Jaguars Note

NFL Jacksonville Jaguars(ジャクソンビルジャガーズ)の応援ブログ

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【2022シーズン】Week4 @PHIプレビュー

さてついにやってきました。PHIファンでもある自分的にはどちらを応援すべきなのか迷ってしまいます。PHIの4連勝で唯一の無敗を継続してほしい、という思いもあるし、JAXにさらに勢いをつけてほしい、という気持ちもあります。でもPHIは多分1敗してもプレーオフは固いと思うし、JAXがもし勝ったら夢のプレーオフに近づくと思うと今回くらいはJAX応援したい気持ちも…うーん、悩ましいですね。

ただ、どっちを応援しようがPHIが圧倒的に強いのは間違いないので、JAXにとっては厳しい戦いになります。とはいえ以前だったら100%負け試合だと思っていましたが、今はいい試合できるんじゃないかと思えるくらいチームとしては強くなっている気がします。勝敗は関係なく、次の試合にいい流れで臨めるような展開にしてほしいです。

試合の前に…

Offensive Player of the Week

Trevor LawrenceがWeek 3のOffensive Player of the Weekに選出されました!JAXの選手が選出されるのは2010年 Week 8のDavid Garrard以来の快挙です。

Week 3のStats
    ATT COMP COMP% YDS YPA TD INT SK RATING
#16 Trevor Lawrence 39 28 71.8 262 6.7 3 0 0 115.5

スタッツのみならずLACという格上を圧倒したことが大きな要因でしょう。まだ不安定なところもありますしすごい持ち上げられていて不安にはなりますが、AFCの若手エリートQBたちに負けずに頑張ってもらいたいです。

Defensive Rookie of the Month

Devin Lloydが9月のDefensive Rookie of the Monthに選出されました!JAXの選手では史上5人目、2006年のClint Ingram以来の快挙となりました!

主なStats
  • 24タックル
  • 6PD
  • 2INT
  • 78.2 PFF grade (全LB中7位)
  • 88.5 PFF Run Defense grade (2位)

キャンプ直前にハムストリングの負傷でほぼ全休、プレシーズンWeek 3に出場するもあまり調子が上がらずそのまま開幕を迎えました。ところが蓋を開けてみれば大活躍、既にJAXディフェンスになくてはならない存在となっています。タックルミスの多さが懸念されていましたが、今のところは気になるほどではありません。この調子でDROYを目指してほしいですね。将来はプロボウラーになってくれることを期待しています。

Power Ranking

Week 4を前にPower Rankingは以下のようになりました。

  Week 1 Week 2 Week 3 Week 4
NFL.com 29 31 (▼2) 28 (▲3) 18 (▲10)
ESPN 27 31 (▼4) 24 (▲7) 13 (▲11)
CBS 25 28 (▼3) 22 (▲6) 9 (▲13)

個人的にはPower Rankingって結局勝てば上がるし負ければ下がるのであまり意味のあるランキングだとは思っていないのですが…にしてもWeek 3後のランキングの上がり方が気持ち悪い。確かにIND、LACを破ったことやLawrenceの好調のおかげで期待値が高まっていることはわかります。

ただINDはWR1、WR2、LB1が欠場、Matt Ryanもまだ連携が取れていない感じでしたし、LACはHerbertが負傷を押しての出場で調子が悪く(それでもあのロングボムを投げられるのは意味不明ですが)、C1、WR1、TE1、CB1を欠き、試合中にLT1、EDGE1、WR3も抜けるというボロボロの状態。正直本当の意味ではまだ実力を示せていないと思います。

嫌なのは勝手に期待して次のPHI戦でボロ負けした時に勝手に落胆されることです。なんかいい気はしません。なのでここまでは上げないでほしかったです…

とはいえ、ファンとしても期待が高まるのは当然でしょう。なので、PHI戦ではガッカリしない程度には健闘してほしいと思います。

試合日時

10/3 AM2:00〜(日本時間)

@Lincoln Financial Field

Injury Report

JAX

Injury Reportなしで開幕したJAXでしたが、徐々に増えて今週はQuestionableが4人。

Week 3で大活躍したZay Jonesがいないかもしれないのは大きいですね。もし欠場となればJamal AgnewTim Jonesの出番が増えそうです。もしかしたらKendric Pryorもアクティブになるかもしれません。

※直前の情報でZay Jonesは出場の見込みとのことです。

Griffinも連続欠場はあり得そうです。先週は控えのHerndonが思いの外うまくやってくれましたが、今週はさらに強力WR陣なのでいないと厳しいです。

K'Lavon ChaissonCole Van LanenはOUTのようでチームに帯同すらしていないようです。Chaissonは存在感なかったので問題ないですが、Dixonデビューですかね。むしろChaissonよりいいかもしれません。Van Lanenはゴール前の追加ブロッカーとしてしか多分出ていないのであまり影響はなさそうです。

それに伴いPSからOL Darryl Williams、LB Ty Summersを昇格しています。

PHI

PHIはおじさん方がお休みしていましたが、それは問題なく出てくるようです。

Slot CBのAvonte MaddoxがOUT。直前までそんな情報はなかったのに…心配です。スロットにはKirkがいるためメインのマッチアップになると思っていましたが、いないとなるとC.J. Gardner-Johnsonになるのでしょうか。JAX的には有利になると思います。

RB2のBoston Scottもお休み。直前に加入したTrey Sermonがデビューするかもしれません。ここはそこまで大きく影響を与えないと思います。

ちなみにAJ Brownは個人的な事情で休んでいましたが、どうやら第二子の誕生に立ち会っていたようですね。幸せいっぱいで試合に臨んできそうです。男の子で名前はAJ Brown Jr. (Baby Batman)とのこと。

Team Stats

攻守ともに上位のチーム同士の対決となります。ロースコアゲームとなるのかはたまた殴り合いになるのか。

天気

どうやら今来ているハリケーン「Ian」の影響で雨や強い風が吹く可能性があるようです。そうなるとパスが難しくなり、ランゲームを制した方が有利となるでしょうか。

また、雨で滑りやすくなれば当然ファンブルの可能性も上がります。こればかりは運次第だと思いますが、どちらに運が味方するのかというところにも注目です。

JAX Offense vs PHI Defense

基本的にPHIディフェンスには大きな穴はありません。Week 1, 2ではDLがあまり機能しておらずそこが狙い目かと思いましたが、Week 3に大爆発。Wentzの球離れが遅いのとポケットワークがイマイチなのもありますが、それにしても圧倒していました。パスにはインサイドからFletcher CoxJavon Hargrave、アウトサイドからBrandon GrahamJosh SweatHaason Redickというすごいメンツでラッシュをかけてきます。味方だと頼もしいですが、敵から見るとこうも嫌だとは。これに対しては今好調なOLがLawrenceを守ってくれることに期待するしかありません。ただLawrenceのポケットワークは素晴らしく、かつタイミングの早いパスが多くなっているため、Wentzほど簡単にサックされるということはないと思っています。

むしろ心配なのはカバレッジで、特に両CBのDarius SlayJames Bradberryはリーグトップのデュオとなります。おそらくここで個人技で勝ち切るのは難しいでしょう。やはり一番の狙いはKirkですね。スロットやバックフィールドへのセットなどでうまくミスマッチを作って繋いでいきたいです。LBとマッチアップとなればいくらKyzir WhiteT.J. Edwardsとはいえカバーするのは厳しいでしょう。あとはEtienneEngramAgnewもうまく使っていきたいです。

怖いパターンとしてはカバレッジサックのパターンでしょうか。ターゲットがなくなりなかなか投げられないとなればOLも保たない可能性が高いのでなんとか頑張ってもらいたい。

あとロングをほぼ見せられていないので前目に厚い守備が敷かれそうな気もします。なのでできれば序盤にロングを見せてゾーンを縦に引き伸ばしてほしいです。

ランディフェンスはそこまで圧倒的なものはないですが、ドラ1のJordan Davisが出てくると中のランは厳しいです。また、何より怖いのはドラ外から現在リーグトップレベルのLBとなったT.J. Edwardsです。反応がよくミスタックルも少ないので要注意です。ただ、Week 3まででPHIはラン1回あたり平均6.0yds出されているのでRobinsonを積極的に使って時間をコントロールしながら進んでいきたいです。

PHIディフェンスはショートヤードのパスに弱いというスタッツもあるようです。そうするとやはり基本的には今まで通りランとタイミングの早いショート〜ミドルのパスを中心に組み立てて、ディフェンスが前のめりになったところでPAでロングを狙うみたいなパターンが一番勝機がありそうな気がしますね。

JAX Defense vs PHI Offense

PHIオフェンスはチームスタッツでも分かる通りかなり強力なオフェンスをしています。

エースQB Jalen Hurtsは脅威的な足はあるもののパサーとしては非常に未熟でした。しかし今年はプレリードや全体的なパス精度、ポケットに留まる力、ポケットから出てからのパスなど明らかにレベルアップしており、気づけば現在リーグでもトップのスタッツを残してWeek 3のOPOMにも選ばれています。正直昨年のHurtsとは比べものにならないので昨年のスタッツやフィルムは参考にならないかもしれません。特に左側に流れた時に以前はほぼ投げ捨てだったのがしっかりWRを見て通せるようになっているというのが非常に大きいです。

さらにWRには元ハイズマンの2021年ドラ1DeVonta Smith (Skinny Batman)、ディープスレットのQuez Watkins (Fast Batman)にエースAJ Brown (Swole Batman)を加え、TEにはNFLトップレベルのDallas Goedertとターゲットも豊富です。ただでさえタレント的に負けているのに加え、Griffinの欠場の可能性もあるので基本的に相手に分があるでしょう。ここで負け続けてパスが通り続けるようだと厳しくなってきます。またRACでもかなり稼いでくるのでタックルミスは命取りとなります。特にDBはしっかりタックルをお願いします。

パスを通させないように大事になってくるのはQBへのプレッシャーですが、PHIの一番の強みと言ってもいいのがOL。All-ProのJason KelceLane Johnsonに元ラガーマンの巨人Jordan Mailata、昨年ドラ2のLandon Dickerson、あとは地味ですがIsaac Seumaloがスターターとなります。うーん穴がない…ただ、スタッツを見ると今年はまだ調子が上がっていないのかMailataはちょこちょこ抜かれており、OLで唯一サックを献上しています。特にスピードタイプへの対応が苦手なのでWalkerとのマッチアップは面白いかもしれません。

あとはブリッツなども使いつつなんとかプレッシャーをかけたいです。PFFによるとHurtsはクリーンポケット時、非ブリッツ時はパス成功率が75%前後であるのに対してプレッシャー時には37.5%、ブリッツ時には46.4%まで落ちます。これはどちらもリーグ下位のスタッツです。Hurtsは昨年とは明らかに別人ですが、TB戦でボコボコにやられた時の全てを克服しているわけではないので、元TB LBCでもあるCaldwellによる多彩なフロントやブリッツでプレッシャーをかけ続けることが重要です。加えてHurtsのランも脅威なのでポケットから出た後もあまり走られないように人は割いておきたいです。LBは2人ともスピードはあるし、SのJenkinsも前への動きは悪くないのでなんとかロングゲインは防いでほしいです。

ランについては、RBはA南の他チームと比べれば絶対的な選手はいません。RB個人というよりはしっかりライン戦で勝つということが大事になりますね。そこでやられなければJonathan TaylorDerrick Henryのような脅威はないと思います。

メディアの予想

Expert Picks

NFL.com

ほぼPHI一色ですが、相変わらず元JAXのMJDはJAXの勝利としています。

ESPN

こちらは思ったより割れています。

CBS

こちらもほぼPHIですね。

Odds

Team Spread Money Line Over/Under
JAX +6.5 +222 45.0
PHI -6.5 -278

ESPNより)

Spreadは点差に賭けるもので、より勝つと思われている方に-がつき、+はアンダードッグとなります。PHIに賭けた場合、7点以上の差でPHIが勝てば勝ち、そうでなければ(6点差以内での勝利、あるいは敗北)負け、となります。JAXに賭ければその逆となります。つまり7点以上の差をつけてPHIが勝つだろうという予想されているということです。

Money Lineは勝ち負けのみに賭けることになります。同じくより勝つと思われている方が-、+はアンダードッグです。+と-で計算方法が違うようですが、とりあえず倍率にすれば、JAX 3.22倍、PHI 1.36倍とだいぶ差がついています。

Over/Underは両チームの総得点の予想です。今回は45点以上取ると思えばOver、45点未満だと思えばUnderに賭けるようです。

つまり、28-21前後でPHIの勝利を予想しているってことですね。

下馬評としては圧倒的PHI優位なのは当然でしょう。

まとめ

HC Pedersonは2020年までPHIのHCであり、解雇されてから初めて敵チームのHCとしてPHIのホームであるLincoln Financial Fieldに帰ってきます。PHIのファンは過激であることで知られていますが、PHIを唯一のSBに導いたPedersonに対しては流石にブーイングではなく歓声や拍手などで歓迎するでしょう。

応援しているチーム同士の対決をまともに見るのは初めて(2018年はあんまり気合い入れて見ていませんでした…)なので複雑な気持ちですが、まずは両者ともに怪我人が出ないこと、それに加えてできれば接戦の試合を見せてもらえればと思います。

PHIは先行逃げ切りタイプであり、後半はほぼ点が取れていません。前半を20点以内で抑えることができれば十分可能性はあるでしょう。あとなんとかターンオーバーを取りたいですね。もし前半で30点とか取られるようだと諦めムードになりそうです。なんとか頑張れ。