今日は第56回Super Bowlがありました。リアルタイムで観戦しましたが、熱い試合でしたね。LARおめでとう。CINは残念だったけど来年以降も優勝争いに絡んできそう。全体1位の2年後にこれなんだからJAXにもぜひこれを参考にがんばってもらいたいところ。まずはフロントがどうにかならないとだめな気もしますが…
さて今日は一転ディフェンスサイドの紹介を。前職のTosh LupoiはOregon大のDCに引き抜かれたようで新DLコーチを迎えることになりました。Doug PedersonとPHIで一緒に働いていたPhilip Danielsという噂もありましたが、どうやら違う人に決まったようです。
Jacksonville Jaguars hiring veteran defensive line coach Brentson Buckner, formerly with the Cardinals, Raiders, Buccaneers and Steelers, according to a league source @PFN365
— Aaron Wilson (@AaronWilson_NFL) 2022年2月9日
Brentson Buckner (Brentson André Buckner) 50歳
選手時代
BucknerはClemson UniversityでDTとしてプレーし、4年次にはAll-ACCの1stチームに選出された。46回のTFLで歴代4位となった他、leg sledで1,220ポンドを持ち上げ、学校記録を樹立した。
1994年のドラフト2巡目（全体50位）でPITに指名された。シーズン最初の3試合を欠場した後、13試合に出場し、プレーオフでも先発出場した。翌シーズンはレギュラースターターとなり、DALとの第30回SBに導いたディフェンスの不可欠な存在であった。
1997年のオフシーズン中にKCにトレードされたが、シーズン前にシンシナティ・ベンガルズへと移籍した。1998年、SFと契約し3年間所属。CARとの試合では、キャリア3本目のFGブロックを決めた。2001年、CARと契約し、Julius Peppers、Mike Rucker、Kris Jenkinsと組んで、多くの専門家にフットボール界で最も圧倒的なフロント4と呼ばれた。この4人はCARディフェンスをNEを相手にした第38回SBに導いた。2006年3月1日、CARから解雇されそのまま引退。引退後はNFLネットワークとESPNでNFLのアナリストとして出演もしていた。
コーチ時代
2008年、North Carolina州にあるNorthside Christian AdademyのHCに就任し、元NFL選手のMyron Bell、Mo Collins、Omari Jordanをアシスタントコーチに迎えた。
2010年、PITにインターンとして採用され、3シーズンを過ごした。2013年、ARIのDLコーチとしてHC Bruce Ariansの下で働いた。2018年、TBのDLコーチへ。2019年、OAKにDLコーチとして採用されるも1年後に解雇。2020年2月5日、再度ARIに採用され、HC Kliff Kingsburyの下、DLコーチに復帰した。
DLコーチとして
所属チームの主な選手とスタッツは下記の通り。
基本的にDLのスタッツですが、3-4のOLBをどうカウントするかわからずとりあえず入れたので正確なDLのスタッツではないかもしれませんが参考程度に…比較のために昨年のJAXも示しました。※データはPFRより
| チーム | 主な選手 | フォーメーション | Rushing Defense | INT | FF | Sack | PD | TFL | QBHit | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2013 | ARI | Calais Campbell John Abraham |
3-4 | 1位 | 1 | 6 | 31.0 | 13 | 52 | 68 |
| 2014 | ARI | Calais Campbell | 3-4 | 13位 | 2 | 4 | 25.0 | 11 | 46 | 50 |
| 2015 | ARI | Calais Campbell | 3-4 | 6位 | 1 | 7 | 22.5 | 7 | 42 | 70 |
| 2016 | ARI | Calais Campbell Chandler Jones |
3-4 | 9位 | 1 | 12 | 36.5 | 10 | 52 | 75 |
| 2017 | ARI | Chandler Jones | 3-4 | 6位 | 1 | 5 | 23.0 | 9 | 45 | 59 |
| 2018 | TB | Jason Pierre-Paul Vita Vea Gerald McCoy |
4-3 | 24位 | 0 | 3 | 32.5 | 5 | 44 | 73 |
| 2019 | OAK | Maxx Crosby | 4-3 | 8位 | 1 | 7 | 32.0 | 14 | 48 | 55 |
| 2020 | ARI | Haason Reddick Chandler Jones |
3-4 | 22位 | 1 | 9 | 30.0 | 11 | 44 | 72 |
| 2021 | ARI | J.J. Watt Chandler Jones |
3-4 | 20位 | 1 | 12 | 30.5 | 19 | 48 | 77 |
| 2021 | JAX | Josh Allen | 3-4 | 23位 | 1 | 3 | 27.5 | 12 | 45 | 70 |
9年間DLコーチとして積み上げてきた実績があり、リーグでも評価も高いようです。元スタープレイヤーでもあり選手からの信頼も厚いと思われます。
上記の表からは思ったより昨年のJAXとの差はないなぁと思ってしまいましたが…
2016→2017年にサック、TFL、QB Hitなどが落ち込んでいるのはCalais CampbellがJAXに移籍して抜けたことが大きく影響しているのかと思います。
2018、2019年を除いて基本的に3-4であり、基本的にRushing Defenseは上位にランクしています。2021年に関してはJ.J. Wattの怪我などに泣かされた部分も多かったのかな。昨年のJAXはたまに強力ランディフェンスは出るものの出されるときは永遠に出されていたのでそのあたりが改善されることを期待しています。
またDCのMike Caldwellとは2013～2014年にARIで一緒に働いているのでその縁での採用なのかと思います。
現地の反応、個人的な感想
現地の反応はほとんどがよいものでした。やはり実績がありますし納得です。
そして、彼が来たことでCalais CampbellやChandler Jonesといった今年FAになる大ベテランがJAXに来る可能性があるのではないか、と噂されています。ちなみに昔のインタビューでChandler Jonesは好きなチームを聞かれてJAXと答えています。
まぁGMのことを考えるとあまり期待しすぎるのもがっかりするだけな気はしますが、楽しみにしたいですね。
JAXにもJosh Allenというエースがいるので、彼の対側を補強（ドラ1になるのかFAになるのか）できれば再度Pro Bowlに選出される可能性も十分あると思います。Smootももちろん悪くはないんですが、やっぱりエース級がほしい。
システムとしてもDCのCaldwellが3-4を継続するとのことなので選手としても移行しやすいと思いますし、とても期待のできる人事だと思いました。
