以前の記事にも記載しましたが、今年はPederson就任に伴い多くのスタッフが刷新されています。しかし、その中でも6人ほどはUrban Meyer時代から残留という形になりました。彼らについてはまとめて簡単に記載しようと思います。
ILB Coach Tony Gilbert (Antonio C. "Tony" Gilbert) 42歳
経歴
Georgia大学(UGA)でLBとしてプレーした後、2003年のNFLドラフトにて6巡(全体210番目)でARIに指名された。PSで過ごし、同年にJAXに引き抜かれ契約し、2006年までプレーしたが、その後はプレー機会なく2008年シーズン前のファイナルカットでカット。その2日後にATLと契約し12試合に出場。2010年には再度JAXと契約するも直後に解雇され、その後引退。
その後のコーチング歴は下記の通り。
所属チーム | 役職 | |
---|---|---|
2011 | UGA | Assistant Strength & Conditioning Coach |
2012 | Auburn | Defensive Graduate Assistant/Assistant LB Coach |
2013 | Georgia Military College | Assistant DB & LB Coach |
2014 | John Milledge Academy | DC/LB Coach |
2015-2017 | North Carolina | Defensive Quality Control Assistant/Assistant LB Coach |
2018-2019 | UCF | Defensive Quality Control Coach |
2020-2021 | JAX | Assistant LB Coach |
コーチとして、個人的な感想
2020年にHC Doug Marroneの下でAssistant LB Coachとして採用された。2000年にUGAでLBとして所属していたときにMarroneはOLを指導していたのだが、Marroneは彼の働きぶり、頭の良さ、リーダーシップに多くの尊敬の念を抱いたとのことで採用に踏み切った様子。今回もロッカールームでの選手からの支持が厚いとのことで残留となったよう。JackやQuartermanなどは彼が残留することでやりやすいのではないかと思います。DCのCaldwellも元ILBコーチなので彼の手も加わることでLBのレベルアップが図れるといいですね。
RB Coach Bernie Parmalee (Bernard Parmalee) 54歳
経歴
Ball State大学でRBとしてプレーした後、1992年のNFLドラフトにて指名されず、UDFAとしてMIAと契約。1998年まで所属したが、1994、1995年には年間Rushing Yardsが868、878とチームのリーディングラッシャーとなっている。1999年にNYJへ移籍、2000年のプレーを最後に引退。
その後のコーチング歴は下記の通り。
所属チーム | 役職 | |
---|---|---|
2002-2004 | MIA | TE Coach/ST Coach |
2005-2009 | Notre Dame | TE Coach/ST Coach |
2010-2012 | KC | TE Coach |
2015-2017 | OAK | RB Coach |
2018 | ATL | RB Coach |
2019 | ATL | Assistant ST Coach/Offensive Assistant |
2019-2020 | ATL | RB Coach |
2020 | ATL | STC |
2021 | JAX | RB Coach |
コーチとして、個人的な感想
2015年にLatavius MurrayがOAKでは5年ぶりの1000ヤードラッシャーとなりキャリアハイを記録し、Pro Bowlに選出。
2016年はLatavius Murray、DeAndre Washington、Jalen Richardを擁しリーグ6位のRushingを記録。なお後者2人はこの年がキャリアハイ。
2018年にはTevin Colemanが800ヤードでキャリアハイ。
2019、2020年はDevonta Freeman、Todd Gurleyを擁するも成績はいまいち。
2021年にUrban Meyerの下で働いたが、Robinsonを始めとしたRBユニットはあまり成果を残していない。特にLAR戦でAaron Donaldによりファンブルロストした後にRobinsonをベンチに追いやったことについては話題になった。結局ParmaleeやOC Darrell Bevellが懲罰としてやったのか、Meyerの考えだったのかはわからないままだが、ここにParmaleeが悪い方に関与してたなら心配ではある。ただ、その後にParmaleeはRobinsonにもっとキャリーさせたかったに違いない、みたいなコメントをMeyerがしていることからはParmaleeがベンチに追いやったわけではないのではないかと思える。
まとめると、RBとしてある程度活躍をし、コーチとしてもNFLでの豊富な経験があること、選手からの信頼もありそうなことなどからは続投でも問題ないと思われます。今年はEtienneも怪我から復帰し、Robinsonが間に合うかはわかりませんがタンデムとして活躍してくれることを期待します。しかし2人とも怪我の問題は拭えないのでもう1人はほしいところ。Hydeは放出でいいとして、ドラフト下位でとるのかFAで安く中堅をとるのか…下位指名権はたくさんあるので1つくらいは使ってもいいかもしれません。
Assistant OL Coach Todd Washington 45歳
経歴
Virginia Techにて4シーズンCとGでプレー、1998年NFLドラフト4巡目(全体104位)でTBに指名され、控えとして5年間プレーし、第37回SB優勝も経験。2003年にHOUと契約し14試合連続で先発出場。2006年に解雇されCLEと契約するも慢性的な怪我が原因で同年引退した。
その後のコーチング歴は下記の通り。
所属チーム | 役職 | |
---|---|---|
2007-2008 | San Diego | OL Coach |
2009 | San Diego | OC/OL Coach |
2010 | Hartford Colonials (UFL) | OL Coach |
2011-2016 | BAL | Assistant OL Coach |
2018-2019 | Orlando Apollos (AAF) | STC/RB Coach |
2019 | DC Defenders (XFL) | OT/TE Coach |
2019-2020 | NYJ | Offensive Assistant |
2021 | JAX | Assistant OL Coach |
コーチとして、個人的な感想
2010年のUFLのチーム所属時にはTotal Offense、Rushing Yardsでリーグトップとなりシーズン終了後に4人のOLがNFLと契約した。
BALでは第47回SB優勝を経験。所属した6シーズンの間にOLが3人Pro Bowlに選出。GのMarshal Yandaは毎年選出された。
2021年にNYJの新HC Robert Salehにより残留することが発表された2週間後にJAXに採用されることが発表された。
JAXではシーズン被Sackが32とNFLで9番目に少なく、その他のスタッツもそこまで悪くないようにも見えるが、Sackに関してはLawrenceのポケットワークに助けられた部分は多い気がするので見てた限りは時間はあまり稼げていなかった印象。RushingもRobinsonが怪我をしてからはボロボロで出る気がせず。
コーチング歴も長く、Assistantとしては十分な実績だとは思います。少なくとも悪いことはないかと。今年はOLの再構築が必須となっています。FAで獲るのかドラフトで獲るのか、Cam Robinsonの処遇、LittleのRTのコンバートの可能性などいろいろオフ中も噂が絶えないところではあります。SBでのBurrowのかわいそうな感じを見ていてもOL補強の優先順位は高いと思うのでぜひうまくやってほしいところ。