Jaguars Note

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2021年レビュー(RB)

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続いてRBです。こちらもガッカリさせられたポジションです。来季以降も不透明な部分はありますがまずは振り返りをしていきます。

Roster

NEW!

#  1 Travis Etienne  5-10 210lbs 23歳 (2021/Draft)
    College: Clemson Entry: 2021 Draft, 1R, #25 overall, JAX

#23 Ryquell Armstead  5-11 220lbs 25歳 (2021/PS/GB)
    College: Temple Entry: 2019 Draft, 5R, #140 overall, JAX

#24 Carlos Hyde  6-0 229lbs 31歳 (2021/UFA/SEA)
    College: Ohio St. Entry: 2014 Draft, 2R, #57 overall, SF

STAY

#25 James Robinson  5-9 219lbs 23歳 (2020/UDFA)
    College: Illinois St. Entry: 2020 UDFA, JAX

#33 Dare Ogunbowale  5-10 205lbs 27歳 (2020/Street FA)
    College: Wisconsin Entry: 2017 UDFA, HOU

シーズン前

こちらのポジションに関しても色々問題がありました。ただシーズン前についてはJAXの「強み」となるはずだったポジション。

2020年に元1巡でエースであったLeonard Fournetteがチームともめてトレード権すら残さずリリース。その後TBで活躍しているのはとても悔しい。チームも不振に陥る中で輝きを放ったのがUDFAで入団してきてノーマークだったJames Robinson。キャンプあたりから既に頭角を表し、スターターに定着。UDFAとしては歴代でもトップレベルの1070ラッシングヤード、トータル1414ヤードの成績を残した。Week15のBAL戦での足首の怪我での離脱がなければもっといっていたはず。2021年にはエースとして更なる活躍が期待されていた。

そうして迎えた2021年ドラフト。Jalen Ramseyとの引き換えに得ていた1巡25位をOLに使うかTEに使うかSに使うかなどと考えていたところにまさかのTravis Etienneをドラフト。もちろん彼はRBでもNajee Harrisと並んでトッププロスペクトであったことは間違いない。しかし、Robinsonというエースがいること、そもそも1巡でRBをとるのは悪手とされていることから、この指名には正直落胆しフロントに対する怒りも沸いた。ただLawrenceとの相性が良いことは疑いようがなく、ルーキーキャンプではWRとして参加していたし、SFのDeebo Samuelのような使い方をするのであればRobinsonとも両立するかなと気持ちを切り替えてLawrenceとのホットラインを期待。

またFAではMeyerがOSUで指導していた縁でだと思われるが2018年にもJAXに所属していたCarlos Hydeを獲得。この3人ならリーグでも有数のユニットなのではとも当時は淡い期待を抱いていた。

そんな中行われたプレシーズンWeek2のNO戦にて悲劇が。なんと期待していたEtienneがリスフラン関節の骨折でシーズンエンド。シーズン開幕前に彼のルーキーイヤーは終わった。そうして残ったのはRobinsonHyde、そしてDare Ogunbowale。一気に頼りなく見えてきたところでシーズンを迎えた。

成績

YCO/A…Yard after contact per Attempt、MTF…Missed Tackles Forced
  G GS Rushing Recieving
ATT YDS YPA TD FUM YCO/A MTF TGT REC YDS DRP
James Robinson 14 13 164 767 4.7 8 4 3.29 28 44 31 222 4
Carlos Hyde 12 2 72 253 3.5 1 2 2.42 11 17 12 65 2
Ryquell Armstead 2 0 15 80 5.3 0 0 3.40 2 4 3 16 1
Dare Ogunbowale 12 2 43 137 3.2 1 0 1.91 2 19 13 114 3

シーズン振り返り

まずは初戦はパス試行回数が50回を超えるというパス偏重ぶりでRobinsonのキャリーも少なく思うように活躍できず。その後は徐々に使い始め、Robinsonはそれに応えていた。

しかしWeek 8のかなり酷かったSEA戦で踵の打撲でOUT。Week 9はOUTとなったが、その後はQuestionableになりながらも全ての試合に出場。

そしてWeek 13のLAR戦でRobinsonが初めてのファンブルロスト。確かRobinsonはキャリアでまだ一度もファンブルしていないみたいなのが流れた直後だったかな…だいたいこういうのってそういうこと言った試合で破られることが多い気がする。その後懲罰なのかなんなのか数シリーズRobinsonはベンチに。本人や他の選手からも不満が噴出、それに対してMeyerは自分はmicromanagementはしないのでOCかRBコーチに聞け、と。HCとしてそれは残念な発言でした。それもHCクビになった流れの一因ではあるんでしょうね。

その後は問題が解決?してなんとかなっていましたがついにWeek 16のNYJ戦の第1Q終盤でアキレス腱断裂となりシーズンエンド…その後はCarlos Hydeを中心に進めるも目立った働きはなくレギュラーシーズン終了となった。

あとはPSからNathan Cottrellを出していたようだがキャリーは一度のみなので評価は省略。

#  1 Travis Etienne

評価:D

とにかく残念な1年目。リハビリは順調のようなので来季開幕には間に合いそう。彼の評価されていたところはビッグプレーを作れる能力、Seniorでのレシーバーとしての成長、バースト力、コンタクトバランスなどだった様子。レシーバーとしてはOLが抜けてボロボロになった結果ランがあまり出なくなって代わりにレシーブする機会が増えたことが要因と思われる。ちなみにカレッジでもゾーンが多かったようなのでそちらは問題なさそう。今年こそ活躍してください。

#25 James Robinson

評価:B

今年は起用の仕方や怪我などで思うようにならないことがあったけど、しっかり実力を見せてくれたかなと思います。2020年がまぐれではないことは証明されました。

彼の売りはその爆発力、パワフルなランだと思います。コンタクト後のヤード数はシーズン途中まではリーグでもトップレベルでした。怪我後から調子を落としてしまいましたが…あと短い距離を取り切る能力も非常に高いです。ボールを持てばほとんどロスすることはなくショートヤードをとってくれていました。YPAやTDについてもリーグトップ10に入っておりまともな起用方法、健康であれば来季もエースとしての運用が十分に可能かと思われます。

細かいところでは、左のランは出てたけど右のランがあまり出ていなかったのはOLの右半分が貧弱だからでしょう。これはオフでしっかり補強をお願いしたいです。

キャッチ力に関しては正直微妙。今年はドロップ率が11.4%と残念。まぁこちらには正直あまり期待していないところです。ここはEtienneShenaultAgnewあたりに補ってもらいましょう。

一番の問題は怪我耐性ですね…今回の怪我は次の開幕に間に合うかは微妙とされています。RBは消耗の早いポジションですが、少なくともあと1年はもってほしいです。

#24 Carlos Hyde

評価:C-

このユニットの中で最もガッカリさせられたのが彼。Meyerのコネで契約し、謎に初戦のHOU戦ではRobinsonよりもランで起用されてYPA 4.9と期待できるかと思わせてからのそこからはほぼいいところなし。持たせてもサイズの割にパワーもあまりなくショートヤードはとれないし、パスプロでもPFFのグレードで45.7と異様な低さ。まぁこれに関してはRobinsonもよくないんですが…

Week 14のTEN戦後にConcussion protocolに入りWeek 15のHOU戦はOUT。その後Week 16のNYJ戦にも戻って来れなさそうだったので、彼の回復を待つよりはIRに入れてRosterの枠を空けたいと考えたのかそのままIRに入りシーズンエンド。

年齢的にも来年さらにパフォーマンスは落ちるでしょうし、そもそもMeyerのお気に入りでいっぱい起用されていただけだと思うのでもはや残す意味もないのかなと思います。

#33 Dare Ogunbowale

評価:C

まぁEtienneが怪我で53人のRosterには残りましたが、実質4番手ですしこんなものかなという感じです。特別いいところもなかったし印象にはあまり残っていません。ドロップ率は18.8%とレシーブもうまくないですし、パスターゲットとしても特には使えない。今年RFAとなりますがどうなるでしょうか。強いて再契約する必要もない気はしますが…

#23 Ryquell Armstead

評価:C+

2019年に5巡でドラフトしルーキーイヤーはFournetteの後ろでたまに出場していたものの2020年にはCOVID-19などの影響で2020年を全休。その後waiveされNYGに拾われるも再度waiveされ、NOを経由してGBのPSにいた。Robinsonがアキレス腱の断裂でシーズンエンドとなり、その穴を埋めるためにPSから引き抜きRosterに登録。したがって出場は2試合と少なかったが、少なくともHydeよりは良かった印象。キャリーが15回しかないので正直評価できないが、その中でのAPYは5.3と優秀。元々JAXでドラフトした選手だし来季も契約は残っているので置いておくのではないでしょうか。

2022年の契約状況と展望

STAY

Travis Etienne
 23歳(2年目) 契約:2025 UFA(2年目/4年) Cap Hit:2.93M

Ryquell Armstead
 26歳(4年目) 契約:2023 UFA2年目/2年 契約最終年) Cap Hit:0.96M

Carlos Hyde →CUT
 32歳(9年目) 契約:2023 UFA(2年目/2年 契約最終年) Cap Hit:2.39M

James Robinson
 24歳(3年目) 契約:2023 RFA(3年目/3年 契約最終年) Cap Hit:0.89M

FA

Dare Ogunbowale →HOU
 28歳(6年目) 形態:RFA

とりあえずHydeはカットすればデッドマネーは0.45Mで1.94Mのキャップセーブになるのでカットで。Ogunbowaleも再契約は別にいいかなぁ。

来季の運用としては、Robinsonをメインに据えてEtienneは3rdD RBとかスロットとして使っていくという感じになるのでしょうか。ただ正直今シーズンを終えて2人とも怪我耐性に難ありということになってしまったのでオフでの補強は必須かと思われます。Etienneは間に合いそうですが、Robinsonは開幕間に合うか不透明ですし。

FAではそれなりに出てきますが、James ConnerMelvin Gordonとかは流石に高すぎるだろうし他のポジションのニーズを考えればそこまでの金は出せないのとゾーンヘビーになるだろうことを考えるとKCのDarrel Williams、INDのMarlon Mackとかそこら辺なんでしょうか。正直よくわかりません。もしPHIが契約しないならBoston Scottも意外とフィットするかも。

また、ドラフトだと5巡かたくさんある6巡のうち1つとUDFAって感じですかね。少なくとも2日目までの指名はさすがのBaalkeでもないでしょう。