- 2022/4/11
- 記事作成
- 2022/4/13
- WR John Metchie IIIについて追記
- 2022/4/15
- IOL Dylan Parhamについて追記
気づけば4月も半ば、いよいよ本日からJAXのワークアウトが正式に開始されますね。また色々情報が出てくると思うので少しずつまとめられたらいいなと思っています。
今回は現時点でJAXが接触している選手とJAXの意図について簡単にまとめてみました。4/11現在既に15人と接触が確認されています。
まず先にオフェンス編です。ただでさえ書くのに時間がかかるのに日々更新されているため書くのが追いつきませんでした…
今後追加される分はここに追記していきます。
基本的に試合のフィルムはハイライトをチラッと見ただけで、基本的には現地記者やTwitter、PFFの情報になるのでカレッジに詳しい方々のよう なしっかりとした評価はできませんが、とりあえず大まかに把握していこうと思います。
Top 30 Visit
RB (2)
Tyrion Davis Price
- College
- LSU
- Age
- 21.4
- Class
- Jr.
- 247Sports
- ★★★★☆
- PFF Rank
- 309
- Position Rank
- 32
- 予想指名巡
- 6-7巡
G | ATT | YDS | YPA | TD | |
---|---|---|---|---|---|
2019 | 14 | 64 | 295 | 4.6 | 6 |
2020 | 9 | 104 | 446 | 4.3 | 3 |
2021 | 12 | 211 | 1015 | 4.8 | 6 |
2021年のレシービング: 10REC, 64YDS
優れたバランス感覚・トラフィックを切り抜ける能力を持つパワータイプのRB。
2021年にスターターに定着し12試合に先発、1,003ヤードラッシングを達成。
試合(ハイライト)を見る限りディフェンスを倒してゲインする場面が多く、ゴールラインでもしっかり前に倒れてTDをとっている。
コンバインではスピード・瞬発力は十分だが、その他は平凡な結果。
Hassan Haskins
- College
- Michigan
- Age
- 22.3
- Class
- Sr.
- 247Sports
- ★★★☆☆
- PFF Rank
- 174
- Position Rank
- 18
- 予想指名巡
- 5-6巡
G | ATT | YDS | YPA | TD | |
---|---|---|---|---|---|
2019 | 12 | 121 | 622 | 5.1 | 4 |
2020 | 6 | 61 | 375 | 6.1 | 6 |
2021 | 14 | 270 | 1327 | 4.9 | 20 |
2021年のレシービング: 18REC, 131YDS
2021年: All-American 2nd team、All-Conference 1st teamに選出。
6-2、228lbsと大型のパワータイプのRB。
クイックネスやスピードはあまりないが一貫したパワーとコンタクトバランスを有する。
パスプロテクションもしっかりしている。
コンバインでは足首の捻挫のためベンチプレスのみに参加し、94パーセンタイルに位置する27回を記録。
ポジション総括
JAXの現状は前回記事に記載した通り。James Robinson、Travis Etienneという優秀なRBはいるものの2人とも怪我の問題を抱えています。
したがって、求めるのは上記2人が怪我した時に3番手として穴埋めができる選手であり、それを考慮するとビッグプレーができるタイプより確実にヤードを稼げるタイプが望ましいと思います。その点では今回接触した両者ともにショートヤードやゴールラインが得意なパワータイプのRBであり、JAXにフィットしているのではないでしょうか。
特にHassan Haskinsが個人的にはお気に入りです。5-6巡まで落ちてくれればぜひ指名してほしいです。
WR (1)
John Metchie III
- College
- Alabama
- Age
- 21.7
- Class
- Jr.
- 247Sports
- ★★★★☆
- PFF Rank
- 83
- Position Rank
- 14
- 予想指名巡
- 3巡
G | REC | YDS | YPR | TD | |
---|---|---|---|---|---|
2019 | 11 | 5 | 20 | 4.0 | 0 |
2020 | 13 | 55 | 916 | 16.7 | 6 |
2021 | 13 | 96 | 1142 | 11.9 | 8 |
2022ドラフトクラスの中でも最も洗練されたルートランナーの1人。
2020年にスターターとなると13試合に出場し916ヤードを記録。2021年には13試合で1142ヤードを記録するもポストシーズンのSEC ChampionshipでACLを断裂しシーズンエンド。
サイズ的には平凡、身体能力、フィジカルの強さについても特筆すべきものはない。ドロップ率も7.7%とやや高いのは気になるところ。
ポジション総括
FAにてChristian KirkとZay Jonesを獲得し、昨年よりはアップグレードしていると思います。しかし、D.J. Charkを失ったことでXタイプのWR、ディープスレットを失っており、再契約したLaquon Treadwellではスターターとしては流石に厳しいと思います。
そうすると求めるのはサイズ・フィジカルがあるタイプ、さらにできればスピードもあるWRです。しかしなかなかWRの訪問予定がなく、指名する気がないのかと思っていたところでした。今回ついにWRと接触が予定され、それ自体は嬉しい知らせなのですが、いくつか気になる点があります。
1つ目に関しては、もちろんこれだけでは判断できませんが、2巡ではなく3巡での指名を視野に入れている可能性があるということになります。そうするとファンが求めているWR1になり得る選手の獲得は難しくなるかもしれません。
2つ目は、JAXにはスロットはいっぱいいるので欲しいのはXタイプです。そうすると今のJAXの求めるタイプには当てはまらず、フィットしない可能性があります。
3はACL断裂後にどの程度回復してくるかということです。これに関しては読めませんが、Baalkeは怪我をした選手が好きですからあまり問題にはしないでしょう。
できれば今後George Pickens、Christian Watson、Alec Pierce、Justyn RossなどサイズのあるWRの訪問の知らせがあると嬉しいですね。
TE (1)
Trey McBride
- College
- Colorado State
- Age
- 22.3
- Class
- Sr.
- 247Sports
- ★★★☆☆
- PFF Rank
- 64
- Position Rank
- 1
- 予想指名巡
- 2巡
G | REC | YDS | YPR | TD | |
---|---|---|---|---|---|
2019 | 12 | 45 | 560 | 12.4 | 4 |
2020 | 4 | 22 | 330 | 15 | 4 |
2021 | 12 | 91 | 1125 | 12.4 | 1 |
2020年: キャプテンに任命、All-Mountain West 2nd Teamに選出。
2021年: John Mackey Award受賞、All-American選出。
レシーブ、ブロックともに高レベルで行うことができ、今年のドラフトクラスではトップ評価のTE。特にレシーブが優れており、LBとスピードでミスマッチを作ることができ中央で大きなターゲットを提供することができる。身長はTEとしては高くないが、contested catchも得意としており勝率は高い。TD数が少ないのは気になるところ。
先日行われたPro DayではJAXのTEコーチであるRichard Anguloも参加。40ヤード 4.56秒と好成績を残している。PFFではPHIのDallas Goedertと比較されている。
ポジション総括
今年のFAでEvan Engramを補強したものの1年契約であり、Chris Manhertz、Dan Arnoldも今年で契約が満了となることから、2023年に残るのはLuke Farrellのみ。特にHC PedersonがパスゲームでTEを重用することから新戦力、特にレシービングTEが欲しいところです。
McBrideはレシーブ、ブロックともに十分なレベルにはありますが、特にレシービングに定評があります。カレッジでのプレースタイルからはスロットよりインラインのセットが多くなることが予想されるため、ほぼスロットにセットすると思われるEngramやArnoldとも役割も被りにくいと思います。
McBride指名なら2巡33位はややリーチだと思いますが、おそらく3巡65位までは落ちてこないと思われます。JAXのニーズ的にもおそらく2巡はIOLかWRの指名が予想されるので現実的には彼の指名は難しいでしょう。ただ、今年は昨年よりTEの層は厚く、3巡ならIsaiah Likely、Jelani Woods、Greg Dulcichiなどは残っている可能性が高いです。コンバインではLikelyと面談をしたようですし、TEに関心はあるはずなので今後彼らとの接触もあるかもしれませんね。
IOL (1)
Dylan Parham
College: Memphis Age: 22.6 Class: RS Sr. 247Sports Recruiting: ★★☆☆☆
PFF Rank: 67 Position Rank: 3 (G) 予想指名巡: 3巡
- College
- Memphis
- Age
- 22.6
- Class
- RS Sr.
- 247Sports
- ★★☆☆☆
- PFF Rank
- 67
- Position Rank
- 3 (G)
- 予想指名巡
- 3巡
G | SACK | QB HIT | QB HURRIES | |
---|---|---|---|---|
2019 | 14 | 5 | 1 | 19 |
2020 | 11 | 1 | 2 | 6 |
2021 | 12 | 0 | 2 | 8 |
小柄だがスピード・柔軟性・バランスなどはカレッジのOLでもトップクラスの非常にアスレチックな選手。
TEとしてMemphisに入学、1年目をレッドシャツとして過ごし、春にOLにコンバートすると、2018年のRS Freshmanで先発LGとして14試合に出場、2020年にはRTとして11試合に先発し、502回のパススナップで許したサックは1つのみ、PFF gradeでも90.6と高評価。2021年にはRGとして11試合に先発し許したサックは0、PFF grade 78.8をマーク。
先月行われたコンバインでは40ヤードを4.93秒で走りその身体能力の一端を見せつけた。また、MemphisではRPO、ゾーンブロック、スクリーンなどをはじめとして多様なプレーをもつスキームでプレーしてきておりどのチームでもすぐに対応できると予想されている。またランブロッカーとしても非常に積極的で笛が鳴るまでプレーをやめない。
欠点としては、何より体格の問題。身長、体重、腕の長さなど体格面においてはNFLレベルで考えれば物足りない。RTとして好成績を残してはいるが、NFLではIOLとしてプレーすると思われる。
特にCとして期待されており、カレッジではCのプレー歴はないが、Senior BowlではCとして参加。本人もポジション変更について前向きに考えている様子。まだCについては学んでいる途中だが、ある選手のフィルムをたくさん見ているとのこと。そう、PHIのレジェンド、Jason Kelceだ。本人も「私は間違いなくJason Kelceを目指しています。運動能力、プルのやり方、滑らかさ、見事なブロックなどを彼のようにできるようになりたい。スクリーンの動きも素晴らしい。彼はスピードを持ってプレーをし、身長と体重も自分と同じくらいだ。」といったようなことを言っている。たぶん。確かにサイズ、身体能力からは確かに共通点はありそう。もしこのレベルにまでなってくれれば10年近く安泰だし嬉しすぎる。
Pro DayにはOLコーチのPhil Rauscherが参加しておりその頃から興味は示していた様子。他のチームからも招待されているようでそれなりに注目されている選手だと思うが3巡まで落ちてきてほしい。
ポジション総括
オフで前年のスターターC、両Gが全員いなくなり、Tyler Shatleyと再契約、FAでBrandon Scherffを獲得したもののまだ穴がある状態。できればC/G両方できる選手が望ましいとは考えていました。下記OTの項目でも2人はGへの転向を示唆されている選手であり、Gは何人かは見ているということなんでしょうが、Cの可能性がある選手としては初めての招待。越えるべき壁は多すぎるもののKelceの影をチラつかせられるとどうしても欲しくなってしまいます…。
OT (4)
Ikem Ekwonu
- College
- North Carolina State
- Age
- 21.4
- Class
- So.
- 247Sports
- ★★★☆☆
- PFF Rank
- 6
- Position Rank
- 2
- 予想指名巡
- 1巡
G | SACK | QB HIT | QB HURRIES | |
---|---|---|---|---|
2019 | 12 | 0 | 3 | 13 |
2020 | 12 | 7 | 5 | 13 |
2021 | 12 | 3 | 0 | 10 |
NC Stateでtrue freshmanでTとして先発したのは2010年以来初。
2020年: G、Tの両方としてAll ACC 2nd Teamに選出。
2021年: All-American、All-ACC、Jacobs Blocking Awardなど受賞。
2019年にはLGとしてシーズンを開始し、最後の7試合はLTで先発。2021年には11試合に出場し様々な賞を受賞。
後述のAidan Hutchinsonと同日にJAXに訪問した。Hutchinsonとはエージェントが同じなためそうなったよう。同じくOTのEvan Nealと共に全体1位候補筆頭だったが、
- Cam RobinsonがFranchise Tagを貼られたこと
- FAでEDGEの補強がなかったこと
などから全体1位予想は少なくなってきている。
Nealと比較されることが多いが、ランブロッキングはEkwonu、パスプロはNealとよく言われている。圧倒的なパワーでディフェンダーを押し込み、スピードもあるのでさらにそのままLBやSまでブロックに行くことができる。パスプロに関してはまだ発展途上だがNFLで十分に修正が可能なレベル、とのこと。
Evan Neal
- College
- Alabama
- Age
- 21.5
- Class
- Jr.
- 247Sports
- ★★★★★
- PFF Rank
- 7
- Position Rank
- 3
- 予想指名巡
- 1巡
G | SACK | QB HIT | QB HURRIES | |
---|---|---|---|---|
2019 | 13 | 1 | 3 | 8 |
2020 | 12 | 2 | 1 | 6 |
2021 | 15 | 2 | 5 | 8 |
2021年: All-American、All-SEC 1st Teamに選出。
G、RT、LTと多彩な経験があり、いずれもハイレベルにこなしてきている。2021年に前年LVにドラフトされたAlex Leatherwoodに代わりRTからLTにコンバート。過去2年でプレッシャーを許したのは24回のみ。
圧倒的フィジカルと運動神経を有しリーチも長くパスプロはトップレベル。ランブロックに関しては悪くはないが意外と躱されることも多くNFLではさらなる習熟が必要と思われる。
コンバインに参加しなかったせいかEkwonuが先に指名される予想も多くなってきたが、Pro Dayでは素晴らしい動きを見せていた。
Rasheed Walker
- College
- Penn State
- Age
- 22.1
- Class
- RS Jr.
- 247Sports
- ★★★★☆
- PFF Rank
- 105
- Position Rank
- 17
- 予想指名巡
- 3-4巡
G | SACK | QB HIT | QB HURRIES | |
---|---|---|---|---|
2019 | 13 | 5 | 2 | 11 |
2020 | 9 | 2 | 0 | 12 |
2021 | 10 | 4 | 3 | 19 |
Penn StateでスターターLTとして3年間で32試合に出場。2021年にはシーズン中に膝の怪我で3試合を欠場。
サイズ・パワー・ボディコントロールについては評価されているが、特にパスプロにおけるテクニックは不安定とのことで、両手に頼りすぎて腰や肩が開きやすい、とのこと。NFLではGにコンバートされる可能性が高い。
Tyler Smith
College: Tulsa Age: 21.0 Class: RS So. 247Sports Recruiting: ★★★☆☆
PFF Rank: 73 Position Rank: 10 予想指名巡: 2-3巡
- College
- Tulsa
- Age
- 21.0
- Class
- RS So.
- 247Sports
- ★★★☆☆
- PFF Rank
- 73
- Position Rank
- 10
- 予想指名巡
- 2-3巡
G | SACK | QB HIT | QB HURRIES | |
---|---|---|---|---|
2019 | 4 | 0 | 1 | 0 |
2020 | 9 | 0 | 3 | 5 |
2021 | 12 | 2 | 2 | 5 |
Ikem Ekwonuのスモールスクールバージョンとも言われるアスレチックで多才なOT。
カレッジ通算24試合にLTとして出場。体格が良く手も大きく、プレースタイルもそれを活かしたフィジカルなものとなっている。身体能力は高いものの技術的に未熟な部分が多くトップレベルには至っていないがポテンシャルはかなり高い。2021年の反則が16回と多いのは気になるところ。ブロック時の手が広く、その結果手が相手に回ってしまいホールディングをとられやすいのかもしれない。OTの反則はJawaan Taylorで十分。
パスプロにおけるフットワークやスピードラッシャーへの対応などで問題点が大きく、NFLではGへコンバートされる可能性が高いと見られている。
ポジション総括
ポジション毎では最多の4人が訪問していますが、Neal・Ikwonuと他の2人では指名の意味合いが異なると思います。
前者に関しては全体1位指名の候補です。今オフの動きを見れば指名はないと予想されますが、もしドラフト前にCam RobinsonがFranchise Tagに応じない場合、契約延長せずにトレードされる場合などには前提が覆ることになります。その場合には昨年2巡のWalker LittleはいるもののLTのポジションが薄くなるため、一気にトップニーズになります。その場合に備えて候補を確認していると考えられます。
後者に関しては両者ともNFLでGに転向する可能性を示唆されています。現在JAXがLGのスターターがBen Bartchで不安があり層も薄いことからGのニーズは大きく、それを見越して招待しているのかもしれません。