Jaguars Note

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新QBコーチ

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 長いHC不在期間の後、ついにDoug PedersonのHC就任が決まり、アシスタントコーチがどうなるのかに注目が集まっています。

 公式ではまだ発表がありませんが、記念すべき一人目としてLawrenceにとってもかなり大事と思われるQBコーチが決まったとの情報がありました。コーチについての知識や良し悪しは正直良くわからないのですが、現地の反応を見ると評価は半々といった印象でしたので少し経歴などを調べてみました。

Mike McCoy (Michael P. McCoy) 49歳

学生〜選手時代

学生時代はQBとしてCaliforniaにあるSan Marin High Schoolを卒業後、California State University, Long Beachへ進学、その後University of Utahへ転校。
1995のドラフトにエントリーするも指名されず、UDFAとしてDENと契約するがプレシーズンでカット。同年11月にGBとBrett Favreとそのバックアップが怪我をしたためPSとして契約(このときにPedersonと一緒に所属していた、とのこと)。その後NFL EuropeのAmsterdam Admirals、SF、PHI、SEAなどを渡り歩き、CFLでもバックアップとして2年所属し、その後引退。

コーチ時代

2000年よりCARのコーチングスタッフ(Offensive assistant)としてコーチ業を開始。
2001年のみWRコーチだったがその他の2000, 2002-2008年はQBコーチ、2007-2008年はPassing Game Coordinator(PGC)も兼任した。
2009年にDENのOC兼QBCに就任し、当時のQB Kyle Ortonはその年のパスにおけるキャリアハイを記録した。
2010年にOCに専念し、Passing YardsはNFL全体の7番目を記録。OrtonはPassing Yards/GでNFL全体の4番目となった。
2011年にはTim Tebowのスキルセットに合わせてオフェンスを刷新、Passing Yardsは31位と低迷するもRushing Yardsでリーグトップへ。チームもDivisional Playoff(DP)まで進むがNEに敗北。
2012年に大型FAとしてPeyton ManningがスターターQBとなりプレイオフに進出するもDPでその年のSB覇者であるBALに敗北。その年にCHI、ARI、BUF、SD、PHIなどからHCのオファーが来る。
2013年に満を持してSDのHCに就任し当時の最年少HCとなった。2013年9月15日にChip Kelly率いるPHI相手に初勝利。4-6のスロースタートもその後6戦中5戦で勝利、最後は4連勝を飾り9-7の第6シードでSDを2009年以来のプレーオフ進出に導く。WCでCINにアップセットするも続くDPでDENに破れた。
2013の成功の後、SDは9-7、4-12、5-11と成績を落としプレーオフには出場できず。そして2017年1月1日にKCに破れた後解雇。SDでの最終成績は28-38と負け越した。
2017年1月13日、DENのOCに就任するも不振が続き6連敗の後に解雇。
2018年1月25日、ARIのOCとして就任するもオフェンスが不振で1-6の時点で解雇され、現TBのOCであるByron Leftwichに取って代わられた。
それ以降コーチ業はしていない。

以下に役職と当時のスターターQB、簡単な成績を表で示した。

※データはPFRより。Yds、TD、INTはチーム成績でNFL32チーム中の順位

  所属チーム 役職 スターターQB Yds TD INT Rate 成績 備考
2000 CAR QBC Steve Beueriein 12 17 20 79.7 7-9 -
2001 CAR WRC Chris Weinke 26 30 24 62.0 1-15 -
2002 CAR QBC Rodney Peete 30 30 25 77.4 7-9 -
2003 CAR QBC Jake Delhomme 18 16 12 80.6 11-5 SB出場(NEに敗北)
2004 CAR QBC Jake Delhomme 9 5 13 87.3 7-9 -
2005 CAR QBC Jake Delhomme 17 5 17 88.1 11-5 CC出場(SEAに敗北)
2006 CAR QBC Jake Delhomme 15 17 17 82.6 8-8 -
2007 CAR QBC/PGC Jake Delhomme 29 17 17 - 7-9 怪我などで4人のQBでやりくり
2008 CAR QBC/PGC Jake Delhomme 19 24 9 84.7 12-4 DP出場(ARIに敗北)
2009 DEN OC/QBC Kyle Orton 13 16 7 86.8 8-8 -
2010 DEN OC Kyle Orton 7 15 7 87.5 4-12 -
2011 DEN OC Tim Tebow 31 18 8 72.9 8-8 DP出場(NEに敗北)
2012 DEN OC Peyton Manning 5 3 6 105.8 13-3 DP出場(BALに敗北)
2013 SD HC Philip Rivers 4 5 7 105.5 9-7 DP出場(DENに敗北)
2014 SD HC Philip Rivers 10 8 26 93.8 9-7 -
2015 SD HC Philip Rivers 4 13 17 93.8 4-12 -
2016 SD HC Philip Rivers 8 4 31 87.9 5-11 -
2017 DEN OC Trevor Siemian 20 25 31 73.3 5-11 3-7時点で解雇
2018 ARI OC Josh Rosen 32 30 28 66.7 3-13 1-6時点で解雇

 

QBコーチとして

QBコーチとしてはCARでのキャリアとDENの1年目のみであり、CARでJake Delhommeを育てたこと、DENで初年度Ortonのキャリアハイを助けていることなどを考えると優秀なのかもしれない。

OCとして就任したDENではそれなりに良い成績を残しており、QBのキャリアハイも記録しPassの記録も悪くない。2011年はTebowに合わせてたためPassing yards/Gは31番目と低迷もRushingでリーグトップを記録しプレーオフへ導きワイルドカードでの伝説のPIT戦へ。でもTebowでプレーオフまで進んだのはすごいと思う。2012年には成績回復するもおそらくほとんどがPayton Manningのおかげだろう。

その後のSDではパッと見Rivers率いるPassオフェンスは上位だがのRushingが不調の印象。その後のDENは序盤は3-1と好調もその後6連敗で解雇。しかしその後も結局2勝しかできず。おそらくManningも引退し再建期に突入しておりSiemianがQBだったことも影響は大きそうで、これでは誰でもいい成績は残せなさそう、ARIについてもJosh Rosenが機能せず解雇されているがその後のLeftwichも2勝しかできていないのでOCだけに責任があったとも思えずその後を見てもRosenのせいではないか。

現地の反応、個人的な感想

巷では賛否(否定的な意見が特にLARファンから多いが…)あるが、否定的な意見はほとんどがOC、HC時代のもの。今回はQBコーチであり当然プレイコールなども行わないのでその点はよほど越権行為をしない限りは影響はないんじゃないか。QBコーチとしてそこまでの悪い意見はなさそうなのでコーチング歴の長さなどを考えれば期待できるのかもしれない。少なくとも去年のSchottenheimerよりはよくなっててほしい。心配なのは2019年から現在まで3年間コーチ業を行っていないことでブランクがどう響くのか。現在のトレンドなどについていけるのだろうか。そのあたりは今後も追っていく必要がありそう。

とりあえずHC決まってから短期間で決まり始めているのは良い知らせだと思いたいです。去年からはコーチングスタッフも一新されるとのことですし去年より悪くなることはないでしょうから期待して次シーズンに臨みたいですね。