コンバイン、タグ付けの期間も終わり、大型トレードなどの動きにドキドキする毎日ですね。大事なFAとの契約期間まではあと1週間弱まで迫ってきました。JAXはまだ賛否あるCam Robinsonのことぐらいですが、嫌なニュースは聞きたくないです。
PHIに関しては特に何もないですが、Wentzのニュースはありましたね。ゲーム内容について言われたりもしていますが僕はPHIでの騒動があってから彼の人間性をひたすら疑っているので今回もその要素が強かったと思っています。なので、Washington Commandersで同地区に戻ってきましたがチーム内でまた揉めて1年で出ていく未来を見ています。この経緯を考えるとRosemanは本当にこういうことに関しては天才的だなぁと思います。できればそれをドラフトにも活かしてほしいものですが…
と、話は逸れてしまいましたが、今日はTEについてです。
Roster
シーズン前
前年はJames O'Shaughnessy、Tyler Eifert、Ben Ellefson、Tyler Davis、Josh Oliverの5人でシーズンを戦ったが、まともに成績を残せたのは前の二人のみ。基本的に全員残る保証はない状態であり、確実に補強が必要と思われていたポジション。FAではJonnu SmithやHunter Henryといった有力候補、他にはKyle RudolphやRob Gronkowskiなども出ていた。Gronkowskiについては100%来ないことはわかっていましたが…FA以外でもPHIでZach Ertzのトレードの話題も出ており補強には期待していました。
迎えたFAでは早速NEにSmith、Henryの二枚獲りをされ、その後も契約したのはChris Manhertz、O'Shaughnessyの再契約のみ。ManhertzはブロッキングTEとしては優秀だが、5年間のキャリアで13レシーブ、142ヤードとほぼパスは受けておらずパスには全く期待ができなかった。O'Shaughnessyについても上述のFAに比べると明らかに格落ちだった。Eifertはそのまま放流。元Pro Bowlerですが怪我も多く成績も落ちていたので妥当ですね。
であれば、当然ドラフトで指名するだろうと思っていた。当時のTEコーチがPenn St.から来たこともあり、Pat Freiermuthが有力視されていた。他にもTommy TrembleやBrevin Jordan、Hunter Longなども選択肢にはあった。ところが、全然TEの指名はなく3日目に。目ぼしいTEはみんな消えた後に5巡でLuke Farrellを指名。こちらもおそらく直接は指導してないかもだがおそらくMeyerのOhio St.つながりで獲ったものと思われる。彼もブロッキングTEでありあまりパスは受けてこなかった様子であまり期待はできず。
あ、そして忘れていたがかの有名なTim TebowとTEとして契約。話題性は抜群で、あわよくばLawrenceのメンター的な役割も果たせればなんて思っていたが、当然しばらくNFLから離れていた彼にとっていきなりのNFLでのTE挑戦はそんな甘いものではなく、キャンプでも全くいいところは見せられず、プレシーズンでも残念な姿を晒したのちにカット。結局Meyerが何がしたかったのかわからないまま終わった。
そんなところで、EllefsonとDavisもキャンプまではそのままいたもののRosterには残さずカット。Oliverは2019年の3巡で期待されていたが、怪我に悩まされ続け結局7巡でBALとトレード。最終Rosterに残ったのはO'Shaughnessy、Manhertz、Farrellの3人。いやこれで戦おうなんて無理無理…という状態でシーズンスタート。
成績
G | GS | TGT | REC | REC% | YDS | Y/REC | TD | Drop | Drop% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Dan Arnold | 8 | 3 | 37 | 28 | 75.7 | 324 | 11.6 | 0 | 2 | 6.7 |
James O'Shaughnessy | 7 | 6 | 33 | 24 | 72.7 | 244 | 10.2 | 0 | 1 | 4.0 |
Chris Manhertz | 17 | 10 | 9 | 6 | 66.7 | 71 | 11.8 | 1 | 0 | 0.0 |
Luke Farrell | 14 | 3 | 10 | 7 | 70.0 | 56 | 8.0 | 0 | 1 | 12.5 |
Jacob Hollister | 7 | 2 | 13 | 9 | 69.2 | 55 | 6.1 | 1 | 1 | 10.0 |
シーズン振り返り
まず実はWeek 1のHOU戦でLawrenceのプロ初TDをキャッチしたのは実はManhertz。
Week 2でエースTEのO'Shaughnessyが足首の怪我でIRへ。流石に厳しいと思ったのかStreetからJacob Hollisterを獲得したがイマイチなパフォーマンス。その後オフ中に問題となっていたC.J. Hendersonのトレードが行われ、CARの2022年3巡+Dan Arnoldを獲得。Darnold to Arnoldのホットラインができ始めていたところみたいで掻っ攫うのは申し訳ない感じもしましたが…Week 4から出始めるとJAXのTE陣の中では明らかにいい働き。しかしWeek 12のATL戦でMCL損傷にてIR入り。そのまま実質シーズンエンドとなってしまいました。その頃にちょうどO'Shaughnessyが復活。最低限の結果を残し、あとは特に見どころもなく終了。そりゃそうでしょうという感じ。明らかな戦力不足にも関わらず積極的な補強をしなければこうなるでしょう。ちなみに獲得を期待していたFreiermuthはPITに指名されルーキーとしてはかなりいい活躍をしていた。羨ましい。
#85 Dan Arnold
評価:B+
2017年にUDFAでNOと契約後1年は出番なし。2019年までに12試合に出場、14レシーブ、175ヤードのみで2019年シーズン中にWaive。すかさずARIがClaimし2年間で19試合に出場、うち6試合に先発、37レシーブ、540ヤードを記録。その後FAとなり2021年にCARと2年契約。Week 3後にHendersonと2022年5巡と引き換えに彼+3巡を獲得。
基本的にスロットにセットすることが多く、TEの位置には22.5%のみ、パスプレイの90%以上はパスルートに出ている完全なレシービングTE。JAX移籍後のトータルヤードは324ヤードで全TE中29位だが、8試合しか出ていないので17試合換算すれば688ヤードと10位でほぼ全試合出場しているNoah Fant、Henryなどよりも上。まぁそんな単純計算できるものではないですが…。またY/RECは最多の20%以上ターゲットになったTEの中で14位。1位はKyle Pitts。2位はDallas Goedert。素晴らしい。
ブロックは苦手らしく、PFFのグレードでランブロック36.6で全TE中最下位、パスブロック32.2は全TE中125番目と著しく低い。まぁ半分レシーバー扱いでしょうか。
もちろん上記のTier1のTEに比べれば明らか格落ちですが、意外といい買い物だったのかもしれません。来季はTE1は補強してくれるはずなので出場機会は減るかもしれませんが、キャンプからLawrenceと合わせることでより息があってくることも考えられます。まずは怪我を治して来年も頑張ってください。
#84 Chris Manhertz
評価:C+
唯一全試合に出場しているTE。元々大学ではバスケットボールをプレー。大学卒業するまでフットボールの経験はMaddenのみだったとのこと。そして2014年にBUFのトライアウトを受けてreserve/future contractで契約。しかし2015年にwaiveされNOへ。NOでもreserve/future contractで契約し、その後2016年に3試合に出場ののちwaiveされCARがclaim。その後2017年からはほぼ全試合に出場、ブロッキングTEとして活躍し、レシービングはキャリアで12レシーブ、142ヤード、1TDのみ。2021年のFAでブロッキングTEとしての役割を期待され契約。セットは主にTの隣でラインとして全スナップの内72.2%でブロック。ただPFFのグレードではランブロックでは73.5とTEで10位、パスブロックで64.2とTEで79位、許したQBプレッシャーは4で全体46位タイ。パスプレーでは意外と55.7%はルートに出ており、わずかながらWideやスロットにも使われていた。意外と投げられれば捕っていたしバスケをやっていたからかドロップもなかった。本当はもっと使えるのかもしれないが、多分あまりルートランは得意でなくあまりフリーにはなれないのだと思う。
総合的にはブロッキングに特化したTEの割にはブロッキングはそれほど。正直下記に記載するルーキーのFarrellの方がブロッキングについても安定していたと思われる。まぁ2.62Mと考えればそんなものかもしれないけど来季4.02Mを払うだけの価値はあるのか?
#89 Luke Farrell
評価:C
Meyerのコネか何かで獲ったと思われるOSUのTE。カレッジでもレシーブでは結果を残しておらず、ブロッキングTEという触れ込みだったと思います。ランブロックで65.1と31位、パスブロック66.2で67位。ただパスブロックを16回しかしてないのであまり参考にならず。スロットとTEの位置で半々くらいで出ていて実は80.8%もルートに出ているのでそんなにブロッキングに特化しているわけでもないのか。とりあえずまだあまり出場もしてないし、とりあえず来季も様子見かなと思います。
#86 Jacob Hollister
評価:C-
2017年にNEと契約後23試合に出場し8レシーブ94ヤード。2019年に7巡でSEAにトレード。27試合に出場、8試合に先発で66レシーブ558ヤード。2021年にBUFと契約するも最終Rosterに残れずリリース。そしてO'Shaughnessyが怪我をしたことでStreetから拾ってきた。Week 3のデビュー戦ではRZで獲れば残り2ヤードぐらいのところでキャッチ後にタックルされてファンブル、そのままINTされた。それに加えてフリーフリッカーのターゲットとなるもそれもINT。2本目については彼のせいとも言い難いが、1本目は責任あり。ただその後は7/7で100%レシーブしている。でもデビュー戦のイメージが強いですし今年はそのままFAになるので再契約はなしだと思います。
#80 James O'Shaughnessy
評価:B-
前年から残留した唯一のTE。2015年にKCにドラフトされたが2年間で8レシーブ86ヤードで2017年にNEにトレード。しかしシーズン初めにWaiveされ、そこをClaimし以降はJAXに所属。キャリアハイは2020年の28レシーブ262ヤード。
今年は全TE中40位の成績だが、17試合換算すると592ヤードくらいで15位くらい。こちらもArnoldに次いで良い成績。ちなみにパスブロッキングに関してはArnoldよりは安定。
もちろんCap Hitが1.12Mであることを考えれば悪くはないですがちょっと物足りないかな…しかも今年はFAとなるためArnoldがいる中わざわざ残すかは厳しいところ。年齢のことを考えても成績も下降しそうだし放流濃厚な気がします。
2022年の契約状況と展望
まずArnold、Farrellは確定でしょう。Manhertzに関しては上でも述べたように4.02Mの価値はないと思っている。1.9M空けられるしカットも十分可能性はあるのでは。FA組については多分再契約はないんじゃないかと思っているところ。
FAの目玉としてはZach Ertz、Rob Gronkowski、C.J. Uzomahあたりか。この中で可能性がありそうなのはもちろんErtz。Pedersonがいた頃に重用していたし、ちょうどその時期に2017-2019でPro Bowlにも選出されている。次シーズンには32歳となるため衰えてはきていると思うがそれでもまだやれると思うのでとる価値は十分にあり。
あとはMaxx WilliamsやO.J. Howard、Hayden Hurstあたりも噂にはなっているよう。3人とも元上位指名だがあまり活躍はできていないよう。値段は抑えられそうだがあまりArnoldからのグレードアップは見込めないか。
ドラフトでの指名も可能性はあるが、3巡以下でしょう。そうするとまずコンバインの結果などを見てもTrey McBrideはかなり良さそうだが2巡でいなくなると思うのでなし。そうするとコンバインで面会したっていうIsaiah LikelyやGreg Dulcichあたりが残っていれば一番の狙い目か。Jalen Wydermyerもいいと思っていたけどコンバインでは振るわず。逆に落ちてくればスティールになるのかも。
素人目にはこの辺りで補強ができればいいなと思っています。特にPedersonはTEを重用するイメージがあるので特にレシービングTEの補強はしてくると思っていますが、ふとGMの存在を思い出して何が起こるかわからないことを再確認させられます。本当にいなくなってほしい。