前回、ドラフトまで動きはないでしょう、とか言った直後に動きがありましたね。どういう意図なのでしょうか?
Restructure
Rayshawn Jenkins
契約
2023年のベースサラリー7.5Mのうち6.42Mを2023年から5年間で分割し1.284M/yrがサインボーナスに追加されています。
その結果2023年のCapは半減しましたが、void yearが設定されているため、2024年に契約終了後も3年に渡り1.284M/yrのデッドマネーが生じます。
なぜかベースサラリーが前回よりやや増えているようなんですが、理由はよくわかりません。キャップヒットとの計算も合ってないですしなんなんでしょうか。
このリストラクチャーによって2024年のカットによるデッドマネーは2M→7.136M、キャップセーブも8M→5Mとなったため、余程のことがない限りは来年のカットの可能性は低くなったでしょう。
まとめ
もう動きはないと思っていたのですが、さらにスペースを空けてきました。今のキャップ状況ではルーキー契約しかできない状況だったので、今回の動きはドラフト前にもう1人くらい契約したいという意図があるのではないでしょうか。ただしドラフト前にそれなりの契約をしてしまうと来年の補償ピックがなくなる可能性があります。現在は3巡(J. Taylor)、6巡(A. Key)、7巡(C. Manhertz)が見込まれていますが、特に3巡は絶対に失うわけにはいかないでしょう。それを踏まえておそらく補償ピックを相殺しない程度の契約、あるいはすでにリリースされている選手の獲得を考えているのではないでしょうか。
現在JAXの大きな穴はスロットCB、パスラッシャーだと思いますが、デプスを考えてもFAで補強が必要なのはパスラッシャーの方でしょう。しかもそれなりの選手がまだ市場に残っています。元JAXのYannick Ngakoueは魅力的ではありますが補償ピックを相殺するのでありえないですし、Leonard Floyd、Frank Clark、Bud Dupreeなどは金額的に厳しいでしょう。そうするとMelvin Ingram、Justin Houston、Carlos Dunlapあたりのベテランを1年契約というのが現実的な気がします。あとはSmootの再契約ですね。
ちなみに今までのリストラクチャーの影響で、2025年ごろから2027年ごろまで毎年およそ11.877Mのデッドマネーが生じます。これは結構大きいです。Lawrenceなどの契約延長も考えるとその頃には戦力を維持することがほぼできなくなってしまうでしょう。それを考えると、あと2年くらいが勝負の年になるのではないかと思います。
そのためにはドラフトで2日目までは必ず全員スターター、3日目にも数人スターターか少なくともRoster入りする選手を獲得したいです。2022年のドラフトを見る限りではBaalkeのドラフトの手腕には疑問符がついていますが、2021年には下位こそダメなもののLawrence、Etienne、Campbell、(Little)、Ciscoと当たりを引いていますし、そこまでひどくはないのかもしれません。2022年に関してもWalker、Lloydの2年目以降の活躍次第では評価も好転する可能性があります。Assistant GMとして元SFのEthan Waughを採用したこともドラフトにいい影響を与えることを期待しています。
ポジション的には最近EDGEと積極的にコンタクトを取っているようです。インタビューでも再三パスラッシュが課題ということを言っていますしそこの危機感があるようでよかったです。Nolan Smithをのぞいて中位〜下位予想の選手が多いようですね。Nolan Smithのためにトレードアップの噂もありますが、そこまでスタッツ的には生産性がある選手ではなさそうですし、あまり大きく対価を支払ってのトレードアップはあまりしないでほしいです。