少し前の話になりますが、ドラフト直前に地味に契約延長がありました。他チームファンにはあまり知られてないと思いますがJAX D#の核の一人です。
Extension
Sources: The #Jaguars and DT DaVon Hamilton agreed to terms on a 3-year, $34.5M deal with $23M fully guaranteed plus incentives that bring the max compensation up to $36M. The former third rounder will make over $18.7M in the 1st year of the extension, coming off a career year. pic.twitter.com/1hwl0WiSXT
— Ian Rapoport (@RapSheet) 2023年4月26日
めでたくJAXの生え抜き(2020年3巡)であるHamiltonが契約延長を果たしました。初見では高くない?と思いましたが、よく考えればかなり堅実なムーブだと思います。
契約
期間:3年(2027/UFA)
総額:34.5M
保証:20.0M(サインボーナス + 2023年、2024年のベースサラリー + オプションボーナス)
年平均:11.5M
11.5M/yrと高めに見えますが、ルーキー契約の最終年である2023年の契約を含めれば実質4年38M弱なので9.4M/yrくらいと考えていいでしょう。特にインセンティブなどは設定されていないようです。2025、2026年は大きなキャップヒットとなりますが、ベースサラリーが高めに設定されているので状況によってはリストラクチャーが可能となっています。なおvoid yearが設定されているため契約満了後2年にわたり3.5M、1.5Mのデッドマネーが生じます。
今年はJeffery Simmons、Javon Hargrave、Daron Payneや今日もNYGのDexter Lawrenceが高額契約をしていることからも分かるようにDTの価値が高騰しています。もちろんこの選手たちは実力的に抜けていること、パスラッシュもかけられることなどから、NTで主にランストッパーであるHamiltonには当てはまらないですが、ポジションとしての価値が上がっていることは間違いないと思います。
とはいえHamilton自身も徐々にインテリアパスラッシャーとしても成長しており、1年目、2年目でQBプレッシャーは10、11でしたが、昨年は31まで一気に増やしています。その成長を考えると来年以降もう少しパスラッシャーとしての役割も増えそうですし、来年にはさらに高騰する可能性が高いですし、今延長しておくのは理にかなっているかと思います。
なお、同じぐらいの値段としてはDavid Onyemata、Davon Godchaux、Grover Stewart、D.J. Jones、B.J. Hill、Sheldon Rankinsあたりですね。あと何故かFletcher Coxもここに…。このメンツを見れば妥当なのではないでしょうか。年齢的にもまだ26歳と若いですからね。なお、PFFのグレードにはなりますが、ディフェンス全体、ランディフェンス、パスラッシュ全てにおいて上記選手中トップです。
2020年ドラフトの光
実はHamiltonがドラフトされた2020年はあまりにも悲惨な年でした。詳しくは下の記事をご参照ください。
3年しか経ってないのに現在もRosterに残っているのは12人中6人。数だけならそんなもんかもしれませんが、1巡9位、2巡42位がすでにチームから去り、1巡20位がドバストという悲しさ。なお全体でスターターは彼とLGのBartchのみです。Bartchもスターターというには不安定ですが…。なおトレードされたHenderson、Shenault、Josiah ScottはそれぞれChad Muma、Erick Hallett II、Cooper Hodgesに化けています。そんなドラフトの中では彼という存在は一番の当たりと言っていいのではないでしょうか。
まとめ
このHamiltonの契約はナイスムーブだと思います。2026年までは余程のことがなければチームにいるでしょう。できればランストッパーだけでなくインテリアラッシャーとしてもさらに成長してくれることを期待しています。