Jaguars Note

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新CBコーチ / (Defensive) Passing Game Coordinator

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シーズン終了から1週間が経ちました。今はいろいろフロントなどの動きがあったりコンバインやFA、ドラフトを楽しみにできるのでいいんですが、一番つらいのはドラフト後の5〜7月くらいですね。なんとかその時期を過ごす方法を考えないと。

さて今日はCBコーチ、そして新たな役職のディフェンスのPassing Game Coordinatorについてです。MINのDBコーチになることが発表されていましたが、詳細は不明ですが「心変わりをした」とのことで急遽JAXへ。MINでなにか嫌なことがあったのか、それともJAXになにかを見出したのか。なにはともあれJAXを選んできてくれたというのは嬉しいことです。新たな役職であるDefensive Passing Game Coordinatorというのも興味深いですね。

 

Deshea Townsend (Trevor Deshea Townsend)  46歳

選手時代

Mississippi州出身。高校ではQBを務め、15勝0敗でMississippi州5Aチャンピオンとなった。Alabama大学に進学、7回のINTを記録。1995〜1997年にはAll-SECに選出。

1998年NFLドラフトにエントリーし4巡目(全体117位)でPITに指名された。当初はSTやNickelでプレーし、徐々にスターターCBに定着した。PIT在籍の12年間で322タックル、15.5サック、18INTを記録。また、第40回SBでは終盤にSEAのQB Matt Hasselbeckにサックを決め、PITのSB制覇に貢献。その後二度PITと契約し試合にも出場を続けるが徐々に衰えが見え始め先発CBからNickelへ役割を減らしていった。

2010年にINDと契約するもシーズン中にWaiveされ、そのまま引退。

コーチ時代

2011年、ARIのAssistant DB Coachとして雇われた。同年ARIは全体5位でPatrick Petersonを指名。彼の指導の下でSのAdrian WilsonがPFFのAll Pro 2nd team、Pro Bowlに選出。

2012年にはPatrick Petersonがファンブルリカバリーでリーグトップ、INTで4位となりPro Bowlに選出。このシーズン終了後に解雇。

その後Mississippi州立大学での指導をはさみ、2016年にTENのDBコーチとしてNFLに復帰。この年の3巡でSのKevin Byardを指名。翌2017年にはByardがINT数NFLトップ、Pro Bowl、All-Pro 1st teamに選出された。

2018年にNYGのDBコーチに就任。彼の指導の下でSのLandon CollinsはPro Bowl選出。

2019年にCHIのDBコーチ(後にセカンダリーコーチに改名)に就任。Passing Yards/Gがリーグ9位、S Eddie Jackson、CB Kyle FullerがPro Bowlに選出。

2020年にはPassing Yards/Gがリーグ12位、6つのINTを記録。

2021年にはPassing Yards/Gがリーグ3位、被1stダウンでを7位を記録。

 

  所属チーム 役職
2011-2012 ARI Assistant DB Coach
2013-2015 Mississippi State CB Coach
2016-2017 TEN DB Coach
2018 NYG Assistant DB Coach
2019-2021 CHI Secondary Coach

コーチとして

CHIの記事によると、彼は選手一人一人と接しながら適切な情報を伝える能力を持っている、とのこと。

当時CHIDefensive Quality Control CoachであったRonell Williamsは、「彼は誰もが理解できる方法でコミュニケーションをとり、明確に説明することができる。彼はその難易度を下げずに、皆を特定のレベルに到達させることができる。」と言っている。

彼は選手のときからそういったスキルを発揮しており、当時の彼のコーチであったRay HortonOTAで彼にディフェンスのインストールを許可したほどであった。Hortonは「彼は選手が必要とする情報を与える方法を理解しているため、選手を向上させることができる。」「彼は今まで指導してきた中で最も賢いCBだった。彼は全体像を理解し、フォーメーションがどうなっているのか、オフェンスがハドルから出たときに何が起こっているのかを理解していた。彼は何が起こるかを推測し、プレーで相手を打ち負かすことができた。」と評価している。

またHortonは、彼の「冷静さ」こそが最大の武器だと考えている。「周囲が火の海になり、人々が逃げ惑うようなことがあっても、彼は冷静にそこに入ってきて火を消してくれる」「彼には、"私はプレーオフに出たことがある、スーパーボウルに出場したこともある、スーパーボウルに優勝したこともあるという感じがある」とのこと。

また、彼は選手がフットボールは二の次で人として幸福であってほしいと思っているとのことで、「選手は私に何でも話すことができる。彼らが何を経験してきたかを知っているので、それを理解しているコーチがいることはとても大きいと思います。」「選手と人生の教訓を分かち合うことができる。長い間彼らの立場にいたので、彼らが自分と同じ過ちを侵さないようにすることは、彼らが道を歩むのを助けるための私の職務のようなものです。」とも述べている。

www.chicagobears.com

現地の反応、個人的な感想

まず彼の一番の特徴としては、NFLで長年CBとしてスターターをしていた元選手であること、SB制覇を二度している「勝ち」を知っていることというのが大きいのではないでしょうか。コーチ歴も10年程度とそれなりでしかもPatrick PetersonやByardなどのトップ選手を指導してきたというところもいいですね。

そして、CHIの記事をなんとなく翻訳してみたところ、とてもいい人そう。頭がいいようで指導もうまいみたい。この話を見ていると確かにCBコーチだけでなく、全体像を理解し、相手のフォーメーションや動きからプレーを読むことができるという点でPassing Game Coordinatorという役職はあっているのではないでしょうか。また、SB優勝経験があり冷静だというのも非常に頼もしいです。人間性としてもとても素晴らしいことを言っていますし、選手のメンタル面にもいい影響を与えてくれそうです。特に昨年はC.J. Hendersonという2020年のドラ1をメンタルや怪我の問題で手放してしまったという過去があるのでそういったところもケアしてもらえるとそういうことは防げるかもしれません。

特にルーキーのCampbellについては最初こそ苦戦したもののアウトサイドでスターターとして出るようになってからはルーキーCBの中でもかなり評価は高くなっていますので、彼の指導を受けることでこのまま成長曲線を維持してPro Bowl級に成長してくれることを期待します。また、Griffinも昨年は無難な働きをしてくれたもののINTは0ですし期待ほどのものではありませんでした。彼の復活もコーチにかかっていると思いますので頑張っていただきたいです。

ということで個人的には非常によい採用だと思いました。今度それぞれのコーチについての個人的なグレードとかをつけてみようかなぁ。