Jaguars Note

NFL Jacksonville Jaguars(ジャクソンビルジャガーズ)の応援ブログ

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【2023 Contract】契約関係①〜延長&リストラクチャー〜

昨年FAで大きな動きをしたのでキャップに大きな問題を抱えていますが、それをどうにかするための動きをいくつかしているのでまとめてみます。Ridleyの復帰、Engramのタグによりキャップは再びマイナスになっていましたが、今朝のGriffinリリースにより一応プラスには戻してます。ただ今後のドラフトなど考えるとまだまだ動きはあるでしょう。キャップ関係は基本的にOver the Capを参照してます。

Extension

C.J. Beathard

バックアップとして特に印象はありませんでしたが、どうやらLawrenceやコーチともうまくいっているようで契約延長となりました。おそらくQB2は2023年も継続ということでしょう。QB3の争いはありそうですが。

契約

期間:2年(2025/UFA

総額:4.5M

保証:2.0M(サインボーナス + 2023年のベースサラリーのうち1M)

年平均:2.25M

  Base Signing Roster Workout Cap Hit Dead Money
2023 1.08 0.5 0.4 0.1 2.08 2.0
2024 1.42 0.5 0.4 0.1 2.42 0.5

契約自体は大きな特徴はなく、2024年にはカット可能な契約です。前契約が5M/2yrだったことを考えればまぁ悪くはないでしょう。そもそも彼に出番がある時点でシーズンエンドなので選手としてはあまり考えていません。ロッカールームでLawernceに良い影響があればそれでいいです。

JaMycal Hasty

RBのレビューでも書いたようにRB2としては物足りない感じでしたが、とりあえず契約延長となりました。

契約

期間:2年(2025/UFA

総額:2.9M

保証:0.3M(サインボーナス)

年平均:1.45M

  Base Signing Roster Workout Cap Hit Dead Money
2023 1.08 0.15 0.05 0.05 1.33 0.3
2024 1.27 0.15 0.075 0.075 1.57 0.15

まぁこちらも妥当な契約ですね。契約延長したからといってRosterが約束されているわけではなくいつでもカット可能です。なので、ドラフトやFAで新たなRBを獲得するという動きにはおそらく影響はないと思います。

Roy Robertson-Harris

RRHことRoy Robertson-Harrisと契約延長しました。

元々2023年までの3年契約でしたが、約2.3Mのデッドマネーで7.8Mのキャップセーブができるということで、シーズン終盤にはランパスともにいい活躍をしていたもののGriffinに次いでカット候補となっていました。ところがカットのニュースかと思いきやまさかの契約延長となりました。

契約

期間:3年(2027/UFA

総額:21.6M

保証:14.4M

年平均:7.2M

  Base Signing Roster Workout Other Cap Hit Dead Money
2021 1.0   2.333   0.4   0.4   0   3.933      
2022 6.0   2.333   0.4   0.4   0   9.133      
2023 7.0 1.2 2.333 3.833 0.4 0.4 0.4 0.4 0 0 10.133 5.833 2.333 16.733
2024 - 1.7 - 2.3 - 0.4 - 0.4 - 0 - 4.8 - 11.7
2025 - 5.6 - 2.3 - 0.6 - 0.4 - 0 - 8.9 - 7.7
2026 - 5.8 - 2.3 - 0.6 - 0.4 - 0 - 9.1 - 5.4
2027 - void - 2.3 - void - void - void - 0 - 3.1
2028 - void - 0.8 - void - void - void - 0 - 0.8

左が旧契約で右の黄色い方が新契約です。

保証の部分がだいぶ複雑なんですが、そもそもサインボーナスが前の契約に加えて2023年から1.5M/yr、さらにそこに2024年から0.8M/yr×5年=4Mのオプションボーナスというのが含まれているようです。今回の保証は、

2023、2024年のベースサラリー + 新契約分のサインボーナス + オプションボーナス
= 1.2 + 1.7 + (1.5 × 5) + 4 = 14.4

という内訳のようです。前契約の残り2.333Mは前の契約ですでに保証にカウントされて支払われているので新契約には入らないということでしょうね。オプションボーナスというのは正直よく分かってません。なので今年のデッドマネーとしては保証額+残りの2.333Mということで16.733Mとなってます。

契約内容としては現状のパフォーマンスを維持できる限りは比較的チームに優しいと思います。というのも全体的にキャップは抑えられているのですが、最終年になってもキャップヒットに対してデッドマネーはそれなりに大きくあまりキャップセーブが望めません。したがってパフォーマンスが期待に沿わずにカット、というのはしづらいでしょう。キャップヒットが増える2025年には多少はリストラクチャーもできそうです。

Restructure

Foyesade Oluokun

2/25、最初の動きとしてOluokunのリストラクチャーが発表されました。内容は下記。

契約
  Base Signing Roster Workout Other Cap Hit Dead Money
2022 1.5 1.5 4.166 5.0 0.5 0.5 0.5 0.5 0 0 6.666 6.666    
2023 14.0 1.08 4.166 6.750 0.5 0.5 0.5 0.5 0 0 19.166 8.830 19.166 22.333
2024 13.0 13.0 4.166 6.750 1.5 1.5 0.5 0.5 0 0 19.166 21.750 4.166 14.502
2025 - void - 2.584 - void - void - void - 0 - 7.752
2026 - void - 2.584 - void - void - void - 0 - 5.168
2027 - void - 2.584 - void - void - void - 0 - 2.584

Rosterのところに追加でカウントしてしていますが、ここだけ1.5Mなのは試合ごとのRosterボーナスの他に、2024年のリーグ開始日から5日目にRosterに入っていれば追加で1Mのボーナスとなっているためです。

2023年のベースサラリー14.0Mのうち12.92Mを2023年から5年間で分割し2.584M/yrがサインボーナスに追加されています。

その結果2023年のCapは大幅にカットされましたが、void yearが設定されているため、2025年に契約終了後も3年に渡り2.584M/yrのデッドマネーが生じます。

Christian Kirk

3/1にChristian KirkZay JonesBrandon Scherffの契約のリストラクチャーが発表されました。これによりキャップは26.14M空けられています。

契約
  Base Signing Roster Workout Other Cap Hit Dead Money
2022 1.5 1.5 5.0 5.0 0.5 0.5 0.5 0.5 0 0 7.5 7.5    
2023 15.5 1.08 5.0 7.884 0.5 0.5 0.5 0.5 0 1.5 21.5 11.464 30.5 30.5
2024 14.5 14.5 5.0 7.884 1.5 1.5 0.5 0.5 0 0 21.5 24.384 10.0 21.536
2025 15.5 15.5 5.0 7.884 0.5 0.5 0.5 0.5 0 0 21.5 24.384 5.0 13.652
2026 - void - 2.884 - void - void - void - 0 - 5.768
2027 - void - 2.884 - void - void - void - 0 - 2.884

1,000, 1,100, 1,200yds獲得でそれぞれ0.5M、80, 90, 100recでそれぞれ0.5Mのインセンティブがあるため、2022年は1.5M獲得しています。おそらくNLTBEなので2023年のキャップに計上されているのでしょう。

またRosterの1.5MはOluokun同様、2024年のリーグ開始日から5日目にRosterに入っていれば追加で1Mのボーナスとなっているためです。

2023年のベースサラリー15.5Mのうち14.42Mを2023年から5年間で分割し2.884M/yrがサインボーナスに追加されています。

その結果2023年のCapはほぼ半分となりましたが、void yearにより2025年に契約終了後も2年間2.884M/yrのデッドマネーが生じます。

Zay Jones

契約
  Base Signing Roster Workout Other Cap Hit Dead Money
2022 1.5 1.5 1.833 1.83 0.5 0.5 0.5 0.5 0 0 4.33      
2023 7.0 1.08 1.833 3.017 0.5 0.5 0.5 0.5 0 0.75 9.833 5.817 10.666 10.666
2024 7.0 7.0 1.833 3.017 0.5 0.5 0.5 0.5 0 0 9.833 11.017 1.833 6.569
2025 - void - 1.184 - void - void - void - 0 - 3.552
2026 - void - 1.184 - void - void - void - 0 - 2.368
2027 - void - 1.184 - void - void - void - 0 - 1.184

2022年は80recで0.25Mのインセンティブを獲得しています。おそらくNLTBEで2023年のキャップに計上されています。残りの0.5Mがなんなのかはちょっとわかりませんでした。

2023年のベースサラリー7.0Mのうち5.92Mを2023年から5年間で分割し1.184M/yrがサインボーナスに追加されています。

その結果2023年のCapは半減しましたが、void yearにより2024年に契約終了後も3年間1.184M/yrのデッドマネーが生じます。

Brandon Scherff

契約
  Base Signing Roster Workout Other Cap Hit Dead Money
2022 1.5 1.5 5.0 5.0 0.76 1.0 0.5 0.5 0 1.0 7.76 9.0    
2023 13.5 1.165 5.0 7.467 1.0 1.0 0.5 0.5 0 0 20.0 10.132 23.5 23.5
2024 15.0 15.0 5.0 7.467 1.0 1.0 0.5 0.5 0 0 21.5 23.967 5.0 14.868
2025 - void - 2.467 - void - void - void - 0 - 7.401
2026 - void - 2.467 - void - void - void - 0 - 4.934
2027 - void - 2.467 - void - void - void - 0 - 2.467

2023年のBase Salary 13.5Mのうち12.335Mを2023年から5年間で分割し2.467M/yrがSign Bonusに追加されています。

その結果2023年のCapはほぼ半分となりましたが、void yearにより2024年に契約終了後も3年間2.467M/yrのdead moneyが生じます。

Roster Bonusは前年の出場状況から13試合分の計算となっていましたが、17試合全てに出場したため1.0Mとなっているのでしょうか。でもNLTBEとなった残りの分は2023年に加算されるのでは?この辺りはすみません、よくわかりません…

Over the CapによればここにOther Bonusとして1.0M追加されているのですが、プロボウル選出で1Mのインセンティブはあったものの今年は選出されていないのでなんのボーナスなのかは不明です。

まとめ

今年のキャップ事情は厳しいのですが、まだリストラクチャーできる余裕もあるのでそこまで苦しいという印象はないです。NOを見てるとどうにでもなる気もしてきますが…

とはいえ結局voidを設定していることでいなくなってからのデッドマネーは大きいです。この4人分だけで2027年まで毎年9.119Mのデッドマネーが続くわけですからね。それなりの選手1人分と考えると大きいです。

今年に関しては、さらにドラフティーRidleyEngramの分のキャップを空けなくてはなりません。今後選手のカットやさらなるリストラクチャーが必要になりそうです。今時点で予想されるのは、

  • Ridleyの契約延長
  • Engramの契約延長
  • Griffinのカット(→3/9 正式にリリース)
  • Camのリストラクチャー(同じようなことをすれば10M以上は空けられるはず)
  • 5年目オプションのAllenの契約延長

でしょうか。やっぱりFAに割く余裕はなさそうです。そしてJawaan Taylorの契約延長も厳しいでしょうね。KeySmootもよほどチームに優しい契約じゃない限り流出やむなしかもしれません。