いよいよドラフトまで残り7時間を切りました。最近の情報によりJAXファンとしては楽しみよりも恐怖が優ってしまっているところです。今回は先日のプレスカンファレンスも鑑みてドラフトの予想をしてみたいと思います。ただTop 30 Visitについては昨年はその中から指名したのはTrevor Lawrenceのみ、とのことなのであまり囚われないようにはしようとは思います。
なお、予想と希望が結構ズレているので2通りに分けて書いてみます。なお、下位までプロスペクトを全然把握できていないのとトレードは現実的にどのチームとできるか、どれぐらいが等価なのか、などがわからないので、
- 2日目のピックまで
- トレードアップ・ダウンはしない
という想定で今回は考えてみます。
1巡1位
予想
Travon Walker EDGE Georgia
プレスカンファレンスでも彼の指名を仄めかすような発言をしていましたし、その後の各所のモックでもWalkerの予想が圧倒的に多くなったことからも可能性が最も高いと思われます。もう覚悟はしています。Walkerを選ぶ理由としては、DC Caldwellが構築すると思われるマルチフロントスキームには彼の万能さがフィットする、というところだと思います。確かにパスラッシュ、ランストップにとどまらず、パスカバレッジに下がることも考えるとHutchinsonよりも適任なのかもしれません。また、コンバインでも圧倒的な数値を残しており、素材に関しては間違いなく今ドラフトトップで天井が高いというのも頷けます。
心配な点はたくさんありますが、とにかくカレッジでスタッツを残せていないこと。BaalkeはHutchinsonと比較した時に彼もまた生産的だった、と言っていましたがそうとは思えません。上記のように万能であることは強みでもありますが、パスラッシュの引き出しも少なく、明らかにHutchinsonに劣ります。それどころか今ドラフトのベスト3にも入らないと思います。まぁ擁護するとすれば、確かにスキーム的に彼一人が活躍するような使い方はされておらず色々な役割を課されていたためスタッツとしては残らなかった、という点はあるかもしれません。
しっかり育成できるチームが指名して順調に成長すれば、確かにAll-Proレベルになる可能性はあるかもしれません。しかし、JAXにそれだけの育成ができる可能性は低く、また失敗した時のリスクを考えればそんな余裕はないはずです。したがって、個人的には全く賛成できないのですが、おそらくこうなるでしょう。もしこれでWalkerがJAXでAll-Pro、そこまでいかなくてもPro Bowl級になるのであればいくらでも手のひらを返します。でもこれがみんなの予想通りNFLでHutchinsonに明らかに劣りBust認定されるようであればBaalkeには自らの無能さを認めて辞任してほしい。もしそうするなら今回は諦めて彼の活躍を期待することにします。
希望
Aidan Hutchinson EDGE Michigan
本命はこっち。もういろんなところで情報はあると思うのであまり書くことはないのですが、とにかくしっかりと大学最終年で実績を残しています。3年目に骨折で出場はわずかになってしまいましたが、4年目に開花し14試合で62タックル、16.5TFL、14サック、3PD、2FFを記録。1年だけの活躍で不安視される声もありますが、実際2年目はインサイドもやっており、3年目は怪我だったことを考えればEDGEに専念して成績が上がったとも思えるので問題はないと思います。
あとはそのリーダーシップ。間違いなくディフェンス全体、ひいてはチーム全体を引っ張ってくれる存在になると思います。フットボールへの姿勢としても真摯でありフィールド外でも問題になることはなさそうです。
また現時点で実績を残していることからBustになる可能性も低く、リスクを負う余裕がないJAXとしては理想的なピックだと思います。
2巡33位
予想
Quay Walker LB Georgia
おそらく2巡でのWR指名がないだろうこと、あとはニーズの関係上LB、IOL、TEの中で悩みました。もしZion JohnsonやNakobe Deanなどが2巡に落ちてくることがあればと思いましたが、現実的には可能性は薄いかな、と思います。TEのTrey McBrideとも迷ったのですが、彼を選びました。今のJAXではFoyesade Oluokunと組むことからブリッツやパスカバレッジも十分にこなせる守備範囲の広いタイプがフィットするのではないかと思います。Top 30 Visitでも接触していて割と気に入っているという情報もあるので他の候補より彼かな、と思いました。ただし問題としては明らかに33位ではリーチだということ。以前のプレスカンファレンスでは「ニーズを優先すると順位よりもいくらか劣った選手を獲得する可能性があるので悩んだらBPAを優先する」と言っているのでその点とは合わないのですが、実際にはトレードダウンするのかもしれません。1巡でいい選手が落ちてこない限りは33位で適切に指名できる選手はあまり思い浮かばないんですよね。
希望
George Pickens WR Georgia
JAXには昨年からXタイプのスターターWRがおらず、FAでも補強がありませんでした。今後のエースとなりうるWRを指名したいところです。この位置で指名するとすれば一番がPickensだと思います。
スピードはそこまでないものの身長もありリーチもあるため捕球範囲が広い、そして何よりシュアハンドでドロップが非常に少ないです。昨シーズン大量のドロップに苦しめられたJAXとしては非常にありがたいところだと思います。
彼の欠点としてはその性格です。気性が荒く過去にトラブルも起こしています。先日のプレスカンファレンスでは選手のキャラクターを理由に20〜30人をリストから外した、との発言があり、そうなるとPickensはリストから外れてしまっている可能性が高いです。また、2021年の春にACLを断裂しており、シーズン最後には試合に復帰したもののどの程度本調子に戻るかというのも問題になりそうです。
ただ現在のWRルームには満足していそうなところとTop 30 Visitであまり積極的に選手と接触していないところからは正直2日目までのWR指名はないと思っています。下位かUDFAでとる程度ではないでしょうか。
3巡65位
予想
Dylan Parham IOL Memphis
前回記事でも記載したようにかなり推しているIOL。アンダーサイズではあるものの身体能力は高く、カレッジではGとRTとしてプレーもシニアボウルではCとしてプレーしており、JAXのニーズとも合致しています。初年度はLGの座を争い、最終的にはCならJason Kelceみたいになったら嬉しいです。指名順的にもこの辺りならまだ残っていると思いますし妥当だと思います。Pro DayでもOLコーチが行ってますし可能性は高いのではないでしょうか。
希望
Quay Walker LB Georgia
正直2巡下位で消える可能性が高いと思いますが、もし残ってたらここでとってほしいです。
3巡70位
予想
Greg Dulcich TE UCLA
ウォークオンでUCLAに入学した選手。TEではTrey McBrideに次ぐ2番目の評価。レシービングTEとしてはMcBrideに劣らないと思われます。コンバインでもスムーズな動きを披露していました。使い方としてはEvan Engram、Dan Arnoldと同じような感じになるのではないでしょうか。2人とも今年が契約最終年になるのでそういう意味でもいい選択ではないかと思います。DALのDalton Schultzと比較されていますが、そのレベルまで成長してくれるといいですね。
欠点としては線が細く、技術的にもブロッキングはまだ改善の余地がある、というところでしょうか。レシービングに特化したTEだと思うので元々あまりそこに期待はしないと思うので大きな問題にはならない気がします。
希望
Dylan Parham IOL Memphis
順位的にはこちらでもとれるのではないかと思います。この位置ではやっぱりほしいですね。
その後
このあとは予想だとS、IOL、RBあたり、希望は4巡でTE、5巡でRBをとってもらいたいです。Sに関しては今年は6巡でもありかなとは思います。来年はもう少し上で必要になりそうですが…。
本番は正直ガッカリすることも多いと思いますが、2021年ドラフトもなんだかんだそこまで悪くなかったと思っています。まだもう少し見ないとわかりませんが、現時点ではむしろその前の年までよりよく見えます。確かにBPA重視でいっていたと思うので、そこが下手にニーズでいくよりよかったのかもしれません。なので今回も予想やニーズとは全然違うところからとってくる可能性も十分ありますが、上位でRB、とかじゃない限りはあまり批判せずに見てみようかと思います。
Walkerを受け入れる準備はしていますが、その都度Twitterなどで悪いこと書いてあるのを見て落ち込む、というのを繰り返してます。勘弁してください…