Jaguars Note

NFL Jacksonville Jaguars(ジャクソンビルジャガーズ)の応援ブログ

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ドラフト初日を終えて

さて激動のドラフト初日が終わりました。1巡でかなりの数のトレードが成立し、JAXもそれに漏れず参加し、なかなかスリリングな1日となりました。

出張やらなんやらでなかなか書く時間がなかったのですが、一応最低限は2日目が始まるまでに書いておかないとどんどん溜まっていくと思うのでとりあえず書きます。後日適宜修正していきます。

全体1位指名の行方

前日までにいろいろな動きがありさまざまな噂も飛び交い、正直誰が指名されているかは予想がついていましたが、ギリギリまでわずかな望みにかけて祈っていました。

その祈りも虚しく、予想通り彼が指名されました。

1巡1位 Travon Walker EDGE Georgia

指名の瞬間

指名前のご挨拶の電話です。

Travon Walkerの評価

彼の特徴については大体前の記事にも書いたので下の記事をご参照ください。

jaguars-note.hatenablog.com

jaguars-note.hatenablog.com

GM、HCの会見にて

プレスカンファレンスにてTravon Walkerの指名について理由を説明していました。概ね今までと同じ理由、すなわち、

  • 長いリーチ、驚異的な運動能力
  • DT、DE、OLB/EDGEのどこでもプレーが可能
  • ランストップ、パスラッシュ、パスカバレッジいずれも高いレベルで可能

という身体能力とバーサティリティ(汎用性)が理由だとのこと。

上記理由でとってはいるものの、まだ若くNFLに入って学ぶことがたくさんあるため、まずはポジションを固定してプレーさせ、その後で様々なポジションで使っていく、とのこと。なのでまずは純粋に2ポイントスタンスでの3-4 OLBがメインの起用法になると思われます。最終的にはインサイドでランストップに絡めつつ、パスシチュエーションではラッシュをかけたりゾーンブリッツなどでパスカバレッジも行っていくようになるのでしょうか。

また選考に関しては、10月に初めて彼を見て才能を感じ、以降チェックしていった、とのこと。そしてJAXは1年通して非常に安定したプレーをした、と評価しており、決してコンバインで40ヤードを4.51秒で走ったから全体1位候補に上がってきたわけではない、と説明していました。

よく言われた生産性については、「生産性には多くのものがあり、それはサックをいくつ決めたのか、プレッシャーをいくつかけたのか、ではありません。ゲームにはランの要素もあり、生産性にはいろいろな見方があります。我々は彼のラン・パスに対する生産性についてとても満足しています。」とのことでこれも前回のプレスカンファレンスと同様高く評価しているらしいです。

またBaalkeは「彼は素晴らしい選手になると強く思っているが、それは彼の努力なしには成り立たない。天井は彼次第であり、我々は彼がそこに到達できるよう最善を尽くすつもりだ。」と言っている。ぜひそうしてください。そうしないと彼を取った意味はありません。正直2020年ドラフトのK'Lavon Chaissonとかぶる部分もあるので、未来のChaissonにならないよう死ぬ気で指導をお願いします。

最後に、先日噂としてGM、HC、オーナーの中で意見が割れている、という報道がありましたがそれについても以下のように言及していました。

Pederson:

「どこからそんな話が出てきたのか知らないが、意見が分かれていたわけではない。私がこのプロセスで気に入っていることの一つはコミュニケーションと私たちが同じページにいることだ。我々は彼がJAXに来たことに熱狂している」

Baalke:

「非合意はなかった。このプロセスを通じて多くの協力があり、対立は一度もなかった。我々はそれぞれのプロスペクトを見て、彼らが我々のシステムにどうフィットするか、彼らが我々の組織、文化にどうフィットするかを話し合い、これがこの組織にとって最高の選択であると感じただけだ。」

とにかくそんな話はなかったんだよ、ということみたいですね。それが本当かどうかはわかりませんがまぁ信じることにしましょう。チーム内で意見が割れたまま指名した、というのはチームに問題があることの証明になると思いますし最終的な結論がどうであれチーム全体が同じ方向性を持っているというのは非常に重要なことです。

感想

わかってはいたもののやはりAidan Hutchinsonを選ばなかったことに対するショックは大きく、Twitterでも愚痴が溢れてしまいました…

今でも完全には立ち直れてはおらず、全体1位に値するかと言われればおそらくノーでしょう。ただ、本人はカレッジで頑張って全体1位の座を勝ち取ったわけで全く悪いことはしていません。悪いのはすべてBaalkeです。選ばれたからには是非ともPro Bowl、All-Pro級に活躍しJAXのカルチャーも変えてくれることを期待します。まぁポテンシャルがあるのは間違い無いですし、スキームへのフィットという面ではHutchinsonより上だとは思うので、気持ちを切り替えて応援していきます。

トレードアップ!

経緯

他チームにサプライズはありながらもJAXとしては順当にドラフトが進んでいきました。ところが22位でGBがQuay Walkerを指名。そして26位でのNYJの指名後、続くのはTBのはずでしたがここでトレードのニュース!

気になる対価は、2巡33位、4巡106位、6巡180位

そして1巡27位で彼を指名することになりました。

1巡27位 Devin Lloyd LB Utah

Devin Lloydの評価
College
Utah
Age
23.5
Class
Sr.
247Sports
★★★☆☆
PFF Rank
15
Position Rank
1
予想指名巡
1巡
Stats
  G TKL TFL SACK INT PD FF
2019 14 91 11 6.5 1 3 0
2020 5 48 10 2 0 0 1
2021 14 110 22 8 4 10 0

2019年: All-PAC 12選出。

2020年: All-PAC 12 1st team選出。

2021年: All-American 1st team、Pat Tillman Defensive Player of the Year、PAC-12 Defensive Player of the Year、All-PAC 12 1st team選出。

高校ではS、WR、PとしてプレーしUtah入学後にすぐLBへ転向。1年目をレッドシャツで過ごした後、2018年にはバックアップ、2019年以降にスターターに定着した。

欠点があまりなくあらゆることが行えるオールラウンドなLB。身長が高く非常に長い腕を持ち、爆発力、瞬発力も備える。また高いフットボールIQでプレイリードも早く、鋭いボールへの嗅覚も持ち合わせている。

ブリッツやEDGEでのパスラッシュも高いレベルで可能。元SであったこともありRBやTEを十分カバーできる能力を持っており、4INTというスタッツやハイライト映像を見れば明らかなようにボールスキルも十分。

比較される選手はSFのAll-ProであるFred Warner

あまり大きいな欠点はないものの、挙げるとすれば

  • 年齢が23歳(今年で24歳)とドラフティーの中では高齢であること
  • 身体能力はエリートではない
  • タックルがアグレッシブである一方、タックルミスは12.5%と高い

といったところが挙げられる。ただ、身体能力に関してはエリートではないといっても十分なレベルにあるし、40ヤードは平凡なものの10ヤードに関してはQuay Walkerと同タイム。タックルミスに関してはWalkerが5.1%であることを考えれば大きく劣る部分かもしれない。

GM、HCの会見にて

24位でDALがとらなかった時点でトレードアップに動き出したよう。TBと連絡を取り、出したオファー通りにはいかなかったようですが、うまく折衷案に収まり公平なトレードだった、とのこと。

Walkerと同じように非常にバーサティリティのある選手で、会見の中でBaalkeは「彼はなんでもできる。カバーもできるしパスラッシュもかけられる。ボックスの中でも外でも対応できる。」と彼のことを評しています。

感想

まず、まだNakobe DeanDevin Lloydといった1巡候補が残っているにもかかわらずQuay Walkerが先に指名された、というのは驚きでした。そんなに高い評価を受けていたとは…。先日の記事でも2巡33位での獲得を予想した通りおそらくJAXは彼を非常に気に入っていたためこの指名は予想外、かつ焦ったのではないか、と思われます。そしてまだ彼らが残っていること、29位のNEなどLBがニーズであるチームが指名する可能性を考えてトレードに踏み切ったものと思われます。

結果的にDeanは指名されませんでしたし、正直33位ステイでもどちらも残った可能性はあったとは思いますが確実にとりたかったということだと思いますし、ドラフトはあくまで結果ですからステイして結局Lloydも指名されましたという可能性もあったことを考えれば妥当なムーブだと思います。DeanではなくLloydだったことについてはJAXが全体的にサイズ、腕の長さなどを重視していることによるものかなと思います。また他のチームもDeanを指名しなかったのには他にも理由があるのかもしれません。ただポジションバリューの問題の可能性も高そうですが。

とにかくこの指名には正直興奮しました。Top 30 Visitでは特に接触はなかったですし、正直もっと早く売れるものだと思っていたのでほぼノーマークでした。元々2巡33位は微妙な順位で上げるか下げるかは必要だと思っていましたしうまく使ったと思います。あとは3巡に手をつけなかったのも良かったです。4巡は少し残念ですが妥当でしょう。

これでMyles Jackの抜けた穴は埋まったと考えていいでしょう。正直昨年のJackDamien Wilsonの時よりもLBとしてはグレードアップすらしていると感じます。Jackがベストパフォーマンスならわかりませんが最近は調子を落としていましたし。相性に関してもQuay Walkerの方が合ってたかもしれませんが十分いいと思います。二人ともパスカバレッジも優秀ですし、Lloydはブリッツァーとしてもエッジラッシャーとしても機能するのでどんなことになるのか楽しみです。

明日以降のJAXのピック

残り8ピック(2日目:2ピック、3日目:6ピック)

1巡:   1位 Travon Walker

     27位 (from TB) Devin Lloyd

2巡33位 (to TB) 

3巡65位

     70位 (from CAR)

4巡106位 (to TB)

5巡157位 (from MIN)

6巡180位 (to TB)

     188位 (from SEA)

     197位 (from PHI)

     198位 (from PIT)

7巡222位

     235位 (from BAL)

トレードにより少し明日の楽しみは減ってしまいましたが、Lloydの対価なので仕方ありません。

2日目の予想

同じくトレードはしない方向で考えます。LBを初日に指名したことでそこに関して変化がありますが、2巡の分が繰り上がったと考えればそこまで大きな変化ではないと思います。どちらかでIOL必須、もう一方でWR/TEというのが現実的だと思っています。

3巡65位

Dylan Parham IOL Memphis

やはりこの辺りで来るのではないかと思います。意外と1巡でIOLが指名されてしまったことを考えるともしかしたら2巡で消える可能性も高くなったかもしれませんが、残っていればとるはずです。

3巡70位

Justyn Ross WR Clemson

前回予想していたTEのGreg Dulcicciと悩みましたが、その前に予想していたこちらに切り替えてみます。そろそろTrevor Lawrenceのために補強してほしいということで、その意味を込めてClemsonで共に戦ったRossにしてみました。ただコーチ陣は今のWRに満足している感じがしてあんまりWRをとる気はしないんですが…。

あとは候補としてはDulcicci、あとはSのKerby Josephもあるかもしれません。Sも本日最後に2人連続で指名されてるので2巡で売れてしまう可能性もありますが…。ただ1巡2人をディフェンスで使ったのでやっぱりオフェンスにいってほしいですね。

それでは2日目までもうすぐとなってしまいましたね。初日はBAL、NYJ、NYG、DET、PHIあたりが大成功だったのかなという印象です。PHIファンとしては非常にいい1日だったのですが、明日はどこのチームが成功するのか。できれば推しチームにいいことが起きてくれるといいなと思います。それでは2日目もドラフトを楽しみましょう!