Jaguars Note

NFL Jacksonville Jaguars(ジャクソンビルジャガーズ)の応援ブログ

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ドラフト最終日

3日目が終わりました。4巡はDevin Lloydの指名のために使ってしまったので5巡からのスタートとなりました。4巡がない、というのはかなりのダメージだということがわかりました。大体欲しいと思っていた選手はそこでほとんど消えてしまいました。

全く予想していた指名とはならず、正直期待外れ感の強い3日目となってしまいましたが、今の時点では結果は分かりませんしUDFAもこれからどんどん契約すると思うので、もう少し信じて見守りたいと思います。

予想通りのRB指名

4巡では欲しいと思っていた選手が続々売れてしまい、正直指名する頃にはほとんど知っている選手は残っていませんでした。

そして3日目最初のピックはMINからもらった157位でしたが、その前にトレード。

PHIと6巡2つで5巡154位へトレードアップ。そして指名したのが彼。

5巡154位 Snoop Conner RB Ole Miss

Snoop Connerの評価
College
Ole Miss
Age
21.7
Class
Jr.
247Sports
★★★☆☆
PFF Rank
242
Position Rank
24
予想指名巡
6-7巡
Stats (Rushing)
  G ATT YDS YPA TD
2019 12 81 512 6.3 5
2020 10 94 418 4.4 8
2021 13 130 642 4.9 13

 

Ole Missにてローテーションの役割を果たし、35試合に出場したが過去3年間で2試合に先発出場のみ。304回1,580ヤード(YPA 5.2ヤード)、26TD、32レシーブ、225ヤードを記録。また、26回のラッシングTDのうち、19回は5ヤード以下でそのうち1ヤードのランは14回。

プレースタイルはそのフィジカルを活かしたもので、タックラーを吹き飛ばすこともあり、上記のように特にショートヤードを得意としている。

2021年には130回のラン施行で13回のTDを記録するなど、NCAAでこれほど少ないタッチ数でこの数のTDを決めたのは他に3人しかいない、とのこと。

欠点としては視野が狭く、ホールを見逃してしまうことが多いという猪突猛進タイプ。

また、パスプロテクションもそれなりに可能、レシービングに関してはある程度本人も自信がある様子。

感想

このあたりでRBをとるであろうことは概ね予想通りだったのですが、すでにTop 30 Visitで接触していたTyrion Davis-PriceHassan Haskinsはボードから消え、誰をとるのかという感じでした。彼も全く把握していませんでしたが、パワー系のRBである、ということは欲しかった条件と合致しているのでその点は良かったと思います。ただ、DALだかCLEが彼を指名しそうだったからトレードアップした、とのことですが、本当にそれだけする価値があったのかは謎です。メディアからも大幅なリーチだったとも言われていますし。

現在Roster上にはJames RobinsonTravis Etienneという二大エースがいるのですが、PedersonによればEtienneはキャンプに間に合うが、Robinsonはキャンプ開始には間に合わない、とのことです。そうすると彼もRobinsonが復帰するまである程度スナップを得ることが予想されます。もちろん他のRyquell Armstead始め3人と競争が必要ですが。

ゴールラインでのランは非常に得意としているようなので、そのワンポイントで起用することも可能かもしれません。欲しかったタイプではあるのでぜひRosterに残れるよう頑張ってほしいです。

残りはデプス・ST要員

その後の自分で持っていた6巡157位と7巡235位をTBの2023年4巡とトレード。おそらくもう近場に指名したい選手はいない、ということで来年に回したのでしょう。この判断については悪くないと思います。

6巡197位 Gregory Junior CB Ouachita Baptist

Gregory Juniorの評価
College
Ouachita Baptist
Age
-
Class
Sr.
247Sports
-
PFF Rank
-
Position Rank
-
予想指名巡
6-7巡
Stats
  G TKL TFL SACK INT PD FF
2019 9 26 1 0 0 1 0
2020              
2021 11 46 3 0 0 7 0

Ouachita Baptist University出身で同大学から初めてドラフト指名された選手となった。

2017年に入学し、true freshmanとして10試合に出場(14タックル、3PBU)。2018年には13試合中11試合に先発出場(42タックル、1.5TFL、1INT、5PBU)。COVID-19により2020年はプレーせず、2021年にはAll-Great American Conference 1st teamに選出された。

コンバインではベンチプレス 18reps、垂直跳び39.5 inch、立ち幅跳び1003 inch、40ヤード走4.46秒を記録。 

NFL.comによると、

  • サイズ、スピード、および流動性のある発展途上の選手で、フィルム上、同レベルの相手に対しては際立っている。
  • テクニックとフィールドでの意識は初期のつまずきになる可能性があるが修正可能

とのこと。無名校でもあり、素材枠であることは間違いなさそう。

感想

素材型なのでおそらく基本的にはST要員で、Roster争いできればいいですがPSに落ち着くんだとは思います。年齢も2020年にオプトアウトしているようで今年おそらく24歳と年齢もネックになるかもしれません。そんなに惚れ込むようなところはなさそうですが何かJAXサイドにはあったのでしょう。ここまで来るとあまり欲しい人材も残っていなかったですしまぁ仕方ないですね。

7巡222位 Montaric Brown CB Arkansas

Montaric Brownの評価
College
Arkansas
Age
22.6
Class
RS Sr.
247Sports
★★★★☆
PFF Rank
302
Position Rank
35
予想指名巡
7巡
Stats
  G TKL TFL SACK INT PD FF
2019 10 38 1 0 1 4 0
2020 8 31 2 0 1 7 1
2021 13 54 1 0 5 11 1

入学後1年目をレッドシャツで過ごし、2018年には11試合に出場し3試合に先発した。2019年には10試合に先発するも鼠径部の負傷で1試合欠場、最終的にスポーツヘルニアと診断された。2021年には5INT、6PBUを記録し、All-SEC 1st teamに選出された。

サイズと力強さはあるが、スピードがかなり不足している直感的なゾーンコーナー。ショート〜ミドルパスに対して鋭い嗅覚を持ち、卓越したボディコントロール、ボールスキルを発揮する。カレッジでもディープ、ダブルムーブで抜かれており、NFLのスピードにはついていくことは難しい。

また、高校時代はSとしてプレーしており、本人へのインタビューでも「元々はSだったし、もしSをプレーしてほしいのであれば喜んでするつもりだ。」とのこと。

感想

フィルムを見てみても確かにショートへの反応やボールスキルは素晴らしく、またカンファレンス的に強豪と渡り合っているというのも評価は高いです。おそらく評価を落とした原因は年齢と圧倒的なスピード不足という点だと思います。確かにNFLレベルでこのスピードではCBは務まらなそう。あと、マンカバレッジは良くない、という評価がありましたが、今のところJAXのスキームはゾーンカバーが多いはずなのでそこもフィットするかもしれません。ただ、こんなスタッツもあり、これを見る限りマンカバーも出来そうですが…。

またSへのコンバートについては、ランディフェンスもいいらしいので確かにアリかもしれないですね。今はスターターも揃ってはいますし、理想はSとしてAndre Ciscoの相方になってくれることですが…まぁまずはRosterに残れるかどうかということだと思うので様子を見ていきましょう。

3日目の感想

3日目は一番地味な感じで終わりました。他のチーム見ていると、「おっ、よく残ってたな」みたいなピックも多かったのですが、JAXは残念でした。また、結局G、TE、WRといったオフェンスのニーズと思われていたポジションについても一切補強がなく、その点も心配になりました。もちろんこれからUDFAでは契約するのでしょうが…。

とれたのに逃した、という点では個人的にはJamaree Salyerでしょうか。GeorgiaでLTとしてAidan Hutchinsonも完璧に抑えていましたし、プロではGを予想されていたので間違いなくとればstealだと思っていたのですが…結局6巡195位でLACにとられてしまいましたが、ここまで落ちたのには何か原因があったのでしょうか。

最終的なJAXのピック

1巡:   1位 Travon Walker

     27位 (from TB) Devin Lloyd

2巡33位 (to TB) 

3巡65位 Luke Fortner

     70位 (from CAR) Chad Muma

4巡106位 (to TB)

5巡:154位 (from PHI) Snoop Conner

5巡157位 (from MIA to TB)

6巡180位 (to TB)

     188位 (from SEA to PHI)

     197位 (from PHI) Gregory Junior

     198位 (from PIT to PHI)

7巡222位 Montaric Brown

     235位 (from BAL to TB)

ドラフト全体の評価・感想

1日目:B

Aidan HutchinsonではなくTravon Walkerを指名した、というのが大きなマイナスポイントですが、トレードアップしてのDevin Lloyd指名は悪くないムーブでしょう。そのままステイでも指名できた可能性はもちろんありますが、あくまで結果論です。今ドラフトトップ評価のLBをとれたというのは大きいと思います。

2日目:B

Luke Fortnerはニーズではありますし、ややリーチではあるものの悪くないと思います。Chad Mumaに関してはこの順位で指名できたことはかなりよかったと思います。Baalkeがニーズよりもバリューと強調していたことからはおそらくBPAでの指名だとは思います。ただ、LBはすでに指名していたこと、オフェンスの補強が期待されていたことなどからどうしてもファンから批判が集まりました。

3日目:C

ニーズであるRBの補強はあったものの、トレードアップした上にリーチでの指名。残りに関してもデプス、ST要員のCBということで望むものとは違いました。正直残念です。

総合評価:B-

ディフェンスはFA・ドラフトで改善し、十分戦えるレベルになったと思います。問題はオフェンスです。FAでは大枚叩いて補強はしましたが、正直まだ十分とは言えません。特にWR、TEは長期的に考えても補強が必要だと思うのですが、JAXフロントは割と満足している印象ですし、キャップ的にもこの後のFAはないと思います。不安はありますが、今は信じて見守るしかなさそうですね。

あとはUDFAですが、現在も続々契約が進んでいます。掘り出し物を探す感じはワクワクしますし、James Robinsonのようなチームを引っ張る存在が出てきたら嬉しいですが、可能性は低いので期待はせずに見てみようと思います。追々まとめていきます。