意外と今日は時間があったのでもう一つ記事を投下します。悠長にしていると全ポジション終わらなくなりそうなので…
今回はDBについてです。こちらも不満の多いシーズンでした。
Roster
シーズン前
前年は初戦のIND戦でINTを披露し期待されていた1巡ルーキーのC.J. Hendersonが中盤に怪我でシーズンエンド。その後はシーズン途中で加入したSidney Jonesが予想以上に健闘し、その他無名CBでなんとか繋ぐもパスディフェンスはリーグ27位と低迷、INTはチームで12個。SはJosh Jones、Jarrod Wilsonが主なスターターで特別目立ったことはなし。
あまり振るわなかったこのポジションは2021年オフに大きな補強ポイントに。FAではCB Shaquill Griffin、S Rayshawn Jenkinsと大型契約。GriffinはHendersonの逆サイドのスターターとして期待された。他にPHIからRudy Fordを獲得したが主にST要員。さらにドラフトにて2巡、3巡と上位でそれぞれCB、Sを指名。Tyson Campbellの指名についてはFAでGriffinと契約していたこと、他にもDL、OL、TEなど優先すべきニーズがあったことなどから批判の的となった。Andre Ciscoの指名については怪我が懸念されていたもの妥当な指名と思われた。
そんな状態で迎えたキャンプではHendersonのトレードの噂が突如出現し、キャンプでもCOVIDなどで参加が遅れ不穏な空気になったが、プレシーズンでは試合に参加。あまり調子は良くなかったがスターターとして出場しており、このトレードの話は無くなったと思い少し安堵。そしてシーズン開始直前にいきなりSidney JonesがSEAに6巡でトレードされたことで、デプスは薄くなったもののこれはHendersonが戦力としてカウントされていることの証拠だと考え、2年目の活躍に期待を膨らませた。
そして最終のRosterが発表。CBについてはほぼ予想通りだったがSで前年スターターのJosh Jones、Wilson共にカット。そしてAndrew Wingardが残留となった。Wingardはなぜかコーチ陣に気に入られており、STとしても重用されていたことが要因と考えられたが正直納得のいかない人選だった。そんな状態でシーズン開幕。
成績
Tackle | Coverage | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
G | GS | TKL | SOLO | MIS% | TFL | FF | TGT | REC | REC% | Y/REC | LNG | TD | Rating | PD | INT | PEN | |
Tyson Campbell | 15 | 14 | 74 | 60 | 7.5 | 2 | 0 | 79 | 53 | 67.1 | 13.0 | 44 | 4 | 100.7 | 10 | 2 | 0 |
Shaquill Griffin | 14 | 14 | 50 | 44 | 12.3 | 0 | 1 | 59 | 41 | 69.5 | 11.6 | 52 | 3 | 110.6 | 7 | 0 | 4 |
Nevin Lawson | 12 | 4 | 25 | 23 | 7.4 | 0 | 0 | 30 | 19 | 63.3 | 10.5 | 22 | 3 | 101.9 | 5 | 1 | 1 |
Tre Herndon | 9 | 3 | 15 | 15 | 21.1 | 1 | 0 | 26 | 25 | 96.2 | 10.7 | 31 | 3 | 147.9 | 0 | 0 | 2 |
Chris Claybrooks | 16 | 2 | 27 | 15 | 10.0 | 0 | 0 | 24 | 19 | 79.2 | 13.1 | 55 | 0 | 109.7 | 2 | 0 | 1 |
Andrew Wingard | 15 | 15 | 83 | 67 | 21.0 | 2 | 0 | 25 | 15 | 60.0 | 10.0 | 43 | 4 | 100.0 | 1 | 1 | 2 |
Rayshawn Jenkins | 14 | 14 | 69 | 53 | 9.2 | 1 | 0 | 37 | 25 | 67.6 | 10.9 | 33 | 0 | 89.0 | 3 | 0 | 6 |
Rudy Ford | 15 | 4 | 48 | 39 | 5.9 | 1 | 0 | 47 | 39 | 83.0 | 7.3 | 19 | 0 | 83.2 | 3 | 1 | 0 |
Andre Cisco | 17 | 3 | 21 | 18 | 12.5 | 0 | 2 | 5 | 5 | 100.0 | 11.0 | 19 | 0 | 112.5 | 2 | 0 | 0 |
Daniel Thomas | 16 | 2 | 23 | 17 | 0.0 | 0 | 0 | 8 | 4 | 50.0 | 9.0 | 11 | 0 | 62.5 | 0 | 0 | 0 |
シーズン振り返り
結果全体としてパスディフェンスはリーグ17位(前年27位)、INT数は7で30位タイ(前年14位)と補強した割に振るわず。INTに関してはむしろ大幅に減ってしまった。原因は色々あるだろうが、個人的には補強と選手の人事に関するマネジメントの失敗が大きいと思っている。詳しくは下記。
CB
評価:
Tyson Campbell:A-
Shaquill Griffin:B+
Nevin Lawson:B-
Tre Herndon:C+
Chris Claybrooks:C+
シーズン開始直後に一度は落ち着いたと思われていたHendersonのトレードが現実のものとなりファンに大きなショックを与えた。メンタルの問題もあったようだし内部のことは不明だがそれでも前年1巡9位を簡単に出してしまうJAXのフロントに問題があるのは間違いない。せめて対価としてもらった2022年3巡とDan Arnoldを最大限活かしたい。
開幕直前にSidney Jonesをトレードしていたこともあり気付けばCBのデプスはペラペラ。途中でLVにカットされていたNevin Lawsonと契約するもあまり変わらず。
最初はCampbellをスロットとして使っていたがうまく適応できずHendersonトレード後はアウトサイドに専念。またマンカバレッジが苦手のようでゾーン主体に変更したところスタッツは向上し最終的にはルーキーでも上位のスタッツを残した。INTは2つだがそれでもチームをリード。タックルに関しても堅実でミスも少ない印象だし今年の数少ない期待の星。2年目に是非爆発してほしい。
Griffinはベテランらしくいいプレーを見せてくれてはいたが期待していたINTは0。スタッツで見てもCampbellの方が上。こんな大型契約をしてその働きは残念と言わざるを得ない。今年はDCが変更、CBコーチもかなり期待はできる人選、またディフェンスのPassing Game Coordinatorも兼任しており大きく環境は変わることが予想される。ここでぜひ復活してほしい。
スロットについては主にHerndon、Fordが担当し、Lawson、Claybrooksもたまにという感じ。本来ST目的で獲得したFordが意外と動きがよく、Herndonよりまだ使えていた印象。ただいずれにしてもスロットについては大幅な補強が必要と思われた。
S
評価:
Andrew Wingard:C+
Rayshawn Jenkins:C
Rudy Ford:B+
Andre Cisco:B
Daniel Thomas:B
Meyer曰くドラフト3巡目までは即戦力を指名する、とのことだったが3巡のCiscoがいつまで経っても出てこない。なぜWingardなんぞをずっと見せられるのか。タックルミスは多いしパスカバーもできてない。たまに思い切りのいいプレーがいい方向へ転がるものの大半はミスに。Sとしてそれはダメでは?
CiscoはJenkinsがIR入りの後出場機会が増えた。スナップ数が少ないためスタッツは平凡なものとなっているが、わずかな出場機会にもかかわらずFFを2回も記録している。それ以外についても大きくミスすることもなく楽しく見ることができた。今シーズンは是非ともスターターに定着してほしい。あとは怪我の懸念があるのでそこも気をつけていただきたい。
Thomasも出場機会が限られていたため評価は難しいが、出ている間はそんなに悪くなかった気がする。少なくともWingardよりはいいと思う。
個人的に一番イライラさせられたのはJenkins。2021年FAのダントツ一番の失敗と言っても過言はないと思う。まず4年35M(年平均8.75M)という高い契約でJAXへやってきて、7人いるキャプテンの1人(ディフェンスは他Allen、Jack、Griffin)に指名された。ところがキャプテンとあろうものが反則を6回もしておりJAXディフェンス内ではダントツのトップ。うちホールディング×1、DPI×1つは仕方がないが、残りはUnnnecessary Roughness、Taunting×2、Disqualification(退場)とくだらない反則ばかり。しかも退場になったプレーはWeek 11のSF戦の第2Q、ゴール前の3rd & 2でDeeboのランをWingardが珍しく綺麗にロスタックルしTDを阻止、モメンタムも持ってこれるかというタイミング。最悪すぎる。そもそもキャプテンに指名されているような選手がこんなくだらない反則ばかりしてチームの勢いを削ぐようなことをするなんてあり得ない。これがルーキーならまだしも「5年目のベテランでキャプテンも任されている」と言うのにあまりに自覚が足りなくないか。頭が悪すぎる。もしそんな気性の荒さがあってもリーグトップレベルのプレイヤーならまだ許せるが、正直平凡なプレイヤーであり、年8.75Mの価値のあるSではない。正直その後彼がIR入りしてCisco、Thomasの布陣となったがその時の方がよっぽど良かった気がする。そしてさらに残念なことに彼は今年カットすると13Mものデッドキャップを生じるためカットはできない。したがって2023年は我慢する必要がある。今年のFAでは彼より優秀なSがたくさんいるし去年はスルーでも良かったのでは。
2022年の契約状況と展望
Griffinは16.4Mと明らかに昨年の働きには見合わず。2023年には17.5Mになりますし、カットで4Mのデッドマネーで13.5Mセーブされるので、今年と同程度の働きなら今年で最後でしょう。思いの外Campbellは育ってますし、来年のドラフト上位でCBとるのも悪くないかもしれません。スロットについてはFordと再契約したHerndonに加えてDarious Williamsと契約したことによりかなり幅は広がったと思います。場合によってはGriffinをスロットでCampbell、Williamsがアウトサイドでもいいかもしれません。キャンプで色々試して最適解を見つけてもらいたいです。
上で述べたJenkinsについては残念ながらステイ。しかし2023、2024年にはデッドキャップが4M、2Mとなるため今年いっぱいでカットしてほしい。
FAについては正直特に残してほしい選手はいなかったが、FA開始早々Wingardにテンダーオファー。こいつに2.43M払うのも勿体無い気がするがコーチに好かれているのか重用されている。今年は補強しないのならCisco、Thomasでいってほしいのですが、現実的にはCisco、Jenkinsになってしまうかな。Wingard、Jenkinsの組み合わせだけはやめてほしい。
そう考えるとやっぱり2021年FAはほとんどが失敗している印象。今年のFA加入組にはこうなってもらいたくないけどどうなることやら…