタッツが違います。後者が明らかいいですよね。本職でプレーさせればこのくらいということかもしれません。ただ、後者の対戦相手はBAL (Lamar Jackson)、TEN (Ryan Tannehill, Joshua Dobbs)、DAL (Dak Prescott)、NYJ (Zach WilsonChris Streveler)、HOU (Davis Mills, Jeff Driskel)ということもあり純粋にQBのレベルというのもあるかもしれませんが…

来年についてはシーズン後半の働きが続くようであればCampbellの相方としてアウトサイドのスターターとなるでしょう。となると今オフでスロットCBの補強は必須ですね。

契約は他と同様やや高めに感じるものの概ね満足な結果ではないでしょうか。

#49 Arden Key

Bio

Height
6-5
Weight
240
Age
26
College
LSU
Entry
2018/3R/#87/LV
From
2022/UFA/SF
Cap
4.0M
FA
2023/UFA

シーズン前の経歴や評価は以下。

Arden Key加入 - Jaguars Note

Stats

G/GS:17/3

Tackles
Comb Solo Ast MIS MIS% TFL FF
27 16 11 1 3.6 5 0
Pass Rush
Total Sack Hit Hurry Win%
44 4.5 11 28 18.3
DL Alignment Snap%
NT DT OVT OUT
1.8% 19.2% 19.3% 59.7%

感想

評価:A(シーズン前:A)

基本的にはアウトサイドにセットし、パスシチュエーションでインサイドにセットする、というシーズン前の予想通りの起用方法となっていました。インサイドとアウトサイドの比率は飛躍した前年のSFとほぼ同じでしたね。

シーズン最終週ではTENのOLが控えでイマイチだったのもありますがキャリアハイとなる20回のパスラッシュで9プレッシャーを記録し、1試合通しての45%のプレッシャー率は2016年以降で2番目の記録となりました。

対戦相手の問題もありそうですが、特にシーズン後半にかけてのプレッシャー率は21.7%、プレッシャー数もリーグで4番目と高かったようです。

それだけプレッシャーはかけられているもののサック数は思ったより少なかったのが残念なところです。 チーム全体としてもプレッシャー率は上位にも関わらずサック数は下位と仕留めきれない、というところが多く見られました。

サックの内訳としては3回がインサイド(IND、DEN、TEN - LG)、1.5回がアウトサイド(DAL - LT)でした。やはり持ち味のインサイドからのサックが多かったようです。

この間の何かのインタビューでJAXを選んだ理由を改めて聞かれた際に、「KCのようなチームと契約するのは簡単すぎた。JAXを選んだのは挑戦であり、ここで何かを成し遂げたかった。ミッションは達成したが、まだ終わってない。」みたいなことを言っていたようです。嬉しいですね。

契約については4Mと格安だったのでコストパフォーマンスは最高だったと思います。来年も是非ともチームにいてほしいですが、1年契約なのでシーズン終了後FAへ。再契約にはもっと大きな金額が必要でしょう。他の選手との延長等を考慮すると放出はやむなしかもしれません。SmootもFAとなりますしEDGEは心配ですね…

#98 Corey Peters

Bio

Height
6-3
Weight
295
Age
34
College
Kentucky
Entry
2010/3R/#83/ATL
From
2022/SFA
Cap
0.78M
FA
2023/UFA

ATLにドラフトで指名されるとルーキーから試合に先発。2015年にUFAでARIへ加入したがシーズン開始前にアキレス腱の断裂によりシーズンエンド。2016年からはスターターとして出場、2017年に3年の契約延長し2018年にキャリアハイの51タックルを記録。2020年のシーズン途中で膝の怪我でシーズンエンド、2021年で契約終了でUFA

JAX加入までにキャリアで153試合出場(132試合先発)、昨年はARIで14試合(11試合先発)に出場。12年のキャリアで319タックル、19サック、10PDを記録。

Stats

G/GS:12/3

Week 5, 6:大腿四頭筋、Week 16:足首の怪我で欠場

Tackles
Comb Solo Ast MIS MIS% TFL FF
20 11 9 0 0.0 5 0
Pass Rush
Total Sack Hit Hurry Win%
8 0.5 1 6 8.9

感想

評価:B(シーズン前:-)

シーズン前からランストッパーが少ないとは指摘されていましたが、Pederson曰く今時NTのようなサイズの大きなDLの需要は多くない、とのことで重視されていなかったようです。前年スターターだったMalcom Brownをカット、そしてシーズン前の最終Rosterカットで前年ドラフティのJay TufeleがカットされいよいよHamiltonの他にランストッパーはいなくなりました。PSとして数人のDLと契約しており、その中にPetersが含まれました。そしてWeek 5のHOU戦にPSから昇格、ルーキーRBのDameon Pierceに好き放題やられたことで必要性を感じたのか、その翌日に彼をPSから正式に昇格し、シーズン終了までRosterに残ることとなりました。

シーズン途中での加入となりましたが、目立ちはしないもののランストッパーとして十分な働きをしていたように思います。

特に最終戦のTEN戦では控え相手ではありますがランストッパーとしてOLを圧倒していました。

契約もベテランミニマムですし特に不満はありません。来年は再度FAになりますし、高齢なので引退もあり得ますし去就についてはわかりません。

まとめ

その他数人PSから上がったりストリートから拾ってきた選手はいましたが、ほとんど試合には出ていないためスルーします。

上5人は主力としてチームをDRまで導いていますし、オフェンス含めoverpayと騒がれはしましたが補強としては大成功と言っていいと思います。ここでの出費は大きかったですが、その結果チームのカルチャーを変えることができ、今後はJAXに残りたい、来たいという選手も増えるはずです。そうなれば今後は適正価格で選手が来てくれるようになるのではないでしょうか。もしここでケチっていたらそうならなかった可能性が高いですし、長期的に見ればいい選択だったと思います。フロント、特にGMのBaalkeに対する評価も改めなくてはならないかもしれません。ただ、大事なのはここからです。2017シーズンはここから続かずに再び凋落していきました。Baalkeの会見では、今年はキャップ的にも余裕がないためFAでは大きく動かず元々の選手の再契約やドラフトをメインにしていくと話していました。そうなるとドラフトは非常に大事になってくると思うので大外しせず戦力を維持、さらに強化させていってほしいと思います。特に4巡以下にまずまずの指名権があるので、そこで当てられるようになれば強豪になれる日も遠くないのではと思っています。Lawrenceの大型契約を考えるとあと2-3年が1番のSBのチャンスでしょう。この間に全力をかけてほしいですね。

次は各ポジションのレビューを書いて、それがひと段落したらオフの動きの予想などしていけたらと思います。