【2022】Position Review -OL-

リリースや契約のニュースなどが続々出てきて面白くなってきました。FAまでもあと1日を切りました。

次はOLです。なんとかFA前にオフェンスは終わらせられました。去年と同じようなペースですね。ペース早めていきたいです。

Roster

IOL

Player	#	Age	Ht	Wt	College	From	FA	Cap
Luke Fortner	79	24	6-6	307	Kentucky	2022/Draft/3R/#65	2026	1.00M
Tyler Shatley	69	31	6-3	305	Clemson	2014/UDFA	2024	2.15M
Brandon Scherff	68	31	6-5	315	Iowa	2022/UFA/WAS	2025	8.64M
Ben Bartch	78	24	6-6	315	St. John's	2020/Draft/4R/#116	2024	1.08M
Cole Van Lanen	70	24	6-4	312	Wisconsin	2022/Trade/GB	2023	0.82M

OT

Player	#	Age	Ht	Wt	College	From	FA	Cap
Cam Robinson	74	28	6-6	335	Alabama	2017/Draft/2R/#34	2025	7.75M
Walker Little	72	24	6-7	325	Stanford	2021/Draft/2R/#45	2025	1.73M
Jawaan Taylor	75	25	6-5	330	Florida	2019/Draft/2R/#35	2023	3.72M
Blake Hance	73	26	6-5	310	Northwestern	2022/Waiver/SF	2023	0.45M

開幕前

まず昨年のレビューは以下。

jaguars-note.hatenablog.com

IOLのLinder、Cann、Norwellが軒並みFAでいなくなり、RGはBrandon Scherffという超大物を獲得しCはドラフトで獲得しましたが、LGについては大した補強もできず生え抜きのBartchを起用することとなりました。

LTは2年連続フランチャイズタグを指定していたCam Robinsonと高額な長期契約を結び、RTは4年目で今までほぼフル出場しているJawaan Taylorはいるもののパフォーマンスはイマイチだったので、前年ドラ2のLittleと競わせる形となりましたが結局Taylorがポジション争いに勝利しスターターとなりました。

スターター陣が大幅に変わり、特にLG、RTに不安を残す開幕となりました。

Stats

Player

Player	Pos	G	GS	Pass Block				Penalty
				QB Pressure	Sack	QB Hit	QB Hurry
Luke Fortner	C	17	17	32	1	6	25	4
Ben Bartch	LG	5	5	7	0	4	3	1
Tyler Shatley	LG	13	12	20	1	3	16	2
Brandon Scherff	RG	17	17	27	6	2	19	3
Cole Van Lanen	LG/RG	4	0	2	1	0	1	0
Blake Hance	LG/RG	2	0	2	0	1	1	0
Cam Robinson	LT	14	14	27	4	4	19	8
Jawaan Taylor	RT	17	17	16	5	0	11	7
Walker Little	LT/RT	7	3	13	1	1	11	2

Team

	QB Pressure	Sack	QB Hit	QB Hurry	Effficiency
JAX OL	144	19	20	105	87.4
Rank	10-T	12-T	8-T	13	9

PFF：Pass Block 6位（前年12位）、Run Block 30位（前年28位）

ESPN：Pass Block Win Rate 49%（31位）、Run Block Win Rate 70%（29位）

シーズン振り返り

シーズンプレビューはこちら。良くも悪くもシーズン前の予想通りとなりました。

OLは個人で評価できる力はないので目立った選手以外は全体的になんとなく振り返ります。

スタッツを見返すとパスブロックに関してはまずまずよかったようですね。ただESPNの評価はほぼ最低点。PFFの評価とESPNの評価がここまで乖離するのはなんでなんでしょうか？評価項目が全く違うのか気になるところです。

特にアウトサイドはエリートEDGEに対しても比較的よくやってたと思いますが、インサイドに苦戦してることが多かったように思います。サック数の少なさはLawrenceの力が大きく影響してると思いますが、プレッシャー自体も少ないのでOLの功績も認めるべきでしょう。

ランブロックはイマイチでした。CamやScherffがピンポイントでいいブロックをしてましたが全体として安定感はなく、それでもランが出ていたのはETNの個人技によるものだったのだろうと思ってます。今年は初めてコーチ、選手でユニットとして未熟だったかもしれませんが、来年はOLコーチの手腕も問われます。またインサイド、特にLGの補強は必須だと思います。

#79　Luke Fortner

評価：B+

なかなかのやられ具合でしたが、ルーキーとしては頑張っていたんじゃないでしょうか。Cは司令塔としての役割も果たす重要なポジションなので頭の良さも重要になります。実際どの程度こなせていたのかは正直わかりませんが、Scherffが確か「こんなに頭のいいCは初めてだ」的なことを言って褒めていたので、その点は心配しなくていいと思いたいところです。あと実はスナップミスを確か一度もしていなかったはずで、その点も高印象です。来年はもう少し期待してもいいでしょう。

#68　Brandon Scherff

評価：B+

詳細はこちら。

#75　Jawaan Taylor

評価：A（昨年：C）

今まで怪我せずフル出場だけが取り柄だったような感じでしたが、今年は飛躍しました。ランブロックは置いておいて、パスブロックは非常に安定しており、エリートのEDGEに対しても十分やれていました。

またややフォルス気味のスタートが物議を醸していましたが、彼はシーズン通してそれをやっており、審判に取られないギリギリのタイミングを見極めてやっていたようですし、シーズン中は話題にもなってませんでした。なのであのプレーで彼を責めるのはお門違いですね。来年以降全体としてそのタイミングを厳しく取るようにする可能性はありますが。

今年FAとなります。昨年までだったら普通に再契約はあり得なかったんですが状況が変わりました。今年のパフォーマンスができるなら再契約したいのですが問題はその額になります。巷では14M程度から18M/yrの予想があるようですが、今年のFAでは大物がいないことを考えると14Mならギリありかもですが、それ以上はさすがに高すぎます。

ただこの感じだと延長はなさそうですね…RTもドラフトで獲得でしょうか。

#74　Cam Robinson

評価：B（昨年：A-）

シーズン前に分不相応の大型契約を結んでしまい批判されてましたが、キャンプではJosh Allenすら完封する無双ぶりだったということで期待は高まってました。

蓋を開けてみれば、うーん微妙。確かにそんなに批判するほど悪くはないですが、下で書いたように契約を考えるとどうしても物足りない…。ランブロックはいいものを見せてくれました。ただシーズン前に聞いてたほどのパスプロの安定感はないしやられる時はあっさりやられるし。そしてWeek 15のDAL戦でおそらく半月板の損傷でシーズンエンド。ACLを一度やってるので同じところじゃなくてよかったです。

結局のところ契約に見合った働きをしてるかということなんですが、何度も言いますがしてないと思います。正直どこかLTを必要としてるチームがあれば下位とでもトレードしたいと思えるくらい契約が負担になってる気がします。実際負傷後に出場したLittleもそんな言うほど悪くはなかったですし。ただおそらくこの契約でトレードするチームもないので少なくとも来年は働いてもらいましょう。2024年には5Mのデッドマネーでカットできます。

#72　Walker Little

評価：B（昨年：B+）

指名当初は後のLTスターターと思われていましたが、Cam Robinsonの契約延長、さらにJawaan TaylorとのRTのスターター争いにも敗れ、前年2巡が控えのスイングTとなってしまいました。Camの離脱後は無難なプレーをしていたと思います。正直Camとパスプロに関してはあまり遜色なかったんじゃないでしょうか。ランブロックはイマイチだったように思いますが。

来シーズンですが、もしTaylorと再契約となれば控えでしょうし、いなくなればRTのスターター争いを誰かとすることになると思います。しかし現時点でLittleの適性はLTにしかないような印象でRTへのコンバートはうまくいっていない気がしてます。2巡を使って控えで契約全うするなんてことになれば立派なバストです。ポテンシャルはあると思っているのでなんとか考えて使ってほしいです。あとないことを祈りますが、最悪持て余したらトレードなんてこともあるかもですね…。

その他

Ben Bartchはスターターの座を掴んでどう成長するかと思っていた矢先に怪我でシーズンエンド。控えのShatleyもしっかり穴になってました。繰り返しますがLGは補強必須です。後の控え陣は印象ないですが、Cole Van Lanenがシーズン後半Blake Hanceに出番を奪われていたのでよくなかったんでしょうか。トレードで獲得したのに…必要だったのか？

2023年の展望

Roster

IOL

Player	#	Age	Ht	Wt	College	From	FA	Cap
Luke Fortner	79	25	6-6	307	Kentucky	2022/Draft/3R/#65	2026	1.25M
Tyler Shatley	69	32	6-3	305	Clemson	2014/UDFA	2024	3.45M
Brandon Scherff	68	32	6-5	315	Iowa	2022/UFA/WAS	2025	10.13M
Ben Bartch	78	25	6-6	315	St. John's	2020/Draft/4R/#116	2024	2.93M
Darryl Williams		26	6-2	304	Mississippi State	2022/Waiver/NE
Jimmy Murray		28	6-5	318	Holy Cross	2022/SFA

OT

Player	#	Age	Ht	Wt	College	From	FA	Cap
Walker Little	72	24	6-7	325	Stanford	2021/Draft/2R/#45	2025	2.07M
Cam Robinson	74	28	6-6	335	Alabama	2017/Draft/2R/#34	2025	22.11M
Coy Cronk		26	6-4	318	Iowa	2021/SFA

先日のリストラクチャーでScherffのキャップは軽くなってます。Camのキャップはでかいですね。

現状必ずアクションが必要なのはRTでしょう。次点でLGは補強したい。現在の現実的なスターターの並びとしては、左からCam、誰か、Fortner、Scherff、Little（再契約すればTaylor）でしょうか。

ドラフトでLGを補強したいですが、1巡24位を使うとすれば現時点では地元Florida大学出身のO’Cyrus Torrenceでしょうか。Gのプロスペクトはほぼわかりませんが、OT登録の選手でもGにコンバートしそうな選手は結構いそうですし評価されている選手もそれなりにいそうなので1巡じゃなくてもいいんじゃないかとは思います。2日目が現実的じゃないでしょうか。コンバインではUCLAのJon Gaines IIが良い結果を残したみたいなのでちょっと気になってます。

RTは上でも書きましたがJawaan Taylorは流出してしまいそうですね。Littleにやれるのか。LT Little、RT Camなんて案もあるようですが意外とありかもしれません。Camがよしとするとは思えないのでないでしょうけど。それか上位でのOT指名ですね。シニアボウルで評価を上げた巨人のDawand Jonesが個人的には好みですが、Darnell Wrightともコンバインで接触しているようですし考えているかもしれません。

正直不安なポジションです。キャップがない割に意外と穴多くて厳しい感じがしてきました。