FAも落ち着いてきましたが、JAX関連のニュースとしては長年Cを務めたBrandon Linderが引退のニュース。怪我も多く半分くらいしか出られてなかったですし戦力としてはそこまでマイナスではないかもしれませんが、5度のキャプテンを務めたチームのリーダーがいなくなるのはチームとしては大きくマイナスだと思います。8年間JAX一筋というのも珍しいですしこういう選手が増えてほしいです。お疲れ様でした。そうなるとドラフトのニーズもまた変わってきそうですね。それについてはまた今度。
今回はLBについてですが、ディフェンス出身なのにディフェンスのことを全然知らないし試合見てる時もちゃんと考えて見てなかったことに気づきました。完全にボールしか見てなかったし、見直してもなかったからLBなんてスタッツ以外のことがあまりわからない。今年はもうちょっとディフェンスをそういう目で見てちゃんと考察できるようにすることを目標にします。
Roster
シーズン前
4-3から3-4に変わった事でLBユニットとしてはスターターは2枠となり、FA新加入の前年SB優勝メンバーのDamien Wilsonが追加され、JackとSchobertあるいはWilsonによりスターターはほぼ固定と考えられた。ドラフトではLBの指名はなく、UDFAでDylan Mosesを獲得。彼はAlabamaのスターターでプレイコーラーでもあり、事前の現地の評価では1巡候補とされることもあるくらいのプロスペクトだったが度重なる怪我があり、特に2020年シーズンは膝の怪我に耐えながら出場していたこともあり、怪我の治療をしたとしてもプロで同様の動きができるのか疑問視されていた。そこが予想以上に大きな懸念事項となりまさかの指名漏れ。そこをUDFAでJAXが獲得。やはり怪我の影響は大きくルーキーシーズンは丸1年NFI list入りとなりリハビリに専念することに。
そして迎えたシーズン開幕直前、突然Joe Schobertがわずか6巡1つでPITにトレード。キャップの問題かBaalkeが前任のFAが気に食わなかったのか、との話もありましたが、一応現地記者によると次のような話らしい。そもそもJackがカバレッジに優れたLBであり、ランディフェンスが優れたLBが相方としてフィットするためFAで獲得したWilsonがその点Schobertより上だった。かつキャンプでもWilsonの方がいい動きを見せていたためSchobertはベンチが多くなりそうで、ベンチに置くには9.8Mのサラリーは高く、カットではデッドマネーが高額となるがトレードすれば抑えられるためトレードの方針へ、とのこと。そのせいで2022年にも10M近いデッドキャップがあるんですがね…
成績
Tackle | Pass Rush | Coverage | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
G | GS | TKL | SOLO | MIS% | TFL | FF | QBP | SK | REC% | Y/REC | Rating | PD | INT | |
Damien Wilson | 17 | 17 | 104 | 75 | 12.6 | 5 | 1 | 13 | 3 | 79.0 | 12.8 | 113.0 | 5 | 1 |
Shaquille Quarterman | 17 | 0 | 27 | 17 | 6.9 | 1 | 0 | 0 | 0 | 57.1 | 7.3 | 67.0 | 0 | 0 |
Chapelle Russell | 16 | 1 | 15 | 10 | 21.1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 71.4 | 3.2 | 74.1 | 0 | 0 |
Myles Jack | 15 | 15 | 109 | 79 | 9.9 | 3 | 0 | 12 | 0 | 78.3 | 10.1 | 110.8 | 0 | 0 |
Dakota Allen | 14 | 1 | 5 | 3 | 16.7 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.0 | 39.6 | 0 | 0 |
シーズン振り返り
評価:
Damien Wilson:B+
Shquille Quarterman:B-
Chapelle Russell:C
Myles Jack:B+
Dakota Allen:C
正直あまりLBに印象がありませんが、やっぱりパスには相当苦戦していた様子。特にWilsonは前評判通りランディフェンスはそれなりだがパスカバーは全然。スタッツ上はPDやINTも記録しているし悪くないんですが。PAには基本引っかかってたし判断があまり良くないのか。ただそれでもフルで出場してますし、2Mのサラリーを考えれば総合的には十分役割は果たしてくれたかと思う。個人的には契約延長も希望するくらいの出来だった。
Jackも可もなく不可もなくといった程度で思ったほどの結果は出せず。特にランディフェンスでOLにブロックされることが多いのは見てて気になってたところ。
その他メンツはあまり記憶に残らず。
2022年の契約状況と展望
まず一番はJackのこと。突然のリリースにファンの間に大きなショックが走りました。彼はRamseyやNgakoueと同じ2016年ドラフトで指名され、2017年のCCではNEを追い詰めました。彼のFFでそのままリターンが認められていればチームの初のSB進出の可能性もあっただけに「Jack wasn't down」という言葉は今でも時折ファンの中で話題に上がっています。そしてプレー外でも献身的な活動を続け、チーム内のWalter Payton Man of the Yearの候補者にもなったほどです。Sacksonvilleと呼ばれたチームの最後の生き残りでもあり、まさにチームの顔とも言える彼をあっさり切ったことに正直怒りすら覚えました。
ただ、確かにここ数年で明らかにJackのパフォーマンスが落ちていたのも事実。2017年にベストのスタッツを残したが、Paul PoslusznyやTelvin Smithがいなくなってから成績が落ち、2020年にSchobertが加入して一時的に良くなったもの彼がいなくなってまた悪化している。そう考えるとJackの力を発揮するには彼を自由に動かすための相手が必要だが、2021年のWisonではその役割を果たせなかった。特にプレイコーラーを任された時に特別パフォーマンスが落ちていたらしい。そう考えると今回のFAでOluokunを獲得したことはJackのパフォーマンスを上げるためにかなりフィットした補強だと思われたが直後のリリースにより、チームとしては最初からJackを補完するのではなく代わりとしてOluokunを獲得したのだと推測される。Jackの離脱は大変残念だがこれでもしチームが前進するのであれば必要な痛みだと思って乗り切るしかない。なので頼むからシーズン中に「Jackがいればなぁ」なんて思わせないようにしてください。JackにはPITで是非とも活躍してほしい。Schobertもいるし。
ということでOluokunがMLBとしてスターターは確定。あとはその相方をどうするのか。現戦力では一番現実的なのはQuartermanだが正直未知数。次点でMosesになるがこれはさらに不透明。そもそも怪我が治っているのかもわからない上にパフォーマンスがプロレベルに上がってくるのかも不明。元のポテンシャルを考えると楽しみではあるもののあまり期待はできなさそう。そうするとやっぱりドラフト指名が必要。他のニーズもあるのでできればこのポジションは下位指名でとどめておきたかったが…現実的には3巡でしょうか。Brian Asamoah、Chad Muma、Christian Harris、Brandon Smithといったところが候補なんでしょうが、細かいところはちゃんと見てないですし誰が一番フィットするのかは分かりません。もう少しドラフト直前になったらちゃんと見てみようとは思います。
FAについてはできればWilsonと再契約できたらいいなと思っていたらCARと契約。ややサラリー上がっていたので仕方なしか。Dakota Allenには現時点でテンダーオファーはしていないのでこのままUFAとなるか。あまり思い入れはないのでどちらでもいいです。